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2期目の就任にあたっての県民の皆様へのメッセージ


 このたび愛知県民の皆様の負託を受けまして、再び知事として愛知県政のかじ取りを担うこととなりました。皆様からいただきました多くの御支援、御声援に心から感謝を申し上げます。

 私は、「日本一元気な愛知をつくる」という決意のもと、1期目の4年間、全力で県政運営に取り組んでまいりました。県民の皆様の御理解と御協力をいただき、社会インフラの整備は順調に進み、日本一の産業力を更に強化し、雇用も20万人増加することができ、教育・医療・福祉・女性の活躍・子ども子育て支援・障害者福祉など、人づくりを大きく前進させることができました。

 こうした取組を通じ、愛知の経済・産業力、人財力、地域力を大いにパワーアップさせることができました。続く2期目の4年間は、更にその勢いを加速して、日本一元気な愛知をつくり、日本の未来をつくってまいりたいと考えております。

 継続は力です。愛知の経済・産業力を強化し、若者・女性の雇用につながり、人づくりが進み、地域が元気になるという、愛知の今のいい流れ、好循環を続けていきたいと考えております。

 2027年度の開通を目指すリニア中央新幹線、国産初のジェット旅客機、そして世界初の水素自動車(FCV)、日本の未来をつくるこれらのプロジェクトは、すべて愛知からスタートしました。これらを必ず成功させ、日本一の産業集積を誇る愛知の力を更にパワーアップさせ、次の時代を担う若者・女性の魅力ある雇用の場を更につくり、「働くことを軸とする安心社会」を愛知からつくってまいります。そうした思いをもって、今後とも各般の施策を行ってまいりたいと考えております。

 (中京大都市圏)
 まずは、「リニア・インパクトを生かし、世界に発信する「中京大都市圏」をつくる」ということであります。
 2027年度のリニア中央新幹線の開業により、東京−名古屋間が40分で結ばれ、首都圏から中京圏に及ぶ5千万人規模の大交流圏が形成されます。その西側の拠点としての強みを最大限活用しながら、都市機能、生産機能、交通基盤などの更なる充実・強化を図り、活発な活動が展開される「中京大都市圏」の実現を目指してまいります。
 リニア開業後に中京大都市圏の玄関口となる名古屋駅のスーパーターミナル化や名古屋駅からの40分交通圏の拡大、中部国際空港へのアクセスの向上などの取組を進めてまいります。
 また、中部国際空港の二本目滑走路を始めとした空港機能の充実・強化や産業の国際競争力強化につながる港湾機能の強化にしっかり取り組んでまいります。

 (産業首都あいち)
 次に、「産業首都あいち」として「世界をリードする日本一の産業の革新・創造拠点をつくる」ということであります。
 リニアの開業や広域道路ネットワークの整備などにより、この地域の優位性が高まり、国内外から企業、人材が集まり、革新的な技術を次々と生み出します。圧倒的なモノづくり産業の集積をベースとした産業力の強化に一段と力を入れ、「産業首都あいち」を目指してまいります。
 自動車産業、航空宇宙産業の集積強化、更にはロボット産業の育成にもしっかり取り組むとともに、愛知の産業競争力を支える中小企業の支援や、まちの活性化につながる商店街の振興にも力を入れてまいります。
 また、中部地方最大、全国三番手の大農業県として、県農林水産物のブランド力の強化による消費拡大や「全国都市緑化あいちフェア」における様々なイベントによる本県産花きの一層の需要拡大など、農林水産業の振興を図り、更にパワーアップしてまいります。 

 (人が輝くあいち)
 そして、「日本一元気な愛知」を実現するためには、何と言っても「人づくり」が基本です。「子ども、若者、女性、高齢者、障害のある人など、すべての人が活躍するあいち」、「人が輝くあいち」をつくってまいります。
 そのため、愛知の人財力を磨き上げる施策として、子どもたちの学力と個性を伸ばす教育の充実、女性の活躍促進、子ども・子育て支援、医療・福祉の充実で日本一の健康長寿を実現、障害者福祉でノーマライゼーションを推進してまいります。
 あわせて、モノづくりあいちを支える産業人材の育成・確保、若者・女性・高齢者の雇用拡大にもしっかり取り組むとともに、2020年代初頭での「技能五輪世界大会」の誘致に向けて研究してまいります。

 (「あいち観光元年」、文化・スポーツ・魅力発信)
 次に、「あいち観光元年」、文化・スポーツ・魅力発信であります。
 愛知県では、観光集客を製造業に続く新たな戦略産業と位置づけ、2015年を「あいち観光元年」と宣言しました。三英傑を始めとする「武将のふるさと愛知」、愛知の魅力である日本一の山車文化、愛知独自の食文化である「なごやめし」など、愛知の魅力を全国・世界に向けて発信してまいりたいと考えております。
 平成28年には、夏から開催する国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」に引き続いて、秋に各種文化活動の全国的規模の祭典「国民文化祭」を開催し、最先端の現代アートから伝統文化まで、愛知の文化の多様さ、豊かさを国内外に発信するとともに、「障害者芸術・文化祭」を開催し、障害者の社会活動を支援してまいります。
 また、全国・世界に打ち出せるスポーツ大会を育成・招致し、地域の活性化につなげてまいります。

 (グローバル展開)
 愛知の飛躍のためには、成長著しいアジアの活力を取り込んでいくことが重要であります。「あいち国際戦略プラン」を引き続き推進し、外国人観光客、企業・国際会議の誘致、英語力強化などによるグローバル人材の育成など、あいちのグローバル展開を進めてまいります。

 (安全・安心なあいち)
 そして、安全・安心なあいちをつくることはすべての基本です。広域的な防災活動拠点の整備、住宅や学校などの耐震化、交通安全対策、地域の治安や災害時の活動拠点である警察署の建替え、地域防犯力の向上、危険ドラッグの根絶、安全・安心な食の確保、食育の推進にしっかり取り組んでまいります。

 (「環境首都あいち」の確立)
 また、日本一の産業県あいちは、持続可能な社会の実現に向け、環境面でもトップランナーを目指していきたいと考えております。そのため、太陽光・小水力・バイオマスなどの再生可能エネルギーを推進していくとともに、持続可能な開発のための教育(ESD)、三河湾の環境再生やPM2.5の監視などにも力を入れ、「環境首都あいち」を確立してまいります。

 (東三河の振興)
 東三河の振興については、東三河県庁の機能を更に強化し、東三河8市町村による東三河広域連合との連携・支援、「東三河振興ビジョン」に掲げる施策を推進してまいります。

 (地方分権、行財政改革)
 また、地方分権、行財政改革にもしっかり取り組んでまいります。
 あいちビジョン2020の推進。県と名古屋市が共同して様々な事業を行い、機能強化を図っていく中京大都市圏づくり。そして、より一層効果的・効率的な行政運営を行っていくため、昨年12月に策定した「しなやか県庁創造プラン」に基づき、行財政改革を着実に実施してまいります。

 (おわりに)
 平成26年は、「ESDユネスコ世界会議」や「技能五輪・アビリンピックあいち大会2014」の開催などを通じ、全国、世界に向け、愛知を大いに発信することができました。
 また、国産初のジェット旅客機MRJのロールアウト、世界初の燃料電池自動車(FCV)のスタート、リニア中央新幹線の着工など、日本一の産業県愛知にとって、将来に向け発展していく大きな芽が出てきた1年でありました。
 平成27年は、日本の経済、産業の命運がかかった、この日本の未来をつくるプロジェクトが、大きく羽ばたく年になります。
 愛知の経済、産業を強くしていく中で、若者や女性の雇用を増やし、人づくりを進め、すべての人が活躍し、「人が輝く」愛知をつくっていく、そのことで更に地域を元気にするという好循環を、更に前進させていきたい。そのことによって、「日本一元気な愛知」と豊かさを実感できる県民生活の実現を目指してまいりたいと考えております。

 『日本一元気な愛知』、そして『人が輝く愛知』、『人財力』を高めていく、『光り輝く愛知』をしっかりつくっていきたいと考えております。今後も全力で県政運営にあたってまいる所存でありますので、よろしくお願い申し上げます。


 平成27年2月16日
 
                          愛知県知事 大村 秀章