本文
育成品種 花き24
カーネーション「カーネアイチ8号」
カーネアイチ8号
カーネアイチ8号は、収穫初期から茎の伸長性が良く、12月から5月まで出荷が可能です。黄緑色のスプレーカーネーションの主力品種として普及することが期待されます。
「カーネアイチ8号」の特徴
- 花色は“黄緑色”で茎の伸長性がよく、一番花から十分な草丈が確保できます。
- 花は、大きめで、花蕾数もやや多くなります。
- 1株あたりの収穫本数は、約5本で平均的ですが、秀品率は約80%とやや高くなります。
- 開花開始時期は、12月上旬の中晩生品種で、翌年の5月まで出荷できます。
「カーネアイチ8号」の開発の経緯
愛知県は全国第2位のカーネーション生産県で、出荷量は全国の約6分の1を占めています。西尾市を中心に栽培され、11月頃から5月まで全国に出荷されています。
農業総合試験場では、県育成品種によるスプレーカーネーションのブランド化を目指して、生産者が必要とする花色を揃えた「愛知シリーズ」の確立に取り組み、これまでに7品種(現在登録中5品種、公表中1品種)開発しており、生産者からさらなる花色のラインアップの充実が求められています。
そこで、「カーネアイチ8号」は、切り花品質が高く収量が確保できることや、これまでのシリーズにない、濃い黄緑系の花色を持つ品種を育成することを目的に、平成20年に交配を行い、愛知県花き温室園芸組合連合会カーネーション部会の協力を得て選抜・現地試験栽培を繰り返したもので、約6年をかけて開発しました。
問合せ先
愛知県農業総合試験場
園芸研究部花き研究室
電話: 0561-41-9518(ダイヤルイン)
E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp