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病害虫図鑑 モンシロチョウ(ブロッコリー)

ページID:0273393 掲載日:2020年4月1日更新 印刷ページ表示

学名:Pieris rapae crucivora Boisduval

1 形態  
  幼虫:体色はふ化直後は黄色だが、次第に緑色となる。5齢幼虫では気門付近の黄色紋が明瞭となる。
  成虫:体長約20mm、開張50~60mm。翅色は白で、前翅端と前翅中央部に黒色の斑紋がある。
  近似種にスジグロシロチョウがある。

2 被害の様子
・キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどを好んで産卵し、葉を加害する。収穫期に近いほ場より若い株のあるほ場を好んで集まり、産卵する。幼虫は生長するにつれて、中肋や葉脈だけ残して食害するようになる。
・生育初期に多発生すると、葉から芯部へと加害していき、生育が停止することがある。

3 生態
・アブラナ科植物に多く寄生する。春から秋にかけて連続して発生する。産卵は主に葉裏で、一粒ずつ点々と産み付ける。
・10月頃になると終齢幼虫は樹幹や家屋の塀などの風の当たらないところに移り、蛹化して越冬するが、暖地では冬季にもアブラナ科野菜で幼虫が見られる。
・アブラナ科雑草でも発生する。

4 発生しやすい条件
・愛知県では春から初夏に発生量が最も多くなり、夏季には、寄主植物の減少、天敵の影響等で激減するが、秋には再び多くなる。

5 防除対策
・各虫態とも殺虫剤に対して比較的弱いので(特に若齢)、薬剤により容易に防除できる。

幼虫

幼虫

成虫

交尾中の成虫