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病害虫図鑑 カキうどんこ病

ページID:0271927 掲載日:2020年4月1日更新 印刷ページ表示

1 病原菌
 学名 Phyllactinia kakicola Sawada(糸状菌 子のう菌類)

2 被害の様子
 5月に若葉に小黒点の病斑が現れ、7月頃まで激しく発病する。8月下旬頃から白色綿状の菌そうが現れ、急激に拡大する。この病斑部には黄色の子のう殻ができ、後に黒色となる。うどんこ病の発病した葉は早く落葉するため、果実の太りが悪く、樹勢を弱らせる。

3 病原菌の生態
 越冬場所:子のう殻で枝や幹部、落葉上に付着する。
 伝染方法:4月に子のう殻から子のう胞子が風により若い葉の気孔から侵入し、感染する。6月から7月に病斑上に分生胞子ができ、風によって飛散する。盛夏時は分生胞子の形成は弱まるが、秋に再び飛散は多くなる。生育適温は15~25℃。

4 発生しやすい条件
・5~6月に降雨が多いと発病が多い。
・気温の低い涼しい夏には発病が続く。
・風通しがよい園。
・乾燥条件が続いたとき。

5 防除対策
・早めの落葉処理で子のう殻の脱粒を少なくする。
・越冬菌の撲滅のため3月下旬から4月上旬(発芽前)に石灰硫黄合剤を丁寧に散布する。
・初発直前の5月に防除を徹底し、5月から9月は他の病害と同時防除を行う。

カキうどんこ病発病葉

カキうどんこ病発病葉