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病害虫図鑑 ウリハムシ(野菜共通)

ページID:0334808 掲載日:2021年4月1日更新 印刷ページ表示

学名 Aulacophora femoralis Motschulsky

1 形態
 成虫の体長は7~9mmで頭部と前胸部は光沢のある橙黄色、上翅はややくすんだ黄褐色をした甲虫である。老齢幼虫の体長は約10mm、やや黄色がかった白色で細長い円筒状である。

2 被害の様子
 主にウリ科植物を加害する。成虫により葉が不規則な半円形~円形、網の目状に食害される。スイカ、マクワウリでは成虫が果実の表面を浅く不規則に食害し、品質が低下する。主に露地栽培で発生する。春~初夏に直播する露地栽培の発芽期、早熟栽培のトンネル被覆除去後の被害が大きい。
 幼虫はウリ科植物の根を食害する。ふ化直後は細根を食害し、成長するにつれて、太い根や株元の茎に潜り込んで食害するようになる。ひどい場合は、株が枯死する。

3 生態
 成虫は、日当たりのよい草むら、石垣の間、建物の隙間などで、集団で越冬し、春暖かくなるとソラマメ、インゲン、ダイコン、ハクサイなどの葉を食害する。ウリ科植物には5月頃から飛来し、食害する。
 本州では年1回発生し、越冬した雌成虫は4月下旬から7月上旬にかけてウリ科植物の株元の土中に産卵する。新成虫は7~8月に発生し、9月下旬から越冬場所に移動する。

4 防除対策
・シルバーポリフィルムなどシルバー資材によるマルチを行い、成虫の飛来侵入を防止する。
・越冬成虫のほ場への飛来侵入最盛期前後(5月下旬~6月中旬)に薬剤散布を行う。

5 参考文献
・農業総覧 診断、防除編
・農業総覧 防除、資材編
・改訂版 野菜の害虫防除対策

ウリハムシ成虫 ウリハムシの食害痕(ズッキーニ)
       ウリハムシ(成虫)            ウリハムシの食害痕(ズッキーニ)