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病害虫図鑑 キク白さび病

ページID:0334578 掲載日:2021年4月1日更新 印刷ページ表示

1 病原菌
 学名 Puccinia horiana Hennings(糸状菌 担子菌類)

2 被害の様子
 はじめは葉の裏側に小さな白い小斑点ができ、病勢が進むと葉の裏側に淡褐色・イボ状の冬胞子堆を生じる。葉の表面病斑は円形淡黄緑色~黄色である。発病が甚だしいと葉の表面や茎にもイボ状の病斑が現れる。

3 病原菌の生態
  越冬場所:キク生体上の冬胞子及び組織内菌糸

生活史

 冬胞子の発芽適温は18~28℃、小生子の形成は12~22℃で特に夜間、暗黒条件で形成される。

4 発生しやすい条件
・多湿条件(暖地では4~6月、冷涼地では5~7月に発生多い。)
・肥料不足や窒素過多は発病を助長する。
・春季と秋季に降雨が多いと多発しやすい。

5 防除対策
・育苗段階での徹底防除による苗の無病化。
・親株は無発病株を用いる。
・定植後の予防散布。
・罹病株が周辺のキク類に対する伝染源となるので、抜き取り適切に処分する。
・適切な肥培管理を行い、生育を良好に保つ。
・施設栽培では多湿にならによう換気をする。

白さび病による病徴

白さび病葉表の病斑

白さび病葉裏の病斑(冬胞子堆)

白さび病葉裏の病斑(冬胞子堆)