自然環境保全地域

大沼おおぬま

大沼は、北設楽郡豊根村富山地区を流れる漆島川右岸の急傾斜地にある天然林です。大沼を含む周囲の地域の広葉樹林がスギ・ヒノキの人工林に変わる中、この地域は広葉樹二次林がそのまま残されました。
大沼は標高差が350mあり、この標高差の影響で植生の変化に富んでおり、これらの植物に依存した特色ある昆虫類も生息しています。
大沼の標高は500mから850mで、中部地方の森林帯としては暖温帯と冷温帯の境界にあります。このため、暖帯カシ林の要素から温帯ブナ林の要素までの様々な種をみることができ、植生が垂直方向に分布するその変化を見ることができる貴重な場所となっています。
標高700mより下ではウラジロガシ等の常緑広葉樹、クマシデ・トチノキ等の落葉樹、モミ等の針葉樹の混交林となっています。
標高700m付近より上部には、ブナを主とする広葉樹林となっていて、県内では、ブナの天然林が残されている数少ない地域の一つとなっています。
昆虫では、ブナ林の指標昆虫であるフジミドリシジミ、ウラジロガシ林の指標昆虫であるヒサマツミドリシジミ等が生息しています。

11月の大沼全景
11月の大沼全景
7月の大沼全景
7月の大沼全景
大沼のデータ
項目データ
指定年月日昭和53年3月24日
所在地北設楽郡豊根村富山字大沼
面積約15.13ha(野生動植物保護地区)

20万分の1日本シームレス地質図 基本版を使用 (→凡例画像)
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