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2015年度新規採用職員入庁式訓示(4月1日)

ページID:0385987 掲載日:2022年3月24日更新 印刷ページ表示

平成27年度新規採用職員入庁式訓示

  皆さんおはようございます。愛知県知事の大村秀章です。皆様、御入庁おめでとうございます。本日、晴れて愛知県の職員となられましたことを、心からお祝い申し上げます。学校を卒業されたばかりの方、また、民間企業を始め様々な仕事の経験をお持ちの方など、経歴は様々でありますけれども、こうして意欲に満ちあふれた元気一杯の皆さんが今日から我々の仲間として愛知県庁で働いていただけるということを大変うれしく思っております。心から歓迎いたします。
  また、本日は愛知県議会から三浦議長様、伊藤副議長様にも御臨席をいただきました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

   平成27年度新規採用職員入庁式訓示皆様も御案内のとおり、愛知県の特徴というのは、様々な面がございます。人口では750万人、全国で4番目。そして、産業面では、圧倒的な日本一の産業県であり、製造業の生産額が42兆円を超え、第2位の神奈川県が17兆円、第3位の大阪府が16兆円ということでありますから、圧倒的な産業力を有する産業県であります。また、同時に、中部地区最大の農業県でもございまして、農業も工業も産業も、そして様々な都市機能も集積しております。名古屋の大都市から、三河山間部、三河に浮かぶ島々、そして農業地帯、日本のありとあらゆる面が集まっている。そういう多様な、そしてまた活力のある地域、県だと思っています。
  そういう中で、昨年は、リニア新幹線も着工しました。東京-名古屋が40分。2027年、ちょうど12年後ですから、皆さんがちょうど30代半ばの一番脂の乗り切った頃にリニア新幹線がやってまいります。また、日本初のジェット旅客機MRJ、戦後70年で初めて世界の航空機産業に日本が名乗りを上げる。そのプロジェクトもすべてこの愛知でスタートしております。また、世界初の燃料電池自動車FCVもスタートしました。
  そういった今後日本の10年、20年の命運を賭けるプロジェクトもすべて愛知からスタートしております。そして、今、日本全体が人口減少問題に直面し、昨年は地方消滅と、将来、消滅の危機にある自治体が、全国の市町村の数の半分を超えているという衝撃的なレポートもありました。
  そういう中で、昨年2014年、全国47都道府県で人口が増えた県というのは、全国四つしかありません。東京都、神奈川県、埼玉県と愛知県だけでございます。神奈川県、埼玉県といっても、東京都に隣接しているだけですから、これは独自で人口が増えているわけではありません。東京と愛知だけと言っても過言ではありません。大阪は去年1万5千人人口が減って、ずっと減り続けていますから、そういう意味では、もう日本を引っ張っていくのは、東京と我が愛知の二極で引っ張っていくと言っても過言ではないと思っています。
  そういう、この愛知をまさに支えていく、その県庁に、今日から皆さんは我々の仲間として入っていただきました。私は、愛知県に産業を興し、そして雇用をつくり、特に若い人、女性の雇用・活躍の場をもっともっとつくって、そして定着をしてもらって、安心して、子どもさんを産んで育てていただける、そういう良い循環の社会をもっともっとつくっていきたいと思っています。そのためには、産業も雇用も、そしてまた農林水産業も、そして道路、港湾、河川、空港、インフラ整備も、都市基盤の整備も、そして観光集客も、そしてスポーツも、魅力発信も文化もどんどんやっていかなければなりません。そして、子ども・子育て支援、子どもたちの教育、医療、そして若者の就労支援、そして高齢者の方々の医療・福祉。愛知県は、健康長寿日本一でもあります。健康寿命は男性が日本一、女性が全国3位でありまして、全国トップクラスの健康長寿の県でもございます。
  そういった、愛知の良いところを、皆さんと一緒にもっともっと盛り上げて進めていきたいと思います。愛知県民750万人の幸せはもちろんでありますけれども、愛知が頑張ることが、日本が頑張る、ややもすれば、中国にGDPで抜かれ、そして、躍進するアジアの中で、日本の今後はどうかという声もありますけれども、私は、全く悲観するに足らないと思います。これだけの高度な社会、産業社会、近代社会をつくった、この日本の底力、潜在的な力を発揮していけば、これからも世界をしっかりとリードをし、そして世界に貢献できる、そういう日本であり続けられると思っています。そのためにも、この愛知が頑張って、盛り上げていくことが必要だと思います。
  今日入られました、557名の皆様方におかれましては、どうか、それぞれの部署、司、司で大いに皆さんの能力を発揮して県民の幸せのために、そして愛知、日本のために、大いに頑張っていただきますように心からお願い申し上げたいと思います。
  そして、一つの視点として大事なことは、常に現場の視点で考える、実行していくということだと思います。世の中が動いているのは、長期的なビジョン、計画は、もちろん大事でありますけれども、最後、それを現場に落とし込んでいって、そして、現場が回っていって初めて動いていくわけでございます。医療、福祉でいえば、現場のお一人お一人の高齢者の方々が健康で長生きして笑顔で幸せになるということがあって、初めてその目的が達成されるということでありますし、子ども子育て支援であれば、子どもたちが目を輝かせて笑顔で意欲を持って、すくすく育っていただける、そういうことが大事です。そういったことを進めていくためにも、現地、現物、現場主義、現場こそ真実という思いで、これからの公務員生活、どうか、皆さん、これまで以上の奮闘努力をお願い申し上げたいと思います。
  また、女性の活躍という視点も大事でございます。愛知県の職員全体では36%が女性の方々でございまして、県行政を進める上で、女性の皆さんの活躍は不可欠でございます。こうした面でも、しっかりと取組を進めていきたいと思っています。
  愛知県庁の仕事は、森羅万象にわたります。皆さんはそれぞれの部署に配属されるわけでございますが、それぞれの司、司で、皆さんの持てる力を存分に発揮して、大いに活躍していただきたい、心からお願いを申し上げたいと思います。
  そして、何と言っても、大事なのは健康でございます。昨日までの皆さんの生活とは、今日から一転すると思います。最初は、緊張で思った以上に疲れが出ると思いますけれども、どうか肩の力を抜いて、自然体で、あるがままの自分を出していただいて、1日も早く職場に慣れて、そして皆さんの本来の持てる力を発揮していただきたいと思います。そして、分からないことを聞くということは別に恥ずかしいことでもなんでもないので、先輩の皆さん、上司の皆さんにいろんなことを質問して、そして、1日も早く職場に慣れて、皆さんの力を発揮し、そして、皆さんの目標をしっかり見定めて、その目標に向かって、まい進していただけるように、頑張っていただきたいと思います。
  今日から、皆さんは県庁マンということでございます。愛知のために、日本のために、そして750万人の県民の幸せのためにも、皆さん自身の人生が実りの多い、幸せな人生となるように、1日1日、精進をしていただいて、そして皆さんの目標に向かって、大いに頑張っていただきますように、心から御期待を申し上げたいと思います。
  若い皆さんの力を、どうか愛知県政の向上にお役立ていただきますように、心から御祈念申し上げ、皆さんの今日からの、一層の奮闘努力、頑張りに、心から、ご期待を申し上げて、お祝いと歓迎の御挨拶とさせていただきます。今日から、何とぞ、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。おめでとうございました。