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病害虫図鑑 アオドウガネ(全作物共通)

ページID:0335321 掲載日:2021年4月1日更新 印刷ページ表示

学名 Anomala albopilosa (Hope)

1 形態
 成虫の体長は17~22mm。背面の体色はややつや消しの緑色で体表面に微細な点刻がある。腹面は銅緑色で各腹節の両側に長毛を生じる。終齢幼虫は卵黄色で体長は約50mm。

2 被害の様子
 幼虫がイチゴ、サツマイモ、サトウキビ、パイナップルなどの根を食害する。沖縄ではサトウキビの重要害虫で、根を食い尽くし枯死させることがある。また、成虫はカキ、ブドウ、ビワなどの果樹類やイヌマキ、サンゴジュ、カナメモチ、サクラなどの樹木の葉を食害し、ひどい時は葉が網目状になる。

3 生態
 暖地性の種で、本州西部から南西諸島及び朝鮮半島に分布する。近年、分布域が北上する傾向が見られ、関東地方でも生息数が増加している。年1世代で、成虫は5~9月に出現する。成虫は夜間に活動し、灯火によく飛来する。

4 本県の発生状況
 県内にふつうに見られる。

5 防除対策
・沖縄ではブラックライトを用いた成虫の大量誘殺による防除が行われている。
・コガネムシ類に登録のある農薬を散布する。

6 関連文献
新垣則雄. 2011. さとうきびを加害する土壌害虫の生態とその防除法. 特産種苗12: 113-117.
中野敬一. 2015. 東京都港区におけるアオドウガネ成虫の発生状況 第4報 -近年の発生数と各種食餌植物の適合性について-. 環動昆26(2): 55-61.
日本農業害虫大事典. 2003. 梅谷献二・岡田利承(編). 全国農村教育協会. 1203 pp.

カエデを食害するアオドウガネ   バラの蕾を食害するアオドウガネ
       カエデを食害する成虫            バラの蕾を食害する成虫