新城設楽の地形・地質

雨生山の異剥石うぶさんのいはくせき

異剥石は二方向に劈開が発達し、不規則にはがれることからつけられた名称で、正式な鉱物名ではありません。正式には造岩鉱物中の輝石の一つで透輝石という鉱物です。その中でも真珠光沢~金属光沢があり、劈開が発達し、複雑にはがれるものを異剥石と呼んでいます。新城市中宇利の雨生山では斑れい岩質ペグマタイト中に産出し、1958年に新城市の天然記念物に指定されています。雨生山の山頂に近い尾根付近では比較的結晶の大きな斑れい岩が見られますが、異剥石という大きな結晶の斑れい岩は現在ではほとんど見られません。

中宇利から見た雨生山全景
中宇利から見た雨生山全景
鳳来寺山自然科学博物館蔵の異剥石
鳳来寺山自然科学博物館蔵の異剥石
雨生山の異剥石のデータ
項目データ
種類火成岩
事象御荷鉾緑色岩類を貫く深成岩(斑れい岩)
文化財など新城市指定天然記念物 1958年4月1日指定
所在地新城市中宇利
緯度・経度北緯 34°50’33.9" 東経 137°32’12.5"

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