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減斎さん

濃尾地域の「震災数え歌」

この数え歌は、地震の悲惨な状況を後世に伝え、二度と同じ悲劇を繰り返さないでほしいという思いを込めて作られたものです。岐阜県大垣市在住の方が親から聞いて覚えていたもので、「濃尾地震100年記念誌」に記録されました。

一つとせ
人々驚く大地震 美濃や尾張の哀れさは 即死と負傷人 数知れず

二つとせ
夫婦も親子もあらばこそ あれと言うまいぶきぶきと 一度に我が家が皆倒れ

三つとせ
見ても怖ろし土けむり 泣くのも哀れな人々が 助けておくれと呼び立てる

四つとせ
よいよに逃げ出す間もあらず 残りし親子を助けんと もどりて死ぬとは つゆ知らず

五つとせ
いかい柱に押さえられ 命の危ぶきその人は やぶりて連れ出す人もある

六つとせ
向ふから火事じゃと騒ぎ出す こなたで親子やつれあいや 倒れし我が家 ふせこまれ

七つとせ
何といたして助けよと 慌てるその間に我が家まで どっと火の手が燃え上がる

八つとせ
焼けたに思えどよりつけず 目にみて親子やつれあいや 焼け死ぬその身の悲しさや

九つとせ
ここやかしこで炊き出しを いたして難儀な人々を 神より食事を与えられ

十とせ
所どころへ病院が 出ばりて療治は無料なり 哀れな負傷人(けがにん※) 助け出す

※負傷人(けがにん)は、この数え歌の中での読み仮名です。

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