愛知県衛生研究所

エキノコックス(多包条虫)調査−検査結果月報

2021年10月8日現在

平成26(2014)年3月に愛知県阿久比町にて捕獲された野犬から、本州では2例目となるエキノコックス(多包条虫)が検出されたことを受け、愛知県では県内のエキノコックス感染状況を把握する目的で野犬のエキノコックス症に係る周辺調査を実施しています。

調査は知多半島で捕獲された野犬等を対象として糞便中におけるエキノコックス虫卵の顕微鏡検査を開始しました。平成30年3月末までの検査件数は245検体で、すべてエキノコックス虫卵は検出されませんでした。(表1参照)

表1 平成30(2018)年3月末までの結果
 検体数結果(虫卵検査)
陰性陽性
平成26年度(6月〜)52(4)52(4)0
平成27年度32(1)32(1)0
平成28年度105(6)105(6)0
平成29年度56(3)56(3)0
245(14)245(14)0
( )内の数は、キツネ・タヌキ等犬以外の再掲

一方、国の調査研究協力の一環として、PCR法により糞便 (顕微鏡検査によりエキノコックス虫卵が検出されなかった糞便) 中に含まれるエキノコックスの遺伝子を検索したところ、平成29年4月から平成30年3月までに採取した56件中3件の野犬の糞便からエキノコックス遺伝子が検出されました。

この結果を踏まえ、平成30年4月からは、従来の顕微鏡による虫卵検査と同時に遺伝子検査(PCR法)を実施し、また、平成31年4月からは、調査対象を知多半島及び隣接地域(岡崎市、豊田市を除く西三河地域及び豊明市)に拡大して検査を実施しています。(表2参照)

令和3年9月の検査件数は13検体で、すべての検体でエキノコックス虫卵および遺伝子は検出されませんでした。今後も、随時エキノコックス検査結果情報を本ページに報告の予定です。

表2 平成30(2018)年4月以降の結果
 検体数結果(虫卵検査及び遺伝子検査)
陰性陽性
平成30年度87(6)87(6)0
平成31年(令和元年)度166(2)165(2)1(0)
令和2年度122(1)118(1)4(0)
令和3年4月5(0)5(0)0
5月6(0)6(0)0
6月29(0)29(0)0
7月16(0)16(0)0
8月5(0)5(0)0
9月13(0)13(0)0
449(9)444(9)5(0)
( )内の数は、キツネ・タヌキ等犬以外の再掲