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病害虫図鑑 アブラムシ類(キク)

ページID:0336044 掲載日:2021年4月1日更新 印刷ページ表示

ワタアブラムシ

学名 Aphis gossypii Glover
1 被害の様子
 主に葉裏に寄生し、大きなコロニーを作る。吸汁による生育阻害のほか、その排泄物にすす病が発生する。また、開花後の花に寄生し花を見苦しくする。

2 形態
 体色:黄色、緑色、濃緑色など変化に富む。
 体長:成虫は0.9~1.8mm
 キクに寄生する緑色の小型のアブラムシでワタアブラムシと紛らわしいものに、ユキヤナギアブラムシ、キクメダカアブラムシがある。

3 発生消長
 露地では秋から発生が多く。施設では周年発生するが春先から初冬にかけて発生が多い。その他の寄主植物:ナス、バレイショ、サトイモ、ヤブガラシ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ等、多種にわたる。

4 防除方法
・施設開口部に寒冷紗を張り有翅虫の飛来を防止する。
・有機リン剤や合成ピレスロイド剤への抵抗性が高まっており、多発生させないため、初期から防除を徹底する。

ワタアブラムシ
         ワタアブラムシ

キクヒメヒゲナガアブラムシ

学名 Macrosiphoniella sanborni (Gillette)

1 被害の様子
 常にキクの新芽の伸長部に寄生し吸収・加害するので、生育不良となり、外観も損ねる。大きなコロニーを作るが、すす病を併発することは少ない。

2 形態
 体色:成虫はチョコレート色、幼虫は明るい赤褐色でいずれも光沢がある。
 体長:成虫は1.8~2.6mmでキクに寄生するアブラムシでは大型。
 成虫の触覚は体より長く、他のアブラムシと区別しやすい。

3 発生消長
 春から秋にかけての発生が多い。一般に高温乾燥がアブラムシの発生しやすい条件だが、本虫は15~20℃のやや涼しい気温が適している。
その他の寄生植物:ヨモギ、ヨメナ

4 防除方法
 ワタアブラムシのような薬剤抵抗性の発達は認められない。

キクヒメヒゲナガアブラムシ
 キクヒメヒゲナガアブラムシ(頭を下にして群生)