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抗原分子の単離方法

ページID:0623023 掲載日:2026年1月20日更新 印刷ページ表示

抗原分子の単離方法(特願2024-549352)

概要

 生体試料中の抗原抗体複合体から抗原分子を効率よく単離し、検出する方法である。

従来技術の課題

 従来の自己抗体解析法である、SEREX法や、プロテインアレイ、ペプチドアレイなどでは、多数の抗原を用いたスクリーニングが容易にできる一方で、がん特異的翻訳後修飾を受けたタンパク質や未知のタンパク質・ペプチドに対する自己抗体についての情報は得られない。

 マススペクトロメトリーを用いて自己抗体に結合した抗原タンパク質を解析することでこの問題は解決するが、従来の手法では抗原―自己抗体複合体分画に含まれる微量な抗原と大量に存在する免疫グロブリンを精度よく分離することができず、十分な感度を達成できなかった。

課題解決の手段とその効果

  pH勾配液体クロマトグラフィーを応用して抗原を溶出することで、免疫グロブリン分子の混入を伴うことなく抗原分子を選択的に分離することが可能になった。

主な利用分野/市場動向

 本発明を用いた自己抗体結合がん特異的抗原の同定によって、早期診断などの血液バイオマーカーの開発に加えて、がん抗原をターゲットとした免疫治療の開発が期待できる。

 また、アレルギー、感染症、自己免疫疾患、老化関連疾患など、液性免疫の関与が疑われる他の疾患においても、本発明を用いれば、液性免疫の標的となる未知の抗原を同定することができ、病態の解明から診断法や治療法の開発に極めて有用であると考えられる。

技術の詳細解説

 マウスやヒト由来の血漿や腹水、胸水などに存在する、抗原分子と抗体分子が結合した抗原抗体複合体をプロテインAに結合させる。続いて、溶出液の段階的直線勾配で作製したpH勾配液体クロマトグラフィーを用いてタンパク質を溶出する。

単離のイメージ測定図

抗原分子の単離イメージ        単離したことを示す実験結果

開発状態

 本発明を応用してハイスループット自己抗体結合抗原解析法を開発し、大腸癌・膵癌患者由来血漿から、約1,200個の抗原を同定した。また、本方法を用いて、変異タンパク質など、データベースに存在しない未知のタンパク質も同定している。

技術支援

 【共同研究】 可

 【技術指導】 不可

 【サンプル提供】 不可

問い合わせ

愛知県知的所有権センター
電話 0561-76-8318
FAX  0561-76-8319

愛知県がんセンター 運用部経営戦略課企画・経営グループ
電話 052--762-6111(内線2511)

愛知県 経済産業局 産業部 産業科学技術課 (研究開発支援グループ)
電話 052-954-6370(ダイヤルイン)
FAX  052-954-6977