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育成品種 野菜21
トマト「TYファースト」
TYファースト
愛知県農業総合試験場は、愛知県清須市に本社を置く愛三種苗株式会社と共同で、トマト黄化葉巻病に耐病性を示すファーストトマト新品種「TYファースト」を開発しました。本品種は、冬から春にかけて根強い人気を持つ本県特産のファーストトマトに、収量の激減をもたらすトマト黄化葉巻病の耐病性を日本で初めて導入したものです。本病の被害が発生している地域でこの品種を栽培すれば、ファーストトマトの安定生産・安定供給が期待できます。
「TYファースト」の特徴
- 果実は、トマトらしい香りが強く、甘さと酸味のバランスがよく、食味は良好です。
- 果実の先端がとがりやすいファーストトマトの特徴を備えています。
- 従来のファーストトマトに比べて果実の揃いが良く、果実の重さは230g程度です。
- 愛知県で広がっているイスラエルマイルド系統の病害ウイルスによるトマト黄化葉巻病に耐病性を示します。
- トマトの萎凋病など主要病害にも抵抗性を示します。
「TYファースト」の開発の経緯
日本では平成8年からトマト黄化葉巻病の被害が問題となり、現在主流となった丸玉トマトでは本病に耐病性を示す品種が開発されてきました。一方、ファーストトマトでは、開発が進んでおらず、安定供給するために耐病性品種が県内産地から求められていました。そこで、平成20年度から新品種の開発に取り組み、県内で被害の多いイスラエルマイルド系統によるトマト黄化葉巻病に耐病性を示すファーストトマト品種「TYファースト」を愛三種苗株式会社との共同研究により開発しました。
問合せ先
愛知県農業総合試験場
園芸研究部野菜研究室
電話: 0561-41-8967(ダイヤルイン)
E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp