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病害虫図鑑 ベニフキノメイガ(シソ)

ページID:0273420 掲載日:2020年4月1日更新 印刷ページ表示

学名 Pyrausta panopealis (Walker)

1 形態
 成虫は前翅長7~8mmで、前翅には黄色地に赤褐色の帯斑を有する。卵は半透明で、1~数個葉裏に産みつけられる。1齢幼虫は白色で不明瞭な黒い斑点を有する。2齢以降の幼虫は黒い斑点が明瞭になる。老齢幼虫は体色が赤色系または黄緑色系に分かれる。

2 被害の様子
 1、2齢幼虫は葉は巻かず糸を絡ませて葉の表面を食害する。3齢幼虫から葉の一部を折り曲げ、糸でつづり合わせて食害する。2~3枚の葉をつづり合わせることもある。老齢幼虫になると、茎の一部を傷つけ、萎れさせてから加害するので、枯死した葉が目立つようになる。

3 生態
 年3~4回発生し、東海地方では年3回発生する。5月~10月頃まで活動し、特に8月から9月にかけて発生量が多くなる。幼虫の発育限界温度は12℃前後だが、温度が十分でも日長が13~14時間以内になると、休眠に入り、繭内で幼虫で越冬する。翌春繭から脱出し、再び食害した後、蛹化する。

4 発生しやすい条件
・高温少雨。

5 防除対策
・施設栽培では施設開口部に防虫ネットを設置して、成虫の侵入を防ぐ。
・薬剤散布による防除では、幼虫の齢期が進むと葉をつづり合わせ、薬液が内部まで十分に届かないことが多いので、若齢幼虫期の防除に重点を置く。

ベニフキノメイガの黄緑色系幼虫

ベニフキノメイガの黄緑色系幼虫

ベニフキノメイガの成虫

ベニフキノメイガの成虫