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愛知県水産試験場(内水面漁業研究所 弥富指導所)
トピックス
施設の概要及びアクセス
愛知県海部地区は、全国でも有数のキンギョ産地です。当指導所では、キンギョ養殖業の経営の安定と発展を目指し、キンギョの品種改良と魚病の対策に関する研究を行っています。また、養殖業者に対して魚病診断や技術指導を行っています。

所在地 愛知県弥富市前ヶ須町野方801-2
電話 0567-65-2488
ファックス 0567-65-2485
アクセス JR関西本線及び名鉄尾西線弥富駅、近鉄名古屋線近鉄弥富駅下車 徒歩20分
業務内容
観賞魚養殖技術試験
新品種作出試験
交配試験を行い、消費者の嗜好にあった商品価値の高い新たな品種開発を行っています。
2020年に弥富金魚の新品種「サクラチョウテンガン」を開発しました。


疾病対策試験
キンギョヘルペスウイルス病(GFHN病)は、金魚養殖に甚大な被害を与える、キンギョにとって大変危険な病気です。そのため、当グループではこの疾病による養殖被害を抑えるための技術開発を行っています。
これまでの調査で、病気の発症は、当歳魚の6月及び9月、1歳魚の4~5月に多く、降雨やそれに伴う水温変化などの気候変動が発症に関係していることがわかりました。
現在は、GFHN病を予防する技術の開発に取り組んでいます。

養殖技術指導
養殖業者さんや愛好家の方からの相談の対応
弥富金魚漁業協同組合研究部員の方々が開催する金魚研究会に出席して、養殖状況や市場の状況についての情報交換や水産試験場での研究成果などの紹介をしています。
また、一般の方からの飼育相談等の対応もしており、毎年10月第4日曜日に弥富市で開かれる、弥富金魚漁協主催の金魚品評会「金魚日本一大会」では、金魚飼育相談コーナーを設置しています。

魚病の診断
県内の養殖業者に、魚病診断を随時行っています。
また、持続的生産確保法で特定疾病に指定されているコイヘルペスウイルス病(KHV病)の疑いのある魚には、一次診断を行っています。

海部郡養殖河川水質調査
海部地区では、ボラ、コイ、フナなどを河川で養殖することが古くから行われています。弥富指導所では、海部地区の養殖河川について、魚類のへい死等の水質異常が疑われる場合に水温、溶存酸素量、pH、COD等の水質調査を行い、その結果をもとに河川養殖業者への指導を行っています。
