ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 知事の発言・寄稿 > 年別一覧 > 2012年 > 2012年度新規採用職員入庁式訓示(4月2日)

本文

2012年度新規採用職員入庁式訓示(4月2日)

ページID:0386021 掲載日:2022年3月24日更新 印刷ページ表示

平成24年度新規採用職員入庁式訓示

 皆さんこんにちは。 今日は、4月2日ですが、昨日付けで皆さんは愛知県庁の職員ということになりました。学校を卒業されてなられた方、また、社会で経験を積まれてから職員になられた方、これまでの経験はそれぞれ異なるかもしれません。それぞれの地元も、そしてまた、いろんな経歴も異なるかもしれませんが、この4月からは、皆さん同じく私ども愛知県庁の仲間として、愛知県、日本を支える、日本一の産業県である我が愛知を支える大きな大きな柱として、これから御活躍をいただくことになるわけでございます。心から皆さんを歓迎いたしますとともに、それぞれの思いを持ってこの県の採用試験を受けていただいて県庁の職員になっていただいた皆さんには、まずは、それぞれ配属された部署で、しっかりとまず学んでいただいて、勉強していただいて、そしてその職場に慣れて、そして1日も早く、それぞれの職場、部署で戦力になっていただいて、同僚の皆さん、そして先輩の皆さん、上司の皆さんの期待に応えて、しっかりと仕事をやっていただいて、それが県民の皆さんの期待に応えるということになると思います。皆さんの若さとエネルギー、そして何事にもチャレンジをしていく、そういうバイタリティーに大いに期待をしたいというふうに思っております。平成24年度新規採用職員入庁式訓示皆さんは平成になってから生まれた方が多いかと思います。日本の戦後の歴史をたどりますと、平成の頭に一つの大きなピークが来て、それからいわゆるバブルというのが崩壊して、この10年、20年というのは、日本経済、そしてまた日本にとっても大変厳しい試練のときが続いております。

   特に昨年3月に発災した東日本大震災、まさに日本の国、社会を改めて問い直す、そういう大きな大きな事件だったというふうに思います。我々愛知県は、この大震災にはいち早く対応いたしました。現地にも多くの人を送り、そして現地からもたくさんの方を受け入れ、そして東北地方の産業を支える、愛知県は自動車産業を中心にして日本一の産業県であります。我々愛知が元気を出してフル回転をすることで、東北地方を支え、日本を支えるんだというその気概でこの1年やってきました。そういった大震災、これからもしっかり支えていかなければいけないと思います。愛知県庁の職員だけで、去年1年間、911人に現地に応援に行っていただきました。今年も、長期の派遣、1年とか半年とか、そういった人だけでも、31人の方に行っていただきます。県内市町村の方も、1,100人くらいの方に去年1年行っていただいた。名古屋市の方も1,000人くらい行っていただいた。愛知県だけで3,000人以上の県・市町村の職員の皆さんに現地へ応援に行っていただきました。そういったこのきずなを改めて我々は見つめ直し、問い直し、そして日本の社会を、こんないろんな大震災、いろんな自然災害があります。でもこれを乗り越えていかなければいけない。我々の先人は乗り越えてきた。これからも我々が知恵と勇気を出して乗り越えていく。そういうことをやっていかないといけないと思います。
 
  その時の我が愛知の役割は何か、愛知県は先人の皆様の大きな大きな努力で、本当に日本一の産業集積をつくりました。それから日本一の、この安心安全、防災対策から医療、福祉、教育、そういったことも積み重ねてまいりました。今こそ、その力を大いに発揮して、我々愛知が日本を支え、東北地方を支えていく、その気概を持って、ぜひそれぞれの皆さんのお仕事にあたっていただきたいというふうに思っております。 
 
  私は今年のお正月、書き初めで「飛竜乗雲」と書きました。竜が雲に乗って空を飛ぶ、これは中国の古典、韓非子の言葉でありますけれども、力を持っている人材が、大いにその時、場所を与えられて大活躍をするという意でございます。まさに「飛竜乗雲」、今年は辰年、そして、我が愛知の、この24年度の思いを込めて、昨日、広報あいちに出ておりました「飛竜愛知」と、この平成24年度は我々愛知が、竜になって、そして空を飛ぶように、勢いを持って、日本を支えていこう、そういう1年にしていきたいという決意をいたしております。そういう意味で、夢と希望を持って、愛知県庁の門をたたいていただいた441名の皆さんには、ぜひ、それぞれの部署、司々で、1日も早く、先輩の皆さんの教えをいただいて、県民の皆さんの期待に応えられる県の職員になっていいただきたい。心から御期待を申しあげます。
 
  そしてもう一つ、物事の真実は常に現場にあります。現地、現物、現場。現地、現物、現場主義、これは我が愛知が生んだと言いますか、我が愛知の風土とかを得て、世界企業になったトヨタグループのまさに信条が現地、現物、現場主義。常に現場で物事を考え、物事を解決をしていく、そのことが、企業、会社を、そして地域を前進させていくポイントなんだということであります。皆さんは、県庁のそれぞれの部署で、これから、現場での第一線で汗を流していただくことになろうかと思います。真実は常に現場にあります。それぞれの皆さんの部署で使命と責任感を持って、そして県民の皆様のお声を聞いて、県民の皆様の期待にしっかりと応えていただきたいというふうに思っております。どうか皆さんのこれからの頑張りに大いに期待をし、そして皆さん自身も、この県庁の職場を得て、人生を大いに切り開いていただくように心から期待をして、最初はちょっと緊張して、勝手が違うかもしれませんが、どうか健康には十分留意をしていただいて、バリバリと活躍をしていただくように心から御祈念、御期待をいたしまして、私から、新入職員の皆さんへの期待と激励のメッセージとさせていただきたいと思います。どうか今年1年頑張ってください。そしてこれからの県庁、愛知県をどうかよろしくお願いをいたします。本日は誠におめでとうございました。