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病害虫図鑑 萎縮病(イネ)

ページID:0271742 掲載日:2020年4月1日更新 印刷ページ表示

1 病原ウイルス
 学名 Rice dwarf virus (RDV)
 
2 被害の様子
 葉が濃緑色となって、葉脈に沿って乳白色または黄白色の微細な斑点が生じて株全体が萎縮して分けつが増加する。生育初期の発病では草丈が極端に短くなって、出穂しないが生育後期の発生では穂は出るものの稔実しなくなる。 

3 病原ウイルスの生態
 病原ウイルスは大型の球状粒子で、ツマグロヨコバイなどによって永続的に伝搬される。
 ツマグロヨコバイのウイルス獲得は、若齢幼虫によって起こりやすく、経卵伝染するため、越冬前の保毒虫率が高いと、次年度の発生が多くなる傾向がある。

4 発生しやすい条件
・ツマグロヨコバイの発生量と保毒虫率が本病の発生と大きく関わっており、地域性の高い病気である。

5 防除対策
・窒素の多用を避ける。
・罹病性品種を作付ける場合は、育苗箱施薬にツマグロヨコバイに効果の高い薬剤を選定する。