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病害虫図鑑 シロオビノメイガ(ホウレンソウ)

ページID:0273412 掲載日:2020年4月1日更新 印刷ページ表示

学名:Hymenia recurvalis (Fabricius)

1 形態
  成虫:翅開張20~25mm。前翅、後翅はともに黒褐色で、それぞれのほぼ中央に白色の太い条が1本ある。前翅にはこの他に前縁から後縁に向けて中央部まで1本の白条がある。
  卵:長径約0.9mm、短径約0.6mmの扁平な楕円形で真珠光沢がある。
  幼虫:5齢を経過して終齢幼虫となる。終齢幼虫は体長約1.5cm、頭部は淡い黄褐色で、多くの褐色斑紋がある。胴部は緑色を帯びるが、表皮が透けて見える。葉を綴った中におり、触れると機敏に動き、葉から落ちる。
  蛹:株もとの土の浅い所に糸を綴った状態でいる。体長約1cm、黄褐色。

2 被害の様子
  ホウレンソウ、フダンソウ、サトウダイコン、アカザ、シロザなどのアカザ科植物、ハゲイトウ、ケイトウ、アオビユ、イヌビユなどヒユ科植物に寄生し、スベリヒユ科のスベリヒユ、キク科のダリアも食害する。幼虫は葉裏に寄生し、表面だけを薄く残して葉肉を食害する。生長すると糸をはいて葉をつづり合わせた内部に生息して食害する。

3 生態
  休眠性なく、耐寒性乏しい。春の発生はほとんど見られない。成虫は一般には7月頃から発生し、発生が多くなるのは、8月以降で9、10月に急増する。年間5~6回発生する。初秋の場合、卵期間4~5日、幼虫期間12~15日、蛹期間10~15日である。

4 発生しやすい条件
・秋季の気温が高いと発生が多くなる傾向がある。
・夏季に予察灯への成虫飛来数が多く、アカザ科雑草等での発生が多いと、秋季に多発する傾向がある。
・雨除け栽培では多発しやすい。

5 防除対策
・ほ場周辺の雑草を防除する。
・若齢幼虫期に薬剤防除する。

シロオビノメイガ幼虫

シロオビノメイガ幼虫

シロオビノメイガ成虫

シロオビノメイガ成虫