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育成品種 作物14
小麦「ゆめあかり」
ゆめあかり
愛知県農業総合試験場は、東海地方で初めて、パン・中華麺用小麦の品種「ゆめあかり」を開発しました。本品種を使うと、ふんわりとしたおいしいパンや良質の中華麺を作ることができます。また、湿害や病害に強く、倒れにくい性質を持つため、安定した収量が得られます。
「ゆめあかり」の特徴
- 「ゆめあかり」でパンを作ると、よく膨らみ、少し黄色味がかった色合いを示すため、ロールパンや菓子パンにも向くと評価を得ています。また、黄色味を帯びて、適度な硬さの良質な中華麺ができます。
- 製粉の歩留は高く、やや黄色味がかった粉になります。
- パン・中華麺用小麦としては、湿害や病害に強く、倒れにくいため、愛知県の主力品種である「農林61号」に比べ同等以上の収量が得られます。
- 降雨があっても穂発芽し難い性質を備えています。
「ゆめあかり」の開発の経緯
本県の平成24年産小麦の作付面積は約5,200haで、その大半は、「農林61号」など、うどん用の品種が栽培されています。県産小麦の用途拡大をめざす中で、農業総合試験場では、栽培しやすく、パン・中華麺への加工適性が高い小麦品種の開発に平成12年から取り組み、「ゆめあかり」を新たに開発しました。
問合せ先
愛知県農業総合試験場
作物研究部作物研究室
電話: 0561-41-9517(ダイヤルイン)
E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp