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病害虫図鑑 シソさび病

ページID:0273418 掲載日:2020年4月1日更新 印刷ページ表示

 

1 病原菌
 学名 Coleosporium plectranthi Barclay (糸状菌 担子菌類)

2 被害の様子
  はじめは、葉の裏面に橙黄色~黄色の隆起した小型斑点の病斑を生じる。病斑は融合して不整円の形状になるものもある。のちにこの表皮が破れて橙黄色粉状の夏胞子が飛散する。多数の病斑が発生すると、落葉することもある。

3 病原菌の生態
 糸状菌の1種で担子菌類に属する。植物体上に夏胞子、冬胞子などを形成する。植物体に形成する橙色の夏胞子堆が特徴的である。
 本菌の夏胞子は黄色、単胞、類球形~楕円形で、表面にいぼを密生し、大きさは径20μm程度である。
 本菌は、病葉で冬胞子の形で越冬すると考えられている。シソの生育期間中は夏胞子により次々に伝染する。

4 発生しやすい条件
・露地、施設栽培ともに、春季から秋季まで発病するが、盛夏期には病勢が一時収束する。
・多湿条件で発病しやすい傾向がある。
・肥料切れで発病しやすい。

5  防除対策
・発病葉は伝染源となるので、早めに除去して適切に処分する。
・肥切れしないように肥培管理に注意し、草勢を保つ。
・多湿条件で発病しやすいので、ほ場内外の排水を良好にするとともに、施設内の湿度を下げる工夫をする。

さび病の病徴