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職員への就任あいさつ (2月16日)

ページID:0385976 掲載日:2022年3月24日更新 印刷ページ表示

職員への就任あいさつ

 皆さん、おはようございます。2期目を迎えるにあたり、職員の皆様にご挨拶をさせていただきます。
職員への就任あいさつ このたび2月1日に挙行されました愛知県知事選挙におきまして、163万の愛知県民の皆様の熱い御支援をいただきまして、再び知事としてこの愛知県政のかじ取りを担うこととなりました。引き続き、こうして皆さんと一緒に仕事ができることを大変うれしく思っております。県民の皆様の熱い期待に応えられるよう、愛知県政の推進に全力で取り組んでまいりますので、引き続き、何とぞよろしくお願いします。

   今回の知事選挙にあたり、私は、「あいち重点政策ファイル300プラス1」というものを発表させていただきました。新たな任期4年間において、300項目にわたる政策一つ一つについて、スピード感をもって、実現・実行していきますとともに、「プラス1」、これは「県民の皆様それぞれの夢」を実現するということで、「プラス1」と名づけさせていただきましたが、ぜひ、皆さんとともに愛知県の夢、そして県民の皆様の夢を実現させていきたいと思っております。

   私は、「日本一元気な愛知をつくる」という決意のもと、この4年間、全力で県政を担ってまいりました。県民の皆様の御理解と御協力をいただき、社会インフラの整備は順調に進み、日本一の産業力を更に強化し、雇用も20万人増加することができました。そして、教育、医療・福祉、女性の活躍、子ども・子育て支援、障害者福祉など、人づくりを大きく前進させることができました。

   こうした取組を通じ、愛知の経済・産業力、そして人財力、地域力を大いにパワーアップさせることができました。続く2期目の4年間は、更にその勢いを加速して、日本一元気な愛知をつくり、日本の未来をつくってまいりたいと考えております。

   継続は力です。愛知の経済・産業力を強化し、若者・女性の雇用をつくり、そして人づくりを進め、地域が元気になるという、愛知の今のいい流れ、このいい循環を更に前進させていきたいと考えております。

   2027年度の開業を目指すリニア中央新幹線、国産初のジェット旅客機、そして世界初の燃料電池自動車(FCV)など、日本の未来をつくるプロジェクトは、すべて愛知からスタートしました。日本一の産業集積を誇る愛知を更にパワーアップさせ、次の時代を担う若者・女性の雇用をしっかりとつくっていき、そして「働くことを軸とする安心社会」をこの愛知からつくってまいります。そうした思いをもって、今後とも様々な施策をスピード感を持って、皆さんとともに実行・実現をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

   まずは、「リニア・インパクトを生かし、世界に発信する「中京大都市圏」をつくる」ということであります。
  2027年度のリニア中央新幹線の開業により、東京-名古屋間が40分、首都圏から中京圏に及ぶ5千万人規模の大交流圏が実現します。その西側の拠点としての強みを存分に生かしながら、都市機能、生産機能、交通基盤などの更なる充実・強化を図り、活発な活動が展開される「中京大都市圏」の実現を目指してまいります。
  リニア開業後に中京大都市圏の玄関口となる名古屋駅のスーパーターミナル化、名古屋駅からの40分交通圏の拡大、中部国際空港へのアクセスの向上など、積極的に進めてまいります。
  また、中部国際空港の二本目滑走路を始めとした空港機能の充実・強化や産業の国際競争力強化につながる港湾機能の強化など、インフラの整備に更に注力してまいります。

   次に、「産業首都あいち」として「世界をリードする日本一の産業の革新・創造拠点をつくる」ことを目指してまいります。
  リニアの開業や広域道路ネットワークの整備などにより、この地域の優位性が更に高まり、国内外から企業、人材が集まり、革新的な技術を次々と生み出します。圧倒的なモノづくり産業の集積をベースとした産業力の強化に一段と力を入れ、「産業首都あいち」を目指してまいります。
  自動車産業、航空宇宙産業の機能強化、更にはロボット産業、IT、健康長寿産業の育成など、愛知の産業力を更にパワーアップいたします。また、愛知の産業を支える中小企業の支援や、まちの活性化につながる商店街の振興にも力を入れてまいります。
 また、中部地方最大、全国三番手の大農業県として、県農林水産物のブランド力の強化による消費拡大や「全国都市緑化あいちフェア」における様々なイベントによる本県産花きの一層の需要拡大など、農林水産業の振興を更に図り、パワーアップしてまいります。

   そして、「日本一元気な愛知」を実現するためには、何と言っても「人づくり」が基本です。「子ども、若者、女性、高齢者、障害のある人など、すべての人が活躍するあいち」、「人が輝くあいち」をつくってまいります。
  そのためには、愛知の人財力を磨き上げる施策として、子どもたちの学力と個性を伸ばす教育の充実、女性の活躍促進、子ども・子育て支援、医療・福祉の充実で日本一の健康長寿を実現、障害者福祉でノーマライゼーションを推進、しっかりと進めてまいります。
  あわせて、モノづくりあいちを支える産業人材の育成・確保、若者・女性・高齢者の雇用拡大にもしっかり取り組むとともに、2020年代初頭での「技能五輪世界大会」の誘致に向けた研究も進めてまいりたいと考えております。

   次に、「あいち観光元年」、文化・スポーツ・魅力発信であります。
  愛知県では、観光集客を製造業に続く新たな戦略産業と位置づけ、2015年を「あいち観光元年」と宣言しました。三英傑を始めとする「武将のふるさと愛知」、愛知の魅力である日本一の山車文化、愛知独自の食文化である「なごやめし」など、愛知の魅力を全国・世界に向けて発信してまいりたいと考えております。
  平成28年度には、夏から秋にかけまして国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」を開催いたします。また、秋には、各種文化活動の全国的規模の祭典「国民文化祭」を開催いたします。最先端の現代アートから伝統文化まで、愛知の文化の多様さ、豊かさを国内外に発信するとともに、「障害者芸術・文化祭」を開催し、障害のある人の社会活動を支援してまいります。
  また、全国・世界に打ち出せるスポーツ大会を育成・招致し、地域の活性化につなげてまいります。

   愛知の飛躍のためには、成長著しいアジアの活力を取り込んでいくことが重要であります。「あいち国際戦略プラン」を引き続き推進し、外国人観光客、企業・国際会議の誘致、英語力強化などによるグローバル人材の育成など、あいちのグローバル展開を進めてまいります。

   そして、安全・安心なあいちをつくることはすべての基本です。広域的な防災活動拠点の整備、住宅や学校などの耐震化、交通安全対策、地域の治安や災害時の活動拠点である警察署の建替え、地域防犯力の向上、危険ドラッグの根絶、安全・安心な食の確保、食育の推進にしっかり取り組んでまいります。

   また、日本一の産業県あいちは、持続可能な社会の実現に向け、環境面でもトップランナーを目指していかなければならないと考えております。そのためには、太陽光・小水力・バイオマスなどの再生可能エネルギーを推進していくとともに、持続可能な開発のための教育(ESD)、三河湾の環境再生やPM2.5の監視などにも力を入れ、「環境首都あいち」を実現してまいります。

   東三河の振興については、東三河県庁の機能を更に強化し、東三河8市町村による東三河広域連合との連携・支援、「東三河振興ビジョン」に掲げる施策を推進してまいります。

   また、地方分権、行財政改革にもしっかり取り組んでまいります。
  「あいちビジョン2020」の推進。県と名古屋市が共同して様々な事業を行い、機能強化を図っていく中京都、そして中京大都市圏づくり。そして、より一層効果的・効率的な行政運営を行っていくため、昨年12月に策定した「しなやか県庁創造プラン」に基づき、行財政改革を着実に実施してまいります。

   平成26年は、「ESDユネスコ世界会議」や「技能五輪・アビリンピックあいち大会2014」の開催などを通じ、全国、世界に向け、愛知を大いに発信することができた年でした。
  また、国産初のジェット旅客機や世界初の燃料電池自動車(FCV)のスタート、リニア中央新幹線の着工など、日本一の産業県愛知にとって、将来に向け発展していく大きな芽が出てきた1年でもありました。
  平成27年は、日本の経済、産業の命運がかかった、この日本の未来をつくるプロジェクトが、大きく羽ばたく年になります。
  愛知の経済、産業を強くしていく中で、若者や女性の雇用を増やし、人づくりを進め、すべての人が活躍し、そして「人が輝く」愛知をつくっていきたい、そのことで更に地域を元気にするという好循環を、前にむけていきたいと思っております。そのことによって、「日本一元気な愛知」をつくり、豊かさを実感できる県民生活の実現を目指してまいりたいと考えております。

    『日本一元気な愛知』、『人が輝く愛知』、『人財力』を高めていく、『光り輝く愛知』をしっかりとつくってまいります。今後とも県政運営に全力を挙げて取り組んでまいる所存でありますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。

    4年前にも、この場で申し上げましたが、時代の流れというのはとても速く、県民、市民の皆様のニーズもどんどん変化していきます。常にアンテナを高くし、耳を研ぎ澄まし、県民の皆様の声なき声を聴きながら、そして時代の流れを着実に見通しながら、布石を打っていくということが肝要でございます。
  私は、今回の選挙戦にあたりまして、12月議会終了後、年末、年始、そして1月15日からの17日間の選挙期間中を通じまして、名古屋周辺の大都市部から、西三河の産業地帯、三河山間部、知多・渥美両半島、三河湾に浮かぶ島々など、愛知県内全市町村をくまなく巡ってまいりました。そして、朝から晩まで多くの県民の皆様の声をお聴きしてまいりました。
  物事の真実は常に現場であります。現場が動いてこそはじめて、物事は前に進んでいくわけでございます。これからも現地・現物・現場主義を貫きながら、皆さんとともに、日本一元気な愛知をつくり、ここ愛知から日本の未来をつくってまいりたいと考えております。

   こうした志をもって、この4年間、皆様と一緒に心を一つにして、愛知県民の皆様のために、愛知のために、日本のために頑張っていくことをお誓いさせていただき、また皆様にも引き続きよろしくお願い申し上げ、2期目スタートにあたっての職員の皆様へのごあいさつとさせていただきます。
  何とぞ、よろしくお願いします。