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低融点の熱可塑性形状記憶樹脂シート

ページID:0023499 掲載日:2023年9月26日更新 印刷ページ表示

熱可塑性形状記憶樹脂シート及び熱可塑性形状記憶シートを含む物品(特開2021-23499)

要約

 融点が46℃の熱可塑性形状記憶ポリマーの開発。

特徴/セールスポイント

 従来の技術では、融点を下げると変形能や強度といった性能が低減するという欠点があったが、開発した技術では、分子量、結晶性、分岐数を制御し性能を維持し、従来の70℃よりも大幅に融点を低下させた。放射線治療マスクへの応用が期待され、熱くないマスク作成が可能である。また、融点が46℃と低いため、小児用としての使用や形状記憶性能を有しているため、再加温による再利用が可能。さらに、生分解性ポリマーであるため、地球環境保全や持続的発展社会の構築に貢献可能である。

従来の技術では、熱可塑性ポリマーの融点を下げると変形能や強度といった性能が低減するという欠点がありました。開発した技術では、分子量、結晶性、分岐数を制御し性能を維持することで従来の70℃よりも大幅に融点を低下(46℃)させることができました。

(a)変形能を維持したまま、融点を従来の70℃から46℃に低減した
(b)融点が高い既製品と同等の性能を有する
(c)再加温で再利用可能、かつ生分解性を有し環境への配慮

主な応用分野/市場動向

 放射線治療用固定具に使用される樹脂シートや眼鏡フレーム、補聴器、ギプスなど身体形状に変形する物品へ応用できる。

提供する技術内容

 従来よりも大幅に融点を低下させた(70℃→46℃)形状記憶樹脂の製造方法。

開発機関

 がんセンター

問合せ

愛知県知的所有権センター
電話 0561-76-8318
FAX  0561-76-8319

愛知県 経済産業局 産業部 産業科学技術課 (研究開発支援グループ)
電話 052-954-6370
FAX  052-954-6977