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育成品種 作物18
小麦「きぬあかり」
きぬあかり
愛知県農業総合試験場では、日本めん用小麦品種「きぬあかり」を開発しました。「きぬあかり」は、従来の品種に比べ多収で、色が明るく、つるつるとした食感で、コシのあるめんを作ることができます。
「きぬあかり」の特徴
- 早生で梅雨に入る前に収穫ができるため、降雨による刈り遅れや品質低下が避けられます。
- 背が低く、稈が強いため、肥料を多く入れても倒れにくく、湿害にも強いため、これまで作付けされてきた「農林61号」と比べ約20%多収になります。
- 灰分が低く、アミロース含量がやや低いため、色が明るく、つるつるとなめらかな食感のめんができます。
- グルテンを強化してあるため、適度なコシのあるめんができます。
うどんの外観
(左「きぬあかり」、右「農林61号」)
「きぬあかり」開発の経緯
愛知県では「きしめん」や「味噌煮込みうどん」といった独自のめん文化があり、地元産の小麦粉を使ってうどんを作る動きが広まってきていました。愛知県農業総合試験場では、東海地域での栽培に向き、地元のめんに利用できる高品質な小麦の開発を目指し、平成12年から開発に取り組み、新たに「きぬあかり」を開発しました。
問合せ先
愛知県農業総合試験場
作物研究部作物研究室
電話: 0561-41-9517(ダイヤルイン)
E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp