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知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期 成果普及セミナー「高機能複合材料CFRPの繊維リサイクル技術開発と有効利用法」の参加者を募集します
愛知県では、知の拠点あいち重点研究プロジェクト※1で生まれた様々な技術や試作品等の開発成果(以下「成果」という。)の普及や技術移転、成果を活用した企業の製品開発支援などを行っています。
「知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期(2022年度~2024年度)」の研究テーマのうち、「高機能複合材料CFRPの繊維リサイクル技術開発と有効利用法※2」では、リサイクル炭素繊維※3のアップサイクル技術開発に向けた研究開発と製品化に向けた取り組みを行いました。
この度、本研究テーマにおける成果や最新の研究開発動向などを紹介するセミナーを開催します。
つきましては、本セミナーの参加者を募集しますので、お知らせします。参加費は無料です。多くの皆様の御参加をお待ちしています。
1 日時
2025年12月12日(金曜日) 午後2時から午後4時まで
(受付開始:午後1時45分)
2 場所
あいち産業科学技術総合センター三河繊維技術センター 研修室
愛知県蒲郡市大塚町伊賀久保109 電話:0533-59-7146
3 内容(チラシ [PDFファイル/148KB])
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時間 |
講演者及び講演内容 |
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14時~15時 |
講演1 「実験で感じたリサイクル炭素繊維の応用可能性」 島根大学 総合理工学部 教授 松本 幸大(まつもと ゆきひろ) 氏 CFRP※4をリサイクルして得られる炭素繊維によって、物性値の向上とともに環境問題にも寄与できる。そんな理想的なCFRPの循環利用を目指して取り組んだ内容と、見えてきた建設分野への応用可能性について御紹介します。 |
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15時~15時10分 |
休憩 |
| 15時10分~15時40分 |
講演2 「福井ファイバーテックの炭素繊維(CFRP)技術の取り組み」 福井ファイバーテック株式会社 生産技術部 部長 中島 浩二(なかじま こうじ) 氏 福井ファイバーテックの固有技術である引抜成形法※5におけるCFRP技術を中心として、建設分野や自動車分野用途の熱可塑性樹脂を用いたCFRP技術開発について御紹介します。 |
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15時40分~16時 |
講演3 「リサイクル炭素繊維の有効利用法の検討」 あいち産業科学技術総合センター三河繊維技術センター 産業資材開発室 主任研究員 中西 裕紀(なかにし ゆうき) リサイクル炭素繊維(rCF)の有効利用法として、二軸混練技術※6によるrCFのペレット化に取り組みました。rCFを供給する際の取扱性の向上と、rCFを含むCFRPの物性について検討した結果を御報告します。 |
4 対象者
CFRPおよび、複合材料関連技術に取り組む企業の方々を始め、どなたでも御参加いただけます。
5 定員
50名(申込先着順)
6 参加費
無料
7 申込方法
次のいずれかの方法により、お申込みください。
※申込時点で定員に達していた場合は、電話又はメールにてお知らせします。
(1)Webページからの申込み
URL:https://www.aichi-inst.jp/mikawa/other/seminar/ にアクセスいただき、該当の「高機能複合材料CFRPの繊維リサイクル技術開発と有効利用法」の申し込みフォームに従って御記入ください。
(2)E-mail又はFAXでの申込み
E-mail:件名を「高機能複合材料CFRPの繊維リサイクル技術開発と有効利用法参加希望」として、企業名、所在地、所属、氏名、電話番号、メールアドレスを御記入の上、「10 申込み・問合せ先」までお送りください。
FAX :参加申込書に必要事項を御記入の上、「10 申込み・問合せ先」までお送りください。
参加申込書は、三河繊維技術センター(蒲郡市)で配布するほか、三河繊維技術センターのWebページからダウンロードできます。
URL:https://www.aichi-inst.jp/mikawa/other/seminar/

8 申込期限
2025年12月10日(水曜日) 午後5時
※申込期限前でも定員になり次第締め切ります。その際はセンターのWebページでお知らせします。
9 主催等
主催:愛知県
後援:公益財団法人科学技術交流財団、愛知工研協会
10 申込み・問合せ先
あいち産業科学技術総合センター三河繊維技術センター 産業資材開発室
担当:中西、松田、渡邉、行木
電話:0533-59-7146 FAX:0533-59-7176
メール:mikawa-seminar@aichi-inst.jp
【用語説明】
※1 知の拠点あいち重点研究プロジェクト
高付加価値のモノづくりを支援する研究開発拠点「知の拠点あいち」を中核に実施している産学行政の共同研究プロジェクト。2011年度から2015年度までの「I期」、2016年度から2018年度までの「II期」、2019年度から2021年度までの「III期」、2022年度から2024年度までの「IV期」を実施。2025年度からは「V期」を実施中。
「重点研究プロジェクトIV期」の概要
| 目的 | 大学等の研究シーズを活用したオープンイノベーションにより、県内主要産業が有する課題を解決し、新技術の開発・実用化や新たなサービスの提供を目指す。プロジェクト終了時には、県内企業において、成果の実用化や製品化、社会での活用を見込むことができる研究開発を実施する。 |
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実施期間 |
2022年度から2024年度まで |
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参画機関 |
16大学 7研究開発機関等 88社(うち中小企業59社) |
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プロジェクト名 |
・プロジェクトCore Industry |
※2 高機能複合材料CFRPの繊維リサイクル技術開発と有効利用法
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研究リーダー |
国立大学法人豊橋技術科学大学 教授 松本 幸大 氏 |
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事業化リーダー |
ソブエクレー株式会社 野村 一樹(のむら かずき) 氏 株式会社fff fortississimo(エフエフエフ フォルテッシシモ) 圖子 博昭(ずし ひろあき) 氏 福井ファイバーテック株式会社 中島 浩二 氏 |
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内容 |
CFRPの利用が広がる中で、廃材の処理が課題になっている。CFRP廃材を再利用したリサイクル炭素繊維を活用し、その技術開発と製品化、実用化に向けた取り組みを行う。 |
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参画機関 |
[企業] [大学] [公的研究機関] |
※3 リサイクル炭素繊維
使用済み炭素繊維強化プラスチックから炭素繊維を回収・再生した素材。回収方法には熱分解法や化学分解法などがある。廃棄物削減や資源循環への貢献が期待される。
※4 CFRP
Carbon Fiber Reinforced Plasticsの略で、炭素繊維と樹脂で構成された繊維強化プラスチック。軽量で高強度な特性から航空機や自動車、スポーツ用品などの分野で広く活用されている。
※5 引抜成形法
繊維を樹脂に含侵して、加熱した金型に通し連続的に引き抜いて固める成形方法。軽量・高強度な繊維強化プラスチック製品の量産に使用される。
※6 二軸混練技術
2本のスクリューを使って樹脂にフィラーや繊維、添加剤などを均一に混ぜる方法で、目的の機能を有する樹脂ペレットの作製などに使用される。
このページに関する問合せ先
あいち産業科学技術総合センター三河繊維技術センター 産業資材開発室
担当:中西、松田、渡邉、行木
電話:0533-59-7146 FAX:0533-59-7176

