本文
育成品種 花き22
カーネーション 「カーネアイチ7号」
カーネアイチ7号
愛知県農業総合試験場は、落ち着きのあるピンクベージュ色の花色で、飾っている間に外側の花弁からピンク色が徐々に薄れてベージュの色合いが強くなり、緑黄色にまで変化する特徴のあるスプレーカーネーション新品種「カーネアイチ7号」を開発しました。
「カーネアイチ7号」の特徴
- 花色は、緑黄色にピンク色が混じった“ピンクベージュ”で、外側の花弁からピンク色が徐々に薄れてベージュの色合いが強くなり、緑黄色にまで変化します。
- 花は、大きめで数もやや多く、茎は、しっかりとして折れにくいため、アレンジメント用途にも向きます。
- 日持ち性に優れ、長く観賞できます。
- 1株あたりの収穫本数は、約5本で平均的ですが、秀品率はやや高いです。
- 開花開始時期は、11月中下旬の中晩生品種で、翌年の6月まで出荷できます。
「カーネアイチ7号」の開発の経緯
輸入切り花の増加による販売価格の低迷や、暖房用重油や種苗費をはじめとする生産コストの増加など、カーネーション生産を取り巻く状況は厳しく、生産者からは、商品性の高い本県独自のオリジナル品種の開発が望まれています。
農業総合試験場では、県育成品種でのブランド化を目指して、生産者が必要とする花色を揃えた「愛知シリーズ」の確立に取り組み、これまでにスプレーカーネーション品種で複色系4品種、単色系2品種を開発してきました。
「カーネアイチ7号」は、平成19年に交配を行い、愛知県花き温室園芸組合連合会カーネーション部会の協力を得て選抜・現地試験栽培を繰り返したもので、約6年をかけて開発しました。
問合せ先
愛知県農業総合試験場
園芸研究部花き研究室
電話: 0561-41-9518(ダイヤルイン)
E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp