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病害虫図鑑 イチジク炭疽病

ページID:0272975 掲載日:2020年4月1日更新 印刷ページ表示

1 病原菌
 学名 Glomerella cingulata(Stoneman)Spaulding & H. Schrenk(糸状菌 子のう菌類)
 
2 被害の様子
 はじめ果面に円形で暗褐色の小斑点を作り、後に拡大して内部が淡褐色、周辺が濃褐色のへこんだ病斑となる。末期には病斑上に黒色の小粒点(分生子層)が形成され、湿度が高いときなどには鮭肉色の粘質物を分泌する。
 
3 病原菌の生態
 菌糸の生育適温は26~29℃である。
 病原菌は被害果で菌糸又は胞子の形で越冬し、翌春ここから胞子が飛散して伝染する。
 
4 発生しやすい条件
 8~9月の果実肥大後期に湿潤な天候が続くと、多発しやすい。また、病斑に集まる昆虫が病原菌を運び、病気の流行を助長する。
 
5 防除対策
 発病果を早期に発見して園外に持ち出し、土中深くに埋めるなどして伝染源にならないようにする。
 
6 参考文献
 岸國平編(1998)『日本植物病害大事典』全国農村教育協会.

イチジク炭疽病 写真

イチジク炭疽病 写真