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2017年度新規採用職員入庁式訓示(4月3日)

ページID:0385960 掲載日:2022年3月24日更新 印刷ページ表示

平成29年度新規採用職員入庁式訓示

皆さん、おはようございます。

   今日4月3日から皆さんは、社会人としての、そして公務員、県庁マンとしての人生をスタートするわけであります。本日、晴れて愛知県職員となられましたことを、心からお祝い申し上げます。学校を卒業されたばかりの方、民間企業等で活躍された方など、様々な経歴の方がおられますが、こうして意欲に満ちあふれた元気一杯の皆さんは、今日から、我々の仲間として、愛知県庁で一緒に働くことになります。どうか、今日のフレッシュな気持ちをいつまでも持って、県民の皆様の福祉向上のために全力で取り組んでいただきたいと、心からお願い申し上げる次第です。

   さて、愛知県は、昨年6月に人口が750万人を突破いたしました。日本全国が人口減少問題という大きな課題に直面している中で、一極集中を強めている東京首都圏以外のところで大きな人口増があるのは、私ども愛知だけでございます。それも、社会増と自然増の両方あるのです。この愛知を、これからも元気にしていくという責務を我々は担っております。日本を更に前進させ、成長させていくためには、愛知がこれからも日本の成長エンジンとなって頑張っていかなければならないと思っております。そのためにも、やらなければならない課題が沢山あります。今日から皆さんと一緒に、日本のため、そして愛知のために頑張っていきたい、そのことを先ず申し上げたいと思います。平成29年度新規採用職員入庁式訓示 

   平成28年度は、リニア中央新幹線の本格着工、それから、つい数日前も4機目がアメリカへいきましたが、日本初の国産ジェット旅客機MRJがアメリカで本格試験飛行が始まる、また、次世代自動車の開発がどんどん進んでいくなど、大きな節目の1年でありました。今後10数年の日本を引っ張っていく大きな事業が、ここ愛知から動き出したわけであります。しっかりとこの芽を育て、前進させていきたいと思っております。

   2020年の東京オリンピック・パラリンピック、そして2027年のリニア開業といった節目節目に我々は様々な仕掛けを進めております。2020年10月、東京オリンピックの後にロボットのオリンピック「ワールドロボットサミット」が、私ども愛知県が建設する大規模展示場で開催されることが決まりました。2023年に、技能五輪世界大会を誘致するプロジェクトにも取り組んでおります。また、2026年に「アジア競技大会」を愛知・名古屋で開催することが決定いたしました。こうしたものをしっかり準備しながら、この愛知から更に日本を元気にしていく、このことにしっかり取り組んでいきたいと思います。

   こういったことを進めていく上でも、高い付加価値を有する産業集積が、ヒト、モノ、カネ、情報を呼び込み、更にイノベーションを起こして発展をしていく、これを私は「愛知モデル」と呼んでおります。日本だけでなく、アジア、そして世界が発展していく、まさに「愛知モデル」を、これから更に具体化し、大いに伸ばしていきたいと思います。また、観光、文化、スポーツなど、愛知の魅力を次々と発信していく取組も進めてまいります。産業人材の育成・確保、教育の充実、女性の活躍促進、そして医療・福祉の充実など、全ての人が輝く愛知を目指していきたいと思っております。産業経済が元気である愛知を支えているのは人、人材であります。こうした経済力を、一人ひとりの県民の皆様が全員幸せになっていただくように使い、全ては人のために進めていく、そういう愛知でありたいと思っております。

   今日、575人の方に新しく入庁していただきます。それぞれの部署には、幅広い仕事がたくさんあります。それぞれの部署、司、司で仕事は違うかもしれませんが、全て大事な仕事ですから、皆さんがそれぞれの分野で大いに頑張って、汗を流して、そして県民の幸せのために頑張っていただきたいと思います。

   皆さんには、先ずは仕事を覚えていただくことが大事なことでありますが、県民の皆さんの中にどんどん飛び込んでいってほしい、そのことをお願いしたいと思います。物事の真実は常に現場にある。現場が動かなければ何も動いていかない、進んでいかないわけであります。現地・現物・現場主義。現場の中にどんどん飛び込んでいただいて、皆さんなりの思いで真実を捕まえ、それぞれの仕事を前進させていただきたい、心から御期待申し上げる次第です。

   皆さんは今日から本格的に仕事がスタートということになりますが、これまでとは生活環境が大きく変わります。特に、学校を卒業された方は初めて働くということで、少し戸惑いがあるかもしれませんが、上司、先輩や同僚に、先ずはいろいろなことを聞いて、素直に聞きながら覚えていただきたいと思います。聞くことは決して恥ずかしいことではありません。最初は誰でも知らないわけですから、いろいろなことを聞いて、吸収して、皆さんなりの仕事の組み立て方、進め方を作っていっていただければありがたいなと思います。

   そして、これが一番大事なことかもしれませんが、是非皆さん、健康に留意して、仕事や、仕事以外の皆さん自身の人生を大いに前進させていただきたいと思います。一生懸命に頑張ることと無理をすることは違うことです。体を壊してまで無理してやることはありませんので、健康第一、健康で笑顔で、今日からの皆さんの新しい人生のスタートを切っていただきたいと思います。

   今日は式典ということで固い雰囲気になっていますが、仕事も、人生の中でもそうですが、笑顔が大事なんです。私は、政治家をかれこれ21年、国会議員を15年、知事を6年やっております。20年近く前になりますが、東京の自民党本部で当時の1期生40人程度を集めた研修会が時々あり、吉本興業の中興の祖と言われている木村常務に、人との接し方などを話していただく機会がありました。その時、最初に我々国会議員を見て、「よくも揃いも揃って悪役面の面々が揃ったものだね。」と言われまして、何て失礼なと思ったわけです。続けて、「今更、皆さんの顔は良くはならない。けれども、悪役面でもいつもにこにこ笑っていると、愛嬌があると言われる。」と。要は笑顔が大事なんだということを言われました。時と場合によっては、ヘラヘラ笑っていると怒られますが、日常的に笑顔で人に接することは基本だと思います。笑顔で接して「馬鹿者」と言われることはあまりないので、皆さんも常に笑顔で仕事をする、笑顔で人と接することを心掛けていただければいいのかなと思います。そのコツとしては、朝、出掛ける時に鏡の前で笑顔の練習をすることも大事ですし、姿見でニコッと笑って出て行くことなども大事なことだと思います。是非皆さん、健康で、笑顔で、そして仕事も人生も大いに楽しんでいただきたいと思います。

   皆さんは、今日から、我々の仲間、愛知県庁マンの仲間として、愛知県政を更に前進させていく、そして日本を前進させていく、こういうことを皆さんと一緒に頑張ってやっていきたいと思います。

   皆さんの愛知県庁入庁を心からお祝い申し上げ、皆さんの素晴らしい人生が今日からスタートすることを御祈念、御期待を申し上げまして、県庁の、そして人生の先輩としてのお祝いと激励のメッセージとさせていただきます。

   どうかこれからよろしくお願いいたします。