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病害虫図鑑 シソ斑点病

ページID:0334556 掲載日:2021年4月1日更新 印刷ページ表示

1 病原菌
 学名 Corynespora cassiicola (Berkeley et Curtis) Wei (糸状菌 不完全菌類)

2 被害の様子
  発病初期は葉に小さな黄~黄褐色斑点が生じる。斑点の周辺部はハローを伴う。時間が経過すると斑点の部分が褐色から黒色に変色する。発生程度によって被害は異なり、軽微な場合は葉に小さな斑点を生じるにとどまるが、多発すると多数の病斑が形成され、融合病斑が生じて被害が大きい。多発時は、生長点付近の葉まで侵され、葉に奇形を生じること、葉や葉柄に発生し、変形とくびれを生じて株が枯死することもある。
 被害は中位葉から下位葉にみられ、次第に上位葉に発生する。

3 病原菌の生態
 罹病残渣中に菌糸の形態で生存しており、菌糸の形態で越冬し、翌年発芽し、多湿条件下で分生子を形成して伝染する。植物残渣中で2年以上生存することが知られている。16~32℃の条件下で感染が見られ、20~28℃で多発する。
 病原菌の寄生範囲は広く、ハス、アジサイ、キュウリ、メロン、セントポーリアなどにも感染する。雑草にも感染する可能性がある。

4 発生しやすい条件
・高温多湿条件で発生しやすい。
・施設栽培で発生しやすい。
・栽植密度が高いと被害が大きい。

5  防除対策
・発病葉は伝染源となるので、早めに除去してほ場外に持ち出し、適切に処分する。
・密植を避ける。
・窒素過多に注意し、適切な肥培管理を行う。
・多湿にならないよう、かん水を少なめに管理する。
・発病初期から予防的に薬剤を散布する。

6.参考文献
・農業総覧 原色病害虫診断防除編3-➁

シソ斑点病の写真  シソ斑点病の写真
       シソ斑点病 発病葉1                    シソ斑点病発病葉2