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育成品種 花き26
バラ 「アイチ1号」
愛知県農業総合試験場は、初めてバラの新品種「アイチ1号」を開発しました。本品種は、最もポピュラーな花形である「剣(けん)弁(べん)高芯(こうしん)咲き」で、赤色のスタンダードタイプのバラです。本県初のオリジナル品種のバラとして普及することが期待されます。
アイチ1号
「アイチ1号」の特徴
- 最も需要が高い、赤色で剣弁高芯咲きのスタンダードタイプの切り花品種であり、幅広い用途に利用できます。
- 花弁数が多くボリューム感があり、開花速度が緩やかなので、通常の品種に比較して良好な花形を数日長く保つことができます。
- 高温期でも品質劣化が少ないため、一年を通した収穫・出荷が可能です。
- 茎に棘が少なく、販売店や消費者が扱いやすい品種です。
開発の経緯
愛知県は全国第1位のバラ生産県であり、産出額は全国の約13%を占めています。 平成17年に、愛知県花き温室園芸組合連合会ばら部会から愛知県独自のスタンダード切り花品種の開発に対する強い要望を受け、平成19年度から生産者の協力を得て、品種開発に取り組みました。「アイチ1号」は、平成22年に交配を行い、選抜を重ねながら、愛知県花き温室園芸組合連合会ばら部会の協力を得て現地試験栽培を行い、平成27年に開発しました。
関連説明
- 剣弁高芯咲きのバラとは、花弁の先が尖り、中心が盛り上がった花形のバラをいいます。
- スタンダードタイプのバラとは、茎の先端に一花のみを咲かせるタイプのバラです。赤色やピンク色が主流で、他の様々な種類の花と組み合わせて、プレゼント用の花束、テーブルフラワーなど幅広く利用されています。
問合せ先
愛知県農業総合試験場
園芸研究部花き研究室
電話: 0561-41-9518(ダイヤルイン)
E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp