大規模地震による災害を想定した河川水の環境調査の訓練を実施します

大規模地震による災害を想定した河川水の環境調査の訓練を実施します

　愛知県は、大規模地震等の災害時に水質汚濁等の状況を把握するに当たり、民間事業者の協力を得るため、一般社団法人愛知県環境測定分析協会と災害時における化学物質等の調査に関する協定を締結しています。

　この度、同協会と連携して、大規模地震により河川の水質汚濁が懸念される状況を想定し、「自動同定定量システム(ＡＩＱＳ(あいくす))」を活用した河川水の環境調査の訓練を実施します。

1　訓練の目的

　大規模地震の災害時に、化学物質等の調査に関する協定に基づく環境調査が円滑に実施できるよう、短期間に多種類の化学物質を測定できる自動同定定量システム(以下「ＡＩＱＳ」という。)を活用し、河川水の環境調査の訓練を実施する。

2　日時

　2023年11月2日（木曜日）　午前9時から午後4時まで

　（当日、雨天や河川の増水の場合は中止とします。）

3　実施機関

　愛知県、一般社団法人愛知県環境測定分析協会(以下「協会」という。)

4　訓練想定

　10月末に大規模地震が発生し、通常の環境調査では特定困難な化学物質が河川に流出したため、愛知県はＡＩＱＳを活用した河川水の環境調査（スクリーニング）を実施した。その結果、流出した化学物質を特定したため、詳細な環境調査を実施する必要があったが、発災後に緊急を要する業務が新たに生じたことから、協会に対して同環境調査の協力を要請する。

5　訓練内容

　以下の流れにより訓練を実施します。

　(1) 愛知県は、協会に対してＡＩＱＳによる測定結果を提供し、特定した化学物質の環境調査の協力を要請する。

　(2) 協会は、協会会員に対して対応の可否を確認・調整の上、環境調査を実施する会員を愛知県に連絡する。

　(3) 協会会員は、日光川（日光大橋）において環境調査を実施する。

　(4) 協会会員は、環境調査の結果を愛知県に報告する。

6　取材について

　取材が可能な時間や訓練場所等は以下のとおりです。

​　愛知県環境調査センターでの取材については訓練日以外の日でも可能ですので、その際には事前に御連絡ください。

7　その他（他自治体による訓練）

　協会と同様の協定を締結している豊橋市、岡崎市、一宮市及び豊田市においても、各市による訓練が同日実施されます。

　各市が実施する訓練の取材については、別途お問合せください。

（問合せ先）

　　豊橋市　環境部　環境保全課　環境調査センター（電話：0532-51-2397）

　　岡崎市　環境部　環境保全課　（電話：0564-23-6194）

　　一宮市　環境部　環境保全課　（電話：0586-45-7185）

　　豊田市　環境部　環境保全課　（電話：0565-34-6628）

【参考】ＡＩＱＳ（Automated Identification and Quantification System）について

　化学物質の測定では、測定の指標となる標準物質を使用することが原則ですが、データベース化された標準物質の測定データ（質量スペクトル、検量線の情報など）を用いることにより、標準物質を使用せずに環境試料中の多種類の化学物質のスクリーニングを行うことができる分析・解析法です。

資料1　愛知県と協会との災害時における化学物質等の調査に関する協定の概要 [PDFファイル／118KB]

資料2　取材場所について [PDFファイル／284KB]

愛知県 環境局 環境政策部 環境活動推進課
環境リスク対策グループ
担当：松山、林
電話：052-954-6212
内線：3025、3026