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張り子
沿革・特徴
豊橋市の安久美神戸神明社で、毎年2月10日、11日に「天下の奇祭」といわれる「鬼祭」が行われます。「鬼祭」は、国の重要無形民俗文化財として指定されている神事で、荒ぶる神を表す「赤鬼」と、武神を表す「天狗」が闘う「赤鬼と天狗のからかい」が祭のクライマックスとなります。
祭礼に因んだ張り子の「鬼の面」や「天狗の面」は、鬼の持つ「撞木(しゅもく)」、天狗の持つ「薙刀(なぎなた)」とともに、玩具として鬼祭の日に露店で売られていました。
現在は、張り子を残そうとする「豊橋張り子保存会」によって、技法の継承活動が行われており、年末年始に安久美神戸神明社で作品が公開されています。
製造工程
糊で和紙を数枚張り合わせ、木型に貼ります。乾燥させて木型を外し、着色して仕上げます。
主な製品
黒鬼面、薙刀、撞木