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2018年度新規採用職員入庁式訓示(4月2日)

ページID:0385942 掲載日:2022年3月24日更新 印刷ページ表示

平成30年度新規採用職員入庁式訓示

   皆さん、こんにちは。平成30年度の新規採用職員入庁式にあたりまして、御挨拶を申し上げます。 皆さん、御入庁おめでとうございます。皆さんの社会人生活が今日からスタートするわけであります。晴れて愛知県の職員となられたことを、心からお祝い申し上げます。 学校を卒業されたばかりの方、民間企業等での職務経験のある方など、これまでの経歴は様々だと思いますが、こうして意欲に満ちあふれた元気一杯の皆さんが、今日から我々の仲間として、愛知県庁で御活躍いただくことに心から、期待と歓迎を申し上げたいと思っております。

   平成30年度新規採用職員入庁式訓示さて、愛知県は自動車産業を中心とした製造業が集積する日本一の産業地帯、日本経済の屋台骨であります。恵まれた雇用環境、そして高い交通利便性、充実した教育環境、大都市圏にありながら豊かな自然、そして暮らしやすさ、バランスのとれた「住みやすさ」を背景として、今も人口が伸び続けている日本では数少ない地区の一つであります。人口は753万人を突破し、毎年、年間2万数千人程度がいまだに増えて続けております。 こうした「日本一元気な愛知」が先頭に立って東京一極集中にストップをかけ、日本の活力をしっかりと出して盛り上げていく、その先頭に立つ責任があると思っております。 本日入庁されました491人の皆さんには、これからの長い社会人人生の中で、今日からこの愛知を大いに盛り上げていただくよう、お願い申し上げたいと思っております。

   今、私共が進めている様々な事業、プロジェクトを申し上げますと、一つは何といっても日本一の産業力をもっと伸ばしていくことです。自動車産業ではキーテクノロジーである自動運転、環境対応、そうしたことにどんどんチャレンジしていく。それから、日本初のジェット旅客機MRJのプロジェクトも進んでおります。そういった航空宇宙産業の拠点でもあり、また、世界と戦っていくロボット産業の日本の拠点でもあります。産業をどんどん伸ばし、そして雇用の場を作っていく、それが我々の責務だと思っております。

   あわせて、もっと多くの人にこの愛知に来ていただく、定住人口も大事ですけれども、交流人口も大事ということで、もっと多くの皆さんに、世界中から来ていただけるよう、大規模国際展示場を今、常滑の中部国際空港島に作っており、2019年9月にはオープンします。その運営を日本で初めて、世界の展示場・見本市の運営トップ企業であるフランスのGLevents社にやっていただくということで協定も結んでおります。そういったことに更にチャレンジしていきます。

   そして、2020年代初頭に日本オリジナルの、まさに世界に通用するコンテンツであるジブリ、スタジオジブリの皆さんと私共愛知県で万博記念公園にジブリパークを作るということを、昨年6月に合意し、発表いたしました。今、精力的にその中身を詰めております。そういう夢のあるプロジェクトをもっと作り、そしてワクワクする仕掛けを作っていきたいと思います。

   また、2018年、今年の9月には知的障害の方のスポーツ大会、スペシャルオリンピックス日本大会が行われます。10月からは全国のJRグループと一緒に大型観光キャンペーン、愛知デスティネーションキャンペーンも行います。2019年春には新しい天皇陛下が御即位されて最初の御仕事、全国植樹祭を尾張旭市の森林公園で行います。秋にはラグビーワールドカップが豊田スタジアムにやってきます。2019年9月には国際展示場がオープンします。それから、2019年、2020年と2年連続で技能五輪の全国大会と障害者の競技大会であるアビリンピック大会、2023年の技能五輪の世界大会も招致します。2020年にはフットサルワールドカップ、2026年にはアジア大会をこの愛知・名古屋でやります。そして、2027年にはリニア新幹線がオープンします。東京・名古屋間が40分、まさにイノベーションだと思います。

   そういったことを、これからの時間軸の中で次から次へと皆さんと一緒に展開していく、実現していくことを、私は大いに楽しみにしております。 そして、こういったプロジェクトを成功させていくためにも、人づくりが大事であります。教育・福祉・医療など、皆さんには様々な面で大いに頑張って御努力をいただきたい。例えば、医療・福祉の点では、大府に国立長寿医療研究センターという施設があります。その周辺には、私ども愛知県の健康の森があり、小児保健医療総合センターやこの4月1日にオープンした大府もちのき特別支援学校もあります。その健康の森で全国に先駆けて、認知症に優しい理解の深い街づくり、オレンジタウン構想に取り組んでおります。こういったものにも、しっかり取り組んでいきたいと思います。

   また、女性の活躍促進プロジェクトも進めております。女性がもっと輝き、活躍していただく、そういう愛知をつくっていきたい、子育て支援、高齢者の活躍、障害者の福祉など「全ての人が輝く愛知」を皆さんと一緒に作って行きたいと思っております。「日本一元気な愛知」、「すべての人が輝く愛知」、そして「日本一住みやすい愛知」を皆さんと一緒に作っていきたいと思います。そして、「愛知の夢」を実現できるよう、皆さんの力を貸していただきたいと心からお願いを申し上げたいと思います。

   そして、そうしたことを一つ一つ実現していくためには、皆さんにそれぞれの部署で頑張っていただかなければなりません。 私は常々、職員の皆さんには、物事の真実は常に現場にあると、現地・現物・現場主義、現場が動いて初めて物事や世の中が変わっていく、動いていくと申し上げております。皆さんには、常に現場目線で、県民目線で考えて、そして行動する県庁職員になっていただきたい。そのことを強くお願い申し上げたいと思います。県政の守備範囲は、皆さんが考えている以上にフィールドが広く、森羅万象に及びます。ぜひ、職場の皆さんにかわいがってもらい、多くの県民の皆さんの中に飛び込み、多くの企業・団体の皆さんと話をし、多くの情報を得て、皆さんなりのソリューションを作っていけるように頑張っていただきたいと思います。

   その中で一つ、大事なことを申し上げたいと思います。それは、健康管理であります。3月まで学生だったという方が多いと思いますが、だいぶ環境が変わります。毎朝、時間どおり起きて職場に行って仕事をする。夜遅くなることもあるかもしれませんが、また次の日が来るというリズムの中での生活になります。どうも勝手が違うなとか、疲れたなということもあると思います。そういう時は職場の先輩や上司、同僚、色々な方に相談をしてください。無理をして体を壊しては何にもなりません。今後の皆さんの仕事は長丁場のマラソンです。今年一年さえ良ければいいということではありませんので、ぜひ、しっかり健康管理をして、元気に笑顔で頑張っていただきたいと思います。

   今日は皆さん緊張していると思いますが、人間はやはり笑顔が大事です。時と場合にはよりますが、いつも笑顔で、どうせ仕事をするなら、どうせ職場に一緒にいるなら、お互いに楽しくやることが大事だと思います。ですから、皆さんぜひ、朝、家を出るときには鏡を見て、笑顔の練習をしてから出るようにしていただきたいなと思います。笑顔が大事という気持ちを持って、常に前向きに取り組んでいただきたいと思います。

   そしてもう一つ、大事なことを申し上げますと、今日は入庁式ということで、皆さんは「就活スーツ」ですが、実際に職場で仕事をする時には、公務員としての節度は必要ですが、5月からクールビズも始まりますので、それも含めて、ぜひ、皆さんの個性を出して、楽しく仕事をしていただきたいと思います。私は今日、青いスーツに赤いネクタイで派手だと言われるかもしれませんが、これぐらいでちょうどいいのではないかと思っています。個性を出して、笑顔で楽しく仕事に取り組んでいただきたいと思います。

   そして、もう一つ大事なことは、皆さん自身が素晴らしい人生を送っていただく、皆さん自身が幸せになっていただくことが大事です。仕事も大切ですが、人生が仕事に押しつぶされたり、仕事第一の人生では面白くありません。皆さん自身が楽しく素晴らしい人生を送っていただきたい、それを実現できる職場が、愛知県庁であるということを大いに期待したいと思います。

   これから皆さんの若い力、若いエネルギーで、この愛知をグイグイと引っ張っていただくことを心から祈念、期待いたしまして、激励のあいさつとさせていただきます。

   どうか、これから頑張ってください。