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県議会知事提案説明

令和3年5月臨時県議会(5月11日) 知事提案説明要旨

このたびの臨時県議会に提案をいたしました案件につきまして、そのご説明を申し上げるに先立ち、新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。
 本県では、感染のまん延防止と第4波の抑制を図るため、4月20日から国の基本的対処方針に基づく「まん延防止等重点措置」を講じ、飲食店等の営業時間の短縮をお願いするとともに、県民の皆様には、不要不急の外出、大型連休中の旅行や帰省などの自粛、高齢者等への感染拡大の防止や基本的な感染防止対策の徹底、事業者の皆様には、業種別ガイドラインの遵守やイベントの開催制限など、オール愛知で感染防止対策に取り組んでいるところであります。
  しかしながら、新規陽性者数は、7日間平均値で5月1日には300人を超え、入院患者数は過去最高水準となるなど、大変厳しい状況が続いております。
  また、医療提供体制については、入院病床は、県医師会、県病院協会、各病院のご協力をいただき、これまで確保した1,215床+αに加え、更なる増床をお願いしているところですが、長期にわたって従事していただいている医療従事者の皆様の疲労が蓄積するなかで、感染者が再び増加し、診療体制を組むことが徐々に困難になっております。全国的にも医療提供体制のひっ迫が深刻化しております。
  このような状況を受け、5月7日、国は、東京都、京都府、大阪府及び兵庫県の緊急事態宣言を延長するとともに、新たに、愛知県、福岡県が追加されましたので、5月12日から5月31日までの間、国の基本的対処方針に基づく緊急事態措置を講じることといたしました。
  県民の皆様には、不要不急の行動の自粛、県をまたぐ不要不急の移動自粛、高齢者等への感染拡大の防止や基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。
  事業者の皆様には、営業時間の短縮等について、明日12日から県全域の飲食店等を対象として、営業時間を20時までとするとともに、酒類の提供は取り止めていただきますようお願いいたします。さらに、業種別ガイドラインの遵守、出勤者の7割削減を目標にテレワーク・時差出勤を徹底し、接触機会の低減を図るとともに、職場クラスターを防ぐ感染防止対策をお願いいたします。
  また、イベントの開催は、人数の上限を5,000人かつ収容率は50%以下とし、学校等では、寮生活・部活動など集団行動での対策徹底や生徒のみでの会食自粛、修学旅行等の宿泊を伴う行事は中止又は延期していただきますようお願いいたします。
  本県としましても、引き続き、国、市町村、医療機関と協力し、感染症の克服に向け、ワクチン接種体制整備の加速、高齢者施設等のスクリーニング検査の実施、モニタリング検査の実施、入院病床の確保と更なる増床など、検査体制及び医療提供体制の更なる強化と維持に全力で取り組んでまいります。
  特に、高齢者向けのワクチン接種につきましては、国が目標とする7月末までの完了を目指し、これから本格化してまいりますが、市町村が行っている高齢者接種、それに続く住民接種を後押しし、加速いたします。そのため、本県が主体となり、5月24日から名古屋空港ターミナルビル及び藤田医科大学において大規模集団接種会場を開設いたします。
  それぞれ、名古屋市はじめ周辺市町を対象とし、名古屋空港ターミナルビルが1日最大
2,000人規模、藤田医科大学が1日最大1,000人規模で、夜間も土日も接種いたします。
  また、変異株につきましては、引き続き、国や名古屋市、中核市と連携しながら、監視体制を一層強化するとともに、県民の皆様への正確な情報の発信にしっかりと取り組んでまいります。
  医療提供体制を堅持し、県民の皆様のかけがえのない生命と健康を守るため、県民・事業者の皆様、医療関係者、市町村等関係機関、オール愛知一丸となって、心を一つにワン愛知で、新型コロナウイルス感染症を克服し、安心な日常生活と活力ある社会経済活動を取り戻していくことができるよう、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。
  それでは、今回提案をいたしております補正予算案について、その概要を申し上げます。
  補正予算の総額は、651億4,049万余円でございまして、会計別では、一般会計で 646億8,705万余円、県立病院事業会計で4億5,344万円を増額補正するものであります。
  その内容でございますが、まず、県の営業時間短縮等の要請に応じていただける事業者に対して交付する「愛知県感染防止対策協力金」につきまして、今般の緊急事態措置の実施に伴い、必要となる協力金を増額するものであります。
  また、大規模施設及びテナント・出店者に対しても、営業時間短縮要請に応じていただいた施設の面積に応じた協力金を交付してまいります。
  あわせて、県全域の飲食店等に対する見回り活動を実施してまいります。
  さらに、先に申し上げましたとおり、新型コロナワクチンの高齢者接種及びそれに続く住民接種を加速するため、名古屋空港ターミナルビル及び藤田医科大学に大規模集団接種会場を開設してまいります。
  よろしくご審議の上、適切なご議決を賜りますよう、お願い申し上げます。