暴風雨の激しさは、そして川や海では?

<暴風の状況>
台風は超大型でしかも東海地方の西を通ったので、伊勢湾周辺の風は激烈をきわめた。強い風は伊勢湾から濃尾平野に向かって楔状に入り込み、県下では三河西北部を除いて全域が30m/s以上の暴風となった。
最大瞬間風速は、最大風速(10分間平均)の3割から6割も強くなり、渥美半島、鳴海、小牧付近では風速60m/s以上の驚異的な値を記録した。
最大風速図
<降雨>
台風の接近により26日昼過ぎから三重県南部で強い雨が降り始めた。愛知県下で強い雨が降り始めたのは夕刻ごろからで、最も降雨が激しかったのは20時から23時の間であった。
時間雨量の最大は台風の中心の最も近づく直前にあらわれたところが多く、県下の降雨の激しかったところでは時間雨量40〜60mmに達し、矢作川流域では70〜80mmに達した。
日雨量(26日9時〜27日9時)は尾張部で80〜100mm、三河山間部では300mmに達し、地域的にみても日雨量として多いものではなかった。
日雨量図
<洪水>
台風の接近により26日夕方ごろから激しい雨が降り、わずかの間に警戒水位を突破し急激な洪水波が発生した。河川堤の決壊は、尾張部では主に高潮により、また、三河部では主に出水によりおきた。
矢作川、豊川では300mm近くの大雨が降り、その上20時〜23時頃までに時間雨量40〜60mmもの豪雨が降り出水は計画高水位に近づき氾濫、破損の被害が続出した。
<高潮>
高潮は古今未曽有のものであった。名古屋港の潮位は10m/s以上の風が吹きつけるようになった昼ごろから異常潮位があらわれ始め、20m/s以上になった夕方から急激に上昇した。最高潮位は、台風が最も近づき最も風の強かったと思われる21時35分頃で、基準面(T.P)から3.89mであった。この潮位は名古屋港工事基準面(N.P)から測ると5.31mになる。左の図は伊勢湾、渥美湾の最高潮位を示したもので、湾奥ほど大きな高潮となり、湾口で2mぐらいのものが湾奧で伊勢湾では4m、渥美湾で3〜3.5mとなった。
最高潮位図