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2012年職員仕事始め式あいさつ(1月4日)

ページID:0386010 掲載日:2022年3月24日更新 印刷ページ表示

職員仕事始め式あいさつ

   皆様、新年あけましておめでとうございます。2012年、平成24年の年頭、1月4日の仕事始め式にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。職員仕事始め式あいさつ
  職員の皆様には年末年始寒い中でありましたが、それぞれ地域に戻り、ご家庭に戻り、地域に溶け込み、また、家族サービスも含め、十分リフレッシュをしていただいたのではないかと思っております。お酒を飲み過ぎて、食べ過ぎて、ちょっと太めだという方もおられるかもしれません。あんまり私も人のことは言えませんが、自戒をしなければならないと思っておりますが、こうして皆さんの元気で、そして活力にあふれた笑顔を拝見いたしまして、大変うれしく思っております。新しい年も始まりました。どうか今年、2012年、平成24年の年が愛知県政にとってまさに飛躍の1年になりますように、心からお願いを申し上げる次第でございます。
  さて、昨年は2月に就任をさせていただいて、ここ「日本のど真ん中、愛知・名古屋から日本を変える」という大きな望みを持って県政に臨ませていただきました。その後、鳥インフルエンザ、東日本大震災、円高などまさに試練に次ぐ試練、多難な1年だったと思います。しかしこういった時だからこそ、私はあえて年末に漢字1文字で表せば何かと問われて、希望の「希(のぞみ)」と書かせていただきました。あの大震災の地におきまして、被災地の皆さんはみんなで物を取り合うのではなくて、みんなで分かち合う、みんなで支え合う。そして全国のボランティア、警察、消防、自衛隊、そして行政の職員の皆さん、医療関係者始め福祉関係者、多くの皆さんが被災地の東北地方に行って応援をしていただきました。今も多くの方々がみんなで東北地方を支えております。我が愛知県の職員の皆さんにも本当にたくさんの皆さんに行っていただき、そして今も寒い中、現地で頑張っていただいております。県内市町村の職員の皆さんも一緒でございまして、そういう意味ではこの皆さんの頑張りに心から敬意と感謝を申し上げたいと思っております。そういう1年を経て、更に我々愛知・日本が前進するために「希」という言葉を使わせていただきました。それを現実のものにしていく1年にしていきたいと思います。
  そして更に今年の年頭にあたりまして、私自身の思いを書かせていただきました。それがこちらでございまして、あまり上手い字ではありませんが、今年は辰年でございます。「飛竜乗雲(ひりゅうじょううん)」と書かせていただきました。竜が空を飛ぶ、雲に乗って空を飛ぶ。まさに本来力を持っている人物が時を得て、縦横無尽の、十二分の活躍をするという意でございます。本来力を持っている我が日本が、今年こそ昨年の試練を乗り越えて、時宜を得て、雲に乗って空を飛び、十分な力を発揮する、日本と日本経済が復興に向けて大いなる一歩を踏み出す、その思いを込めて、「飛竜乗雲」と書かせていただきました。まさにこの日本の復興のためには産業力、経済力、文化力、地域力、全ての面で日本を支えリードしてきた我が愛知がまさに「飛竜乗雲」、この言葉のように、まさに我が愛知が竜となって、登り竜となって、皆さんのお力をいただいて、まさに雲に乗って空を飛び、十二分な力を発揮する、そういう1年にしていきたいと思っております。そういう意味で是非各部局の皆様、それぞれのお立場でこの愛知を支え、そして日本を支えていただきたい。そのことを年頭にあたりましてお願いを申し上げたいと思っております。
 
  お話をしたいことはたくさんありますが、幾つか申し上げますと、一つは私ども愛知の一番のこの日本における立ち位置、それは何と言っても圧倒的な産業集積、日本一の産業県・愛知でございます。ものづくり産業はもちろん、新産業、次世代産業を次から次へと生み出していかなければならない、そういう役割を我々は日本のトップランナー、フロントランナーとして負っていると思います。昨年年末は皆さんのお陰で、航空宇宙産業の国際戦略特区の指定もいただきました。最先端のものづくり技術を更に生かしていきたいと思っております。
  それから今年はこれまで皆さんのお力で着々と建設が進んでおりました「知の拠点」、「産業科学技術総合センター」が2月14日にオープンという運びになりました。これも新たな産業を興していく、そのための世界トップの技術力を高めていく、その大きな支え、柱になると確信をいたしております。また、ものづくりだけではなくて、加えてIT、バイオ、健康産業などこうした産業を育てていきたいと思います。
  また、我が愛知県の基幹産業は自動車産業でございます。昨年の秋以降、年末にかけてこの想定外の円高に対応するために自動車減税を訴えてまいりました。結果、エコカー減税の延長、重量税の1,500億円の軽減、更にエコカー補助金3,000億円、合わせて6,000億円以上の自動車産業の活性化の予算を勝ち取ることができました。その半分とはいいませんが、多くの相当部分が我が愛知にメリットがある、還元があると確信をいたします。そこに更に加えて、私ども愛知県独自で電気自動車、プラグインハイブリッドなどのこうしたエコカーに対する減税措置を進めてきたいと思っております。そういう意味で日本一、世界一のものづくりを引っ張ってきた我が愛知の自動車産業を更にその高みを目指して頑張っていく1年にしていきたいと思っております。
  また、昨年の原発事故を踏まえ、新たなエネルギー、新エネルギー、次世代エネルギー産業も大きな課題となっております。武豊で「メガソーラーたけとよ」がオープンいたしました。また田原で三井グループを中心とした日本最大のメガソーラー計画が今年の秋には着工ということになろうかと思います。いずれにいたしましてもこうした面で更に前に進めていきたいと思います。
  また、我が愛知は、私はたびたび申し上げますが、日本一の産業県ではありますが、あわせて農業でも日本三番手グループということでございます。そういう意味では、愛知は日本有数の農業県としてもっともっと海の幸、山の幸、農産物、水産物、こうしたものをPRしていきたい、更に前に進めていきたいと思っております。また、あわせまして、農業用水を活用した、昨年11月議会でも議論がありましたが、そうした次世代エネルギーの一つとしてもあると思いますが、小水力発電といったものにも積極果敢に取り組んでいきたいと思っております。
  また、産業県であればこそ環境施策に全力で取り組んでいかなければなりません。環境施策に目配りをしない、配慮しない経済成長はありません。これは先進国のまさに常識でございます。我々は一昨年COP10で生物多様性条約の国際会議の中で、地球上の生き物と共生していくということを選択いたしました。日本一、世界一の環境先進県を更に前に向けていきたいと思います。そのためにも昨年決定をいたしました2014年の国連ESD世界会合に向けて、ユネスコスクールを更に増やして、そうした草の根の活動を展開していきたいと思います。また県全体を本当に環境と共生、生き物と共生できる県土にしていきたい、そのことをまたお願いしたいと思います。
  また昨年の大震災を踏まえ、安心・安全、防災は県民の最大の関心事でございます。3連動地震も含め、そうしたものに万全の対処をしていく、そのための施策をお願いしたいと思います。
  また昨年は「地域医療再生計画」で大変高い評価をいただきました。今の日本の医療の大きな課題である「小児・周産期」、「救急」、そして「精神」、そうしたものをバランスよく取り込んだものでご評価をいただきました。ここは大きな投資を伴いますが県民の皆さんのご支援をいただいてやりきっていきたいと思います。またこれからの福祉、子育て支援、そして障害者福祉、一つ一つきめ細かくそれぞれの地域で皆さんと一緒になって頑張っていきたいと思っております。
  また文化・芸術・スポーツでも今年は前進をしていく大きな年だと思います。「あいちトリエンナーレ2013」、もうあと1年半となっておりますから今年中に全部段取りをしていかなければいけないと思います。五十嵐芸術監督を始め、皆さんのご協力をお願い申し上げたいと思います。また今月28日からは「ゆめリンク愛知国体」、初めての冬季国体がございます。県民の皆さんあげて盛り上げていきたい。そして東北の選手の皆さんも多くご参加いただきます。ぜひ温かい心で、おもてなしの心でお迎えをしていきたいと思っておりますのでよろしくお願い申し上げます。また3月には「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知」がございます。女性のフルマラソンで15,000人、ハーフで15,000人、ジョギングで6,000人、36,000人の方が参加する日本最大のマラソンフェスティバルになると思います。これも皆さんのご協力をいただいて大成功に終えていきたいと思います。また年頭のいろんなニュースで今年はスポーツ選手の年始めの活動が紹介されておりましたが、今年はロンドン・オリンピック、オリンピック・イヤーでございます。愛知県からもたくさんの選手がオリンピックに出ることになると思います。大活躍を期待したいと思います。
  そしてまたこの4月1日から「東三河県庁」がスタートいたします。これは地方自治行政の中で初めての挑戦、チャレンジになると思います。まさにネットワーク型、分散型の組織としてスタートいたします。東三河県庁を愛知県発展の大きな柱としていくべく各部局の皆さんのご支援をお願いしたいと思います。その上で、県境をまたいだ広域的な発展構想、三遠南信構想を更に進めていきたいと思っております。
  そして「中京都構想」。昨年の7月には大阪、新潟の知事、市長さんを招いて、大都市圏の自立を訴える「愛知宣言」を作らせていただきました。昨年11月、私も何度か応援にまいりましたが、我が盟友である大阪の橋下さんも年末に大阪の「府市統合本部」というのを作り、始動をいたしました。我々も「中京独立戦略本部」を今月中にはスタート、本部はスタートするということになります。プロジェクトチームは昨年5月から精力的にやっております。「日本一元気な愛知・名古屋をつくる」、「世界と闘える愛知・名古屋をつくる」、そういった構想をしっかりと日本を代表する大都市圏である我が愛知と大阪がしっかりと連携して、そして東京を巻き込んで日本の国を動かす大きなムーブメント、うねりを作っていきたい。そのことでしか私は日本の国の形を変え、そして日本の国を前進させる方策はないと思っております。ここ愛知・名古屋の地から日本を動かす、大きな大きな動きを今年1年作っていきたい、発していきたい、そうした1年にしていきたいと思っております。何とぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。
  そして最後に今年は辰年でございます。辰年というのは十二支の中で株価が一番上がるのが辰年ということでございます。株価は上がるんですがどうも調べたら、あんまりこういうことを言うと怒られるかもしれませんが、ドラゴンズはあんまり辰年は強くない。高木新監督にはこれを打ち破って3連覇を果たしていただきたいと思っておりますが、あんまりドラゴンズばかり言うと怒られるのでグランパスも言わなければということで、私が今管理者をやっております名古屋港水族館に、シャチが3頭来ましたので、本当にそのシャチに乗っかって、グランパスは、今年はぜひ優勝していただきたいというふうに思います。ドラゴンズの3連覇、その上で株価が大いに底を打って上がって、上昇して、日本経済が大いに復活をする、そういう1年にしていきたいと思っております。そういう意味でまさに「飛竜乗雲」という言葉に込めさせていただきました。
 
  今年は辰年。我が愛知が、県民の皆様と職員の皆さんとが一丸となって、我が愛知が昇り竜となって、そして日本を支え、日本をぐいぐいと引っ張っていく、そういう1年にしていきたいと思っております。どうかそれぞれ皆さん、各部局におかれまして、とにかく仕事をやるのなら楽しく、元気にやらないと同じ仕事をやったって面白くありませんから、ぜひ前向きに前向きに、愛知は我々がやらなきゃ誰がやるんだという気持ちを持って、ぜひ今年1年頑張っていただきたい。そして一緒に頑張っていただきたいと思っております。何とぞ、この2012年、平成24年、今年がですね、1年経って今年の年末には今年は良かったなと言えるような、そういう1年になるように皆さんの奮闘、努力、そしてまた頑張りを心から期待をいたし、心からお願いをし、そしてまた皆さんと一緒に頑張っていく、そのことをお誓い申し上げて、年頭のご挨拶とさせていただきます。どうか今年1年よろしくお願いをいたします。ありがとうございました。