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職員仕事始め式あいさつ

皆様、新年あけましておめでとうございます。2013年の輝かしい新春があけました。そして、あけてすぐ1月4日は、仕事始め式ということでございます。今日からまた、2013年、皆様とともに、心を引き締めてしっかりと県民のために、県政にあたっていきたいと思っていますので、何とぞ、よろしくお願いを申し上げます。昨年わが国は、長期化する円高、中国等を巡る対外環境の変化、そして東日本大震災からの復旧・復興、原発事故を受けたエネルギー政策の見直しなど、様々な課題が山積した年、景気の先行きにも不透明感が漂った、そうした多難な1年でありました。そうした中にありましても、われわれ愛知は、企業立地や研究開発の支援、県独自のエコカー免税の創設などなど、産業・経済対策を始め、日本の成長エンジンとして、日本のど真ん中から国を支え、引っ張っていくとの強い姿勢を示すことができたと思っております。そして私自身、昨年の12月12日、1年を締めくくる漢字1文字がありました。全国的には「金」でありましたが、私は、活力の「活」、「活(い)きる」という字を使わせていただきました。これは2012年だけではなく、2013年も見通した上で、活力あふれる元気な愛知をつくっていきたい、それが日本を引っ張っていくことにつながるという思いで、「活」の字を書かせていただきました。そういう年にしていきたいと思います。  

 さて、2013年の今年は巳年でございます。辰年の昨年は、大いなる飛躍への期待を込めまして、「飛竜乗雲」の書き初め、言葉を年頭に披露いたしました。あまり字が上手ではありませんので、恥ずかしいですが、1度始めたらやめられないということでございます。今年は、「巳(蛇)」です。いろいろ調べましたが、あまりいいのがありません。一生懸命調べまして、今年は「一龍一蛇(いちりょういちだ)」ということで書かせていただきました。これは、中国の『荘子』にある言葉です。「あるときは龍となって天空を駆けめぐり、また、あるときは蛇となって地上をはいまわる。」要は、世の中は時代、時代で大きく推移していく。その時の推移にあわせて、柔軟に、的確に対応して調和していくんだ。まさに、自然の流れをあるがままに受け入れようとする荘子の思想を一番表した言葉ではないかと思っております。「一龍一蛇」。日本・愛知を巡る内外情勢は、大きく大きく変転しています。しかしながら、そうした情勢に常に的確に、柔軟に対応して、私ども愛知が活力を持って、愛知の総合力を発揮して、日本を引っ張っていく1年にしていきたいという意を込めての、「一龍一蛇」でございます。どうか、何とぞよろしくお願いしたいと思います。
 なお、今日は年頭のあいさつでございますが、いろいろたくさん議会の所信表明に近いものを用意してまいりました。皆さんずっと立っていただいておりますので、かいつまんで、私の抱負を申し上げたいと思います。  

 一つは、モノづくり産業の競争力の強化です。日本を支える成長エンジンとして、愛知の産業をフル回転させて、日本一の産業集積力という愛知の強みを更に高めていきたいと思っています。一昨年に国際戦略総合特区として指定を受けた航空宇宙分野では、ボーイング787が月産10機へと増産が見込まれるとともに、MRJの試験機の初飛行が予定されています。そういったことも踏まえ、更に後押しをしていきたい。アメリカのシアトル、フランスのトゥールーズに並ぶ世界の三大拠点にしていきたいと思っております。
 そして、愛知・日本の基幹産業である自動車産業では、昨年11月には、豊田・岡崎地区で、日本一の研究開発拠点の造成に着工しました。着実に進めていきたいと思います。
 また、昨年4月にスタートさせました「産業空洞化対策減税基金」による補助制度についても、これまでに、企業立地・再投資の分野では、42件の補助対象案件を採択、1,144億円の投資規模、11,000人余の雇用規模ということです。引き続き、こうした施策を更に進めて、日本一の産業県愛知を更に前に進めていきたいと思います。
 さらに、昨年2月には、「知の拠点」の中核施設である「あいち産業科学技術総合センター」もオープンいたしました。今年は、「あいちシンクロトロン光センター」のオープンもあります。引き続き、着実に進めていきたいと思っています。
 こうした次世代産業の育成・強化、航空・自動車産業の競争力強化、そして、中小企業の振興など、日本一の産業県愛知に磨きをかけていきたいと思っています。  

 続いて、環境首都愛知の実現に向けてであります。日本一の産業県である我が愛知は、環境政策の分野でもトップランナーでなければならないと思っております。このような観点からも、住宅用太陽光発電やメガソーラー、農業用水を利用した小水力発電といった再生可能エネルギーの活用や、次世代自動車の導入に向けた施策を積極的に進めてまいりたいと思います。また、COP10で採択された「愛知目標」の達成に向けても、生物多様性戦略、生態系ネットワークの形成など、取り組んでいきたいと思います。
 また、来年に迫りました、「ESDに関するユネスコ世界会議」です。開催1年前にあたる重要な年ですので、関係者と協力して万全の準備を進めていきたいと思っております。  

 そして、農林水産業です。愛知県は、全国で三番手グループに位置する日本有数の農業県でございます。中部地区では、No.1でございます。その中でも、特に、50年連続日本一の花き、「花」でございます。「花の王国」愛知を大いにPR、売り出していきたいと思っています。昨年、ラグーナ蒲郡で開催しました「あいち花フェスタ」ですが、今年は、西尾市で市制60周年とあわせて開催します。愛知県には、他にも、あさりやうなぎなど、日本有数の水産物があります。しっかり取り組んでいきたいと思います。  

 また、地震防災対策の強化、安心・安全も大きな課題です。南海トラフの巨大地震が危惧される愛知でありますので、しっかりと防災対策の強化を行っていきたいと思います。調査をしっかり行い、新たな地域防災計画をしっかり充実させていきたいと思っています。また、国の基幹的広域防災拠点として、県営名古屋空港、三の丸地区、名古屋港を整備することも決定しました。しっかり整備をしていきたいと思っています。  

 続いて、医療・福祉でございます。現在、愛知県では、「災害医療対策」、「精神保健医療対策」、「小児救急医療対策」、「がん対策」を見直しのポイントにおきました、新たな地域保健医療計画の策定作業を進めているところです。これをしっかり進めていきたいと思っています。また、がんセンター中央病院の新病棟の整備、外来化学療法センターを今年夏頃までに、完成させる予定としております。
 それから、障害者のための医療施設である春日井市の心身障害者コロニーを再編し、「療育医療総合センター」として整備していきます。また、大府の小児保健医療総合センターでも、第三次救急に着工したいと思います。また、福祉につきましても高齢者の医療・介護・予防・生活支援を切れ目なく提供する地域包括ケアシステムの愛知モデルもつくっていきたいと思っています。そうしたことを、皆様とともに、日本一の医療福祉の愛知をつくっていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  

 また、「人づくり」も、大変大きな課題です。今年11月には、名古屋市と刈谷市を会場として、「第23回全国産業教育フェア愛知大会」を開催いたします。全国の専門学科等で学ぶ高校生が、研究発表や作品展示を行う全国大会であり、約10万人の方が集う大規模な大会であります。ぜひ、成功させていきたいと思います。その上で、来年秋には、技能五輪全国大会及び全国障害者技能競技大会(アビリンピック)が開催されます。昨年の長野県で開催された技能五輪全国大会では、愛知県は8年連続で最優秀選手団賞を獲得しました。技能王国愛知を更に前に向けて進めるよう、しっかりと取り組んでいきたいと思います。  

 また、文化・芸術の分野では、今年は3年に1度の現代アートの祭典、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2013」が、8月から10月に行われます。『揺れる大地 − われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活』をテーマに、名古屋市内だけでなく、岡崎市内のまちなかにも会場を設け、更に広がりを持った祭典にしていきたいと思っています。ぜひとも、こうした活動を定着させてまいりたいと思っております。  

 さらに、スポーツの分野でも、今年も3月に「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知2013」があります。昨年、第1回大会ということでしたが、女性だけの参加で13,114人を数え、既にギネス世界記録の認定もいただきました。東京マラソンにも負けないような、規模の大きい風格のある大会となるよう取り組んでいきたいと思います。なお、他の面でも「スポーツ王国あいち」であります。これもしっかり、前に向けていきたいと思います。  

 また、今年は、東三河県庁がスタートして2年目を迎えます。今年2月をめどに、「将来ビジョン」と「主要プロジェクト推進プラン」からなる「東三河振興ビジョン」を策定することとしています。東三河の発展があって、愛知の発展がありますので、東三河を大きな柱として育てていきたいと思います。そして三遠南信連携を、更に前に向けて進めていきたいと思います。また、今年11月には、豊川市でB−1グランプリも開催されます。昨年の北九州大会が61万人の来場ということでしたので、それに匹敵するか上回る規模の方に来場いただいて、大いに発信していきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いしたいと思います。  

 以上、いろいろ申し上げてきました。県政は、まさに県民の幸福、活力、豊かな生活を確保するため、森羅万象にわたって取り組んでいかなければなりません。そういう意味で、皆様方のお力によるものが、大きいです。それぞれの分野で、力を発揮していただき、愛知県の総合力を発揮し、日本を支えていきたいと思っています。私自身も今年の2月で、ちょうど折り返しであります。知事就任以来、大震災もありました。円高もありました。いろいろな事が、次から次にありましたが、ただ、ひたすら日本一元気な愛知を目指して、愛知が活力を出すことが、日本を支えることにつながる。我々愛知が元気を出すことが、日本の元気につながる。愛知にとって良いことは、日本にとっても良いことだとの思いで取り組んでまいりました。折り返しではありますが、これまでスタートさせてきたプロジェクトを2年間で完成させるものは完成させ、実をあげていきたいと思います。引き続き、県政には切れ目がありません。この「一龍一蛇」の言葉のように、常に変化する内外の情勢に的確に対応して、日本一元気な愛知、力強い愛知を皆さんとともにつくっていきたいと思います。今年1年、何とぞよろしくお願いしたいと思います。
 なお、正月あけということですが、明日は土曜日です。ぜひ、心身を御自愛いただき、リフレッシュいただき、今年1年、笑顔で皆さんと仕事をし、愛知を前進させていきたいと思います。よろしくお願い申し上げ、少し長くなりましたが、年頭のあいさつとします。