自然環境保全地域

砦山とりでやま

砦山は、茶臼山を源流とする坂宇場川と日余沢にかこまれた区域で、後醍醐天皇の孫にあたると伝えられている尹良(ゆきよし)親王が砦を築いたところと言われています。
山頂部には祠跡が見られ、地域の人々が祭礼をするなど、大切にされて来たため、人の手が入ることが少なく自然林に近い林が残されており、モミ・ツガ・ヒノキの巨木や河畔林など優れた生態系が成立しています。
周辺には植林地が多くある中で、人里に近い場所でこの地域の潜在植生をうかがい知ることができる数少ない場所となっています。
この地の特徴としては、尾根部のツガ・ヒノキの巨木群のほか、中腹にはアセビも見られます。また、川岸にはイヌシデ・ミズメなどの河畔林や合流部にはコナラ等の落葉広葉樹林が見られます。
坂宇場川沿いの中腹の一部がスギの植林地となっていますが、近年人の手が入ることが少なく、天然林的な要素が見られ自然の遷移の過程をみることができます。
中腹から尾根にかけてクロソヨゴやアクシバ、腐生植物のギンリョウソウが見られます。また、希少な動植物としてヤシャビシャク、カジカガエルなどが確認されています。

8月の砦山
8月の砦山
砦山の植生
砦山の植生
砦山のデータ
項目データ
指定年月日平成22年4月2日
所在地北設楽郡豊根村坂字場字広野の一部
面積3.36ha(特別地区)

20万分の1日本シームレス地質図 基本版を使用 (→凡例画像)
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