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病害虫図鑑 キュウリうどんこ病

ページID:0334577 掲載日:2021年4月1日更新 印刷ページ表示

1 病原菌
 学名 Sphaerotheca cucurbitae (Jaczewski) Zhao(糸状菌 子のう菌類)

2 被害の様子
 主に葉に発病する。ふつう下葉から発生する。葉の表面に小麦粉をふりかけたような白いかびを生じる。これは後に灰白色となり、その中に黒色の小粒(子のう殻)が形成される。発病のひどいときは葉が枯れあがり、減収する。

3 病原菌の生態
 うどんこ病菌は、ハウス内では植物上で菌糸または分生胞子の形で容易に越冬し、一度発生すると、その後は病斑上に生じた分生胞子の飛散で周囲にまん延する。ウリ類が施設及び露地で周年栽培されるところでは、それらの宿主上に形成される分生胞子によって伝染が繰り返されると考えられている。
  寄主:うどんこ病は多くの作物に発生するが、属・系統が分かれており、キュウリに発病する菌 Sphaerotheca cucurbitae は、カボチャ・マクワウリ・スイカ等を侵す。イチゴ、ニンジンに発病するうどんこ病菌は、それぞれイチゴ、ニンジンしか侵さない。

4 発生しやすい条件
・気温20℃前後、比較的低い湿度(50~80%)で多発する。
・昼夜の温度差が大きいときも発生しやすい。
・日当たりが悪かったり、肥料の効きすぎも発病を助長する。

5 防除対策
・予防散布を心がける。
・発生初期に重点的に防除する。
・同一薬剤あるいは同系統の薬剤を連用せず、他種の薬剤を組み合わせて使用する。

うどんこ病病斑

うどんこ病病斑