ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > あいち病害虫情報 > 病害虫図鑑 ハダニ類(モモ)

本文

病害虫図鑑 ハダニ類(モモ)

ページID:0271906 掲載日:2020年4月1日更新 印刷ページ表示

1 加害する種と形態
カンザワハダニ:
学名 Tetranychus kanzawai Kishida
雌成虫の体長0.5mm前後。夏型雌は赤~赤褐色。

ナミハダニ
学名 Tetranychus urticae Koch
雌成虫の体長0.39~0.56mm。夏型雌は淡黄~黄緑色、背面に大きい黒紋を持つ。越冬雌はオレンジ色。

ミカンハダニ
学名 Panonychus citri (McGregor)
雌成虫の体長約0.45mm。赤色。                                                                   

2 被害の様子
どの種類でも同じ様な被害を引き起こす。はじめ葉の表面が主脈に沿って緑色が淡緑色に退色する。拡大すると不規則、線状に葉緑素が抜けている。被害がすすむと葉全体が緑色を失い褐色みを帯びてしおれ、落葉に至る。

3 生態(カンザワハダニ)
下草内、落葉下、粗皮下などで越冬した雌成虫が3~4月に樹上へ移動する。春~夏の間は下草内での繁殖も盛んで、樹上への移動も絶えず行われる。梅雨明け頃から急激に増加して、8月頃ピークになることが多い。1世代の経過に必要な日数は20℃で約3週間、25℃で約2週間。1年間の発生回数が多いので、夏にはすべての生育ステージが混在する。

4 発生しやすい条件
・下草を処理していないと発生しやすい。
・寡雨条件で発生しやすい。

5 防除対策
・下草の処理を行う。
・冬期に防除を行い、越冬量を減らす。
・カスリ様症状がはっきり現れる前に、早く薬剤防除を行う。

ミカンハダニ雌成虫

ミカンハダニ雌成虫

カンザワハダニのコロニー

カンザワハダニのコロニー