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職員仕事始め式あいさつ


 皆様、あけましておめでとうございます。輝かしい新春をお迎えになり、年末年始と休養をとり、御家族、そして地域の皆様と御一緒に英気を養っていただいたことと思います。こうして皆さんのお元気なお顔を仕事始めに拝見することができ、大変うれしく思っております。どうか今年1年も、皆様には、県民のために県政をしっかりと遂行していただきたいと、心から御期待を申し上げたいと思います。

 それでは、年頭の挨拶をさせていただきたいと思います。

 昨年は、3月に「あいちビジョン2020」を策定し、今後の愛知の進むべき方向を示すことができました。そして、日本の今後10年、20年を引っ張っていくような大きなプロジェクトが芽を出してきた1年だったと思います。リニア中央新幹線の着工、日本初のジェット旅客機MRJ、世界初の燃料電池自動車(FCV)「MIRAI」といったプロジェクトがスタートいたしました。今年は、更にそれを大きな柱として育てていけるよう進めていきたいと思います。

 さて、今年の干支は乙未でございます。羊は群れをなすということで、家族の安泰を示しまして、いつまでも平和に暮らすという意味があるということでございます。羊にちなみ、平和で、安心安全な1年にしていければと思います。今朝は、熱田神宮の初えびすに行ってまいりました。初えびすは、商売繁盛と家内安全を祈るものですが、愛知にたとえますと、家内安全であるまさに安心安全な1年と、商売繁盛、これは「日本一元気な愛知」をつくり、大いに盛り上げていく、そういう1年にしていきたいと思っております。
 そして、私の書き初めですが、今年は、未年にちなみまして「扶揺羊角(ふようようかく)」という言葉をしたためさせていただきました。中国の古典「荘子」の「逍遥遊」の内編にあるものです。これは、「鳥有り、其の名を鵬となす。背は泰山の若く、翼は垂天の雲の若し。その扶揺に摶ち、羊角して上ること九万里」。そういう大きな鳥がつむじ風を巻き起こして、九万里というのは、36,500キロメートルですが、鵬がつむじ風を巻き起こして空に上っていく、そういう様子を表した言葉です。「扶揺」はつむじ風、「羊角」はその形にちなみ旋回ということです。その鳥が、「羊角して上ること九万里、雲気を絶ち、青天を負い、然る後 南を図り、且に南冥に適かんとす」ということで、この鳥が南を目指していくという故事から、大きな志という意味の「図南鵬翼」「図南の翼」という言葉も生まれたということでございます。
 未年、平和で安全なということもありますが、この鵬がつむじ風を巻き起こして旋回して上がっていくような、そういう勢いのある1年にしていきたいと思っています。愛知県が大きくはばたく1年になることを願ってやみません。そして、「リニア、ジェット、FCV」といった大きなプロジェクトが日本を引っ張っていけるような、そういう1年にしていきたいと思います。

 まず、第一は、リニア・インパクトを生かした「中京大都市圏」づくりです。リニア開業により実現する5千万人の大交流圏の西の拠点、西の横綱として、東京一極集中をストップさせていきたいと思います。
 そのため、名古屋駅のスーパーターミナル化をはじめ、航空ネットワークの充実、中部国際空港の2本目滑走路実現に向けた取組、港湾整備など、国際競争力の強化に向けて、インフラ整備にしっかりと取り組んでまいります。

 次に、圧倒的なモノづくり産業の集積をベースとした産業力の強化を更に図ってまいります。世界をリードする日本一の産業の革新・創造拠点をつくり、そして、次代を担う若者、女性等の魅力ある雇用の場をつくっていきたいと思います。
 そのため、世界一の集積を誇る自動車産業のイノベーション、水素ステーションや充電インフラの整備、燃料電池自動車(FCV)を始めとする次世代自動車の普及推進、航空宇宙産業については、今年はMRJがいよいよ空を飛びますので、これに向けた取組を進めていきたいと思います。あわせて、ロボット、ICT、健康長寿、環境・新エネルギーといった次世代産業の育成・振興にもしっかり取り組んでまいります。
 さらに、「産業空洞化対策減税基金」を原資とする日本一の補助制度を活用し、更なる産業集積や中小企業支援にもしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
 また、愛知は中部地方最大の農業県でもございます。農林水産業のパワーアップをしながら、食・グルメを大いに発信してまいりたいと思います。

 そして、こうした取組を進めていくためには、「人が輝く愛知」、元気な愛知の礎となる人づくりが何よりも重要です。「人が輝き、すべての人が活躍する愛知」をつくってまいりたいと思います。次代を担う子どもの教育、女性の活躍促進、子ども・子育て支援、高齢者福祉、医療の充実、日本一健康長寿で生きられる愛知を目指して取り組んでいきたいと思います。また、障害者福祉にも力を入れ、ノーマライゼーションを進めてまいります。
 あわせて、愛知の産業を支える産業人材の育成や、若者・女性・高齢者の雇用拡大にもしっかり取り組みながら、昨年大成功となりました「技能五輪・アビリンピックあいち大会」を踏まえて、「技能五輪国際大会」の誘致に向けた研究にも取り組んでいきたいと思っております。
 なお、私は年末年始に、いろいろな商業施設にまいりましたが、小さな子ども連れの方が多くて印象的でした。この子どもたちがすくすくと育っていけるような、そういう愛知をつくっていきたいということを改めて思いました。そうしたショッピングモールの経営者の方にお話を聞きますと、全国では高齢者向け商品を充実させていかなければいけないということで、首都圏、関西圏でもそういう商品を充実させているそうですが、愛知県だけは子ども用品を充実させなければいけない、そういうニーズがある、全国と全く逆なんだという話を聞いて、大変うれしく思いました。それと同時に、そういう子どもたち、子どもを生み育て、次代を担う世代を育てていくことができる愛知に、本当に誇りを感じるとともに、大変うれしく思いました。これを更に進めていかなければならないという、新たな使命を負ったような気がいたします。身が引き締まる思いも改めていたしました。しっかりやっていきたいと思います。

 また、リニア開業や東京オリンピック・パラリンピックにあわせまして、文化・スポーツ・魅力を発信し、「あいち観光元年」も進めていきたいと思います。
 今年は、20周年を迎える「あいち国際女性映画祭」や、2016年に開催する「あいちトリエンナーレ」に向けて、しっかりと準備を進めてまいります。
 また、東京オリンピック・パラリンピック2020といった国際的なスポーツ大会に向けての協力、そして「ラグビーワールドカップ2019」、「FIFAフットサルワールドカップ2020」の招致とともに、「マラソンフェスティバルナゴヤ・愛知」、「新城ラリー」など、日本を代表するスポーツ大会の育成にも取り組んでまいります。
 また、三英傑などの武将観光、山車・からくり、なごやめし、ポップカルチャーなど、愛知には素晴らしい文化・資源がございます。これらのポテンシャルを生かした観光戦略をしっかりつくっていきたいと思います。今年2015年を、「あいち観光元年」と位置づけ、「観光の戦略づくり」を進め、2020年に向けたアクション・プログラムをつくってまいります。

 さらに、急速に進展するグローバル化にも対応していかなければなりません。成長著しいアジアの国・地域とのパートナーシップの形成を図るとともに、「愛知のものづくりを支える留学生」の受入などによるアジア諸国から優秀な人材の受入、子どもたちの英語教育など、世界を舞台に活躍するグローバル人材の育成・獲得に努めていきたいと思います。

 一方、県民の安全・安心を確保することも県政発展の基本です。
 昨年12月には、「第3次あいち地震対策アクションプラン」を策定しました。そのプランに基づき、基幹的広域防災拠点の整備促進や、住宅、学校、大規模建築物等の耐震化、ゼロメートル地帯を守るための河川・海岸堤防等の整備など、防災・減災対策にしっかり取り組んでまいります。
 また、交通安全については、誠に残念ながら、愛知県の交通事故死者数は、昨年も12年連続して全国ワースト1位となりました。204人の尊い命が失われており、大変残念でなりません。特に、秋以降9月後半から、交通事故情勢が大変厳しくなってまいりました。今年も、年明けから皆さんのお力をいただいて、しっかりと交通安全に取り組んでいきたいと思います。

 また、日本一の産業県あいちは、環境面でもトップランナーでなければならないと考えます。2005年の「愛知万博」、2010年の「COP10」、そして昨年の「ESDユネスコ世界会議」の成功に裏打ちされた環境面での施策の充実に、力を入れてまいります。再生可能エネルギーの活用や、生態系ネットワークの形成など、「環境首都あいち」を目指してまいりたいと思います。

 また、厳しい財政状況の中、こうした取組を進めていくためには、より一層効果的・効率的な行政運営を行っていくことが必要です。地方分権の推進とともに、昨年12月に策定した「しなやか県庁創造プラン」(愛知県第6次行革大綱)に基づき、行財政改革を更に進めてまいります。

 そして、愛知県が元気であるためには、県内の全体が元気でなければなりません。東三河県庁を核とした地域振興、三河山間地域や離島の振興など、全体に目配りをして、きめ細かな地域おこし、そして愛知の総合力を一層高めていきたいと思います。
 
 そして今年は、早いもので2005年の愛知万博から10周年ということでございます。愛・地球博記念公園をメイン会場に、9月12日から11月8日まで、「全国都市緑化あいちフェア」を、万博10周年のメモリアルイベントとして開催いたします。大いに盛り上げていきたいと思います。また、「花の王国あいち」の特色を生かしながら、花と緑にあふれた愛知の魅力を大いにPRしていきたいと思います。
 
 そして、こうした取組を、スピード感を持って戦略的に推進していくため、今年4月には、政策企画局の設置、観光局の新設、振興部の設置、産業労働部の体制強化など、県庁の組織を改革します。新しい体制で、「日本一元気な愛知」と豊かさを実感できる県民生活の実現を目指していきたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

 今年1年が、県民の皆様にとりまして、大いに幸せを感じられる1年となり、そして日本を引っ張っていく、支えていけるという勢いが感じられる1年にしていきたいと思います。県政の推進には、県庁の職員の皆さんの心を一つにした御尽力、御精励が欠かせません。1月5日、年頭にあたりまして、どうか改めて県民の皆様の信頼と付託を得ている皆さんの決意も新たにしていただいて、今年1年、健康で笑顔で、そして使命感を持って職務に精励していただきたいと思います。もう一度申し上げますが、県民の皆さんは、県庁の皆さんには信頼を持っていると思います。その信頼にしっかりと応えていただける仕事を、皆さん充実した仕事を笑顔でもってしっかりとやっていただくように、心から御期待申し上げたいと思います。
 今年1年もよろしくお願いします。