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平成28年度愛知県外国人県民アンケート調査の結果について
愛知県には、全国で2番目に多い約22万人の外国人の方が暮らしています。こうした中、本県では多文化共生社会の形成による豊かで活力ある地域づくりを推進しているところですが、この度、外国人県民の生活の実態や課題等を把握することを目的に、「外国人県民アンケート調査」を実施しましたので、その結果をお知らせします。
なお、本県において、外国人県民を対象とする8,000人規模のアンケート調査を実施したのは、今回が初めてです。
なお、本県において、外国人県民を対象とする8,000人規模のアンケート調査を実施したのは、今回が初めてです。
1 調査概要
(1)調査対象
愛知県内で外国人県民の多い上位16市に居住する満20歳以上の外国人県民を無作為に8,000名抽出
(2)調査方法
郵送調査及びWEB調査
(3)調査期間
平成28年11月22日から平成28年12月13日まで
(4)調査票言語
英語、ポルトガル語、中国語、フィリピノ語、ベトナム語、スペイン語、インドネシア語、ネパール語、日本語(ふりがな付き)
(5)回答者数
2,603人【回収率32.5%】
※転居等で調査票が届かなかった218名を除いて算出した実質回収率は33.4%。
※転居等で調査票が届かなかった218名を除いて算出した実質回収率は33.4%。


(6)主な調査項目
ア 回答者の属性
イ 日本語能力などについて
ウ 仕事について
エ 住居について
オ 子どもについて
カ 地震などの災害について
キ 地域や日本人との関わりについて
ク 車について
ケ 行政サービスについて
イ 日本語能力などについて
ウ 仕事について
エ 住居について
オ 子どもについて
カ 地震などの災害について
キ 地域や日本人との関わりについて
ク 車について
ケ 行政サービスについて
2 主な調査結果
(1)回答者の属性
・ 滞日年数については、「10年~19年」が27.0%と最も高く、次いで「20年~29年」が19.2%となっています。「30年以上」の15.2%も合わせると、日本に10年以上暮らしている方は61.4%となっています。
・ 滞日予定については、「ずっと日本に住み続ける予定である」が54.6%と、全体の半数以上となっています。
・ 滞日予定については、「ずっと日本に住み続ける予定である」が54.6%と、全体の半数以上となっています。
(2)日本語能力などについて
・ 「1 聞くこと」「2 話すこと」「3 読むこと」「4 書くこと」を比較して見ると、「1 聞くこと」→「2 話すこと」→「3 読むこと」→「4 書くこと」の順に「できる」の割合が低くなっており、逆に「できない」の割合が高くなっています。

・ 日本語で困る場面については、「病気になったとき」が28.3%、「市役所や区役所の窓口で」が18.2%、「郵便局・銀行の窓口で」が17.5%となっています。一方で、「困ったことはない」も34.2%となっています。
(3)仕事について
・ 仕事については、70.9%が現在働いていると回答しており、仕事の見つけ方については、「友達に教えてもらった」が27.6%と最も高く、次いで「派遣会社を通じて見つけた」が17.2%、「家族や親せきに教えてもらった」が14.2%となっています。
・ 仕事に関して困っていることについては、「賃金が安いこと」が25.1%、「日本語でコミュニケーションがとれないこと」が15.9%となっています。一方で、「特にない」も41.7%となっています。
・ 仕事に関して困っていることについては、「賃金が安いこと」が25.1%、「日本語でコミュニケーションがとれないこと」が15.9%となっています。一方で、「特にない」も41.7%となっています。
(4)住居について
・ 現在の住居形態については、「民間の賃貸住宅」が32.7%と最も高く、次いで「持ち家(一戸建て)」が20.3%、「公営の賃貸住宅(県営住宅、市営住宅など)」が17.9%となっています。
(5)子どもについて
・ 18歳以下の子どもの有無については、「日本にいる」が38.8%となっています。
・ 子どもと会話するときに使う言語については、「いつも日本語を使う」が26.0%、「どちらかといえば日本語を使う」が18.1%、合わせて44.1%となっています。一方で、「いつも日本語以外の言語を使う」が22.4%、「どちらかといえば日本語以外の言語を使う」が25.0%、合わせて47.4%となっています。
・ 子育てに関して困った経験については、「保育費・教育費が高いこと」が23.7%、「保育所や学校からのお知らせや書類を理解できないこと」が14.4%、「保育所や学校のルール・習慣が母国とちがうこと」が12.2%となっています。一方で、「困っていること、困ったことはない」も39.3%となっています。
・ 子どもと会話するときに使う言語については、「いつも日本語を使う」が26.0%、「どちらかといえば日本語を使う」が18.1%、合わせて44.1%となっています。一方で、「いつも日本語以外の言語を使う」が22.4%、「どちらかといえば日本語以外の言語を使う」が25.0%、合わせて47.4%となっています。
・ 子育てに関して困った経験については、「保育費・教育費が高いこと」が23.7%、「保育所や学校からのお知らせや書類を理解できないこと」が14.4%、「保育所や学校のルール・習慣が母国とちがうこと」が12.2%となっています。一方で、「困っていること、困ったことはない」も39.3%となっています。
(6)地震などの災害について
・ この地域に大きな地震が発生する可能性については、「知っている」が79.8%で、「知らない」の18.2%を大きく上回っており、広く認知されていることがわかります。

・ 災害に備えて普段から準備していることについては、「避難所を確認している」が33.0%、「重いものを上のほうに置かないようにしている」が32.0%となっています。一方で、「準備していることはない」も34.3%となっています。
・ 防災訓練の参加経験については、38.7%が参加したことがあると回答しているのに対し、58.2%が参加したことがないと答えています。その理由としては、「訓練がいつどこであるのか知らないから」が67.5%と、最も高くなっています。
・ 防災訓練の参加経験については、38.7%が参加したことがあると回答しているのに対し、58.2%が参加したことがないと答えています。その理由としては、「訓練がいつどこであるのか知らないから」が67.5%と、最も高くなっています。
(7)地域や日本人との関わりについて
・ 地域活動への参加状況については、「ふだんから積極的に参加している」が16.7%、「ときどき参加している」が26.7%、合わせて43.4%となっています。
・ 日本人との交流希望については、77.3%もの方が日本人と仲良く「なりたい」と回答しており、日本人との交流を好意的に捉えていることがうかがえます。
・ 日本人との交流希望については、77.3%もの方が日本人と仲良く「なりたい」と回答しており、日本人との交流を好意的に捉えていることがうかがえます。

(8)車について
・ 車の所有状況については、「持っている」が52.1%、「持っていない」が44.6%となっています。
(9)行政サービスについて
・ 行政への要望については、「医療通訳など医療・保健に関して、外国人への対応を充実させる」が29.1%と最も高く、次いで「日本語の学習を支援する」が25.1%、「日本人に対し、多文化共生に関する意識啓発や国際理解を促進する」が22.9%と高くなっています。
3 平成28年度愛知県外国人県民アンケート調査結果報告書
●愛知県外国人県民アンケート調査報告書
●愛知県外国人県民アンケート調査報告書【概要版】