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育成品種 花き23
きく「スプレーアイチ秋1号」
スプレーアイチ秋1号
スプレーアイチ秋1号は、美しい花の形を長く保ち、10月から6月まで長期間の出荷が可能です。ピンク色スプレーギクの主力品種として普及することが期待されます。
「スプレーアイチ秋1号」の特徴
- 比較的暑い6月や10月でも、花びらは美しいピンク色を保ちます。
- 花びらが斜め上を向き、開花が進んでも横に倒れないことから、美しい花の形を長く 楽しむことができます。
- ピンク色の花びらと緑色の芯のコントラストがきれいです。
- 寒い時期にも茎が良く伸びるので、安定して出荷できます。
「スプレーアイチ秋1号」の開発の経緯
愛知県は全国第1位のスプレーギク生産県であり、出荷量は全国の約3分の1を占めています。田原市、豊川市などに大きな産地があり、白、黄、ピンク色など様々な花色の品種が温室の中で一年中栽培されています。
スプレーギクには7~9月の暑い時期向けに栽培する夏秋系(かしゅうけい)品種と、10~6月向けに栽培する秋系(あきけい)品種があります。農業総合試験場は、夏秋系品種として「スプレーアイチ夏1号」、秋系品種として「プリティララ」始め7品種を開発してきました。
秋系のピンク色品種は、比較的暑い6月や10月には花びらの色が淡くなり、白色に近くなる傾向があります。また、秋系品種には寒い時期にも安定して生産できるように、茎の伸長性が良い品種が望まれています。そこで、6月や10月にも花びらがピンク色を保ち、茎の伸長性が良く、花びらが斜め上を向くなど花の形も美しい秋系ピンク色品種を目標に育成を開始しました。
「スプレーアイチ秋1号」は、平成21年に花の色や形が良い系統と茎の伸長性が良い系統との交配を行い、愛知県花き温室園芸組合連合会スプレーマム部会の協力を得て選抜・現地試験栽培を繰り返し、約5年間かけて開発しました。
問合せ先
愛知県農業総合試験場
東三河農業研究所花き研究室
電話: 0532-61-6293(ダイヤルイン)
E-mail: nososi-toyohashi@pref.aichi.lg.jp