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職員への就任あいさつ(2月15日)

ページID:0385926 掲載日:2022年3月24日更新 印刷ページ表示

職員への就任あいさつ

   皆さん、おはようございます。このたび、2月3日に挙行されました愛知県知事選挙におきまして、三たび知事という要職の負託を受けました。今日2月15日からの就任ということありますので、先ほど初登庁させていただきました。そして皆さんから花束をいただき、拍手でもってお迎えいただきました。ありがとうございます。3期目を迎えるにあたりまして、職員の皆様にごあいさつを申し上げたいと思います。

職員への就任あいさつ  今回の知事選挙におきましては、1,774,763票という、これまでの知事選挙において最多得票となる得票をいただき、得票率も83.32%ということで、これも過去最高の得票率をいただきました。圧倒的な熱いご支援をいただいて、引き続き、愛知県政の舵取りを担わせていただくことになりました。県民の皆様のご支援、ご支持に心から厚く御礼申し上げたいと思います。
  そしてまた、皆さんと一緒に、今日から3期目4年間、仕事をさせていただくということで、全力で取り組んで参りますので、何卒よろしくお願い申し上げたいと思います。
 
  そしてまずは、3期目のスタートでありますが、大変苦難のスタートということを申し上げざるを得ません。昨日、愛知県内では2例目となる豚コレラの防疫措置、田原の養豚団地をすべて殺処分、埋却、防疫措置という大変厳しい選択をせざるを得ませんでした。関係農家の皆さんのお気持ちを考えますと胸が張り裂けそうな思いがいたします。ただ、日本の畜産、そして愛知の畜産・養豚産業を守るためには、ほかに選択肢がないということだと思います。いちばん頑張っていただくのは、現場の職員、多くの自衛隊、国、各県の皆さん、そして埋却にご支援いただく農業土木研究会の皆さん、農協・同業関係者の皆さん、地元の田原市関係の皆さんであります。我々としては死力を尽くして取り組み、断固としてこの愛知の畜産を守っていきたいと思っております。職員の皆さんも一丸となってのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
 
  さて、今回の知事選挙にあたりまして、私は、政策集「あいち重点政策ファイル330プラス1」を県民の皆様にお示しさせていただきました。今後の4年間も、スピード感をもって、一つ一つ着実に取り組み、進めていきたいと思います。グローバル化、デジタル化が進む世界の流れに抗うことなく、これを乗りこなして、755万の愛知県民の皆様とともに前進していきたいと思っておりますので、何卒よろしくお願い申し上げたいと思います。
  330が公約でありますし、「プラス1」というのは「県民の皆様それぞれの夢」を表しております。是非、実現させていきたいと思います。
 
  私は、「日本一元気な愛知をつくる」という決意の下、2期8年間、全力で県政運営に取り組んでまいりました。県民の皆様のご理解とご協力をいただき、社会インフラの整備は順調に進み、日本一の産業力を強化し、雇用も30万人増加することができました。その結果、愛知の県内総生産GDPは、8年前の2010年度から17%伸びて40兆円となり、大阪を抜いて全国2位となりました。あわせて、教育・医療・福祉・女性の活躍・子ども子育て支援・高齢者・障害者福祉など、人づくりを大きく前進させることができました。

   続く3期目の4年間は、さらにその勢いを加速して、ホップ・ステップ・ジャンプ、助走・跳躍・大飛躍ということで、大きな飛躍のアーチをかけ、日本一元気な愛知をつくり、日本の未来をつくっていきたいと考えております。
  継続は力であります。愛知の経済・産業力を強化し、若者・女性・高齢者・障害者の雇用・活躍につなげ、人づくりが進み、地域が元気になるという、このいい流れ、愛知の好循環をさらに前進させ、「働くことを軸とする安心社会」を愛知からつくっていきたいと考えております。
  そうした思いをもって、今後とも各般の施策を進めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

   まずは、ジブリパークを2022年秋の第1期オープンに向けて取り組んでいきたいと思います。これは愛知のプロジェクトではなく、日本のプロジェクトだと思っております。私も楽しみでありますけれど、我々の想像以上に相当のインパクトがあると思います。是非、この夢のあるプロジェクトを実現し、成功させていきたいと思います。

   そして、「リニア大交流圏の形成」であります。2027年度のリニア中央新幹線の開業により、東京-名古屋間が40分、そして5千万人の大交流圏を形成していくということになります。これを生かして、この愛知の力をさらに大きく前進させていきたい、飛躍させていきたいと思います。

   名古屋駅の大改造、そしてスーパーターミナル化、名古屋駅に至る40分交通圏の拡大、さらに中部国際空港へのアクセス拡大、そして二本目滑走路や航空ネットワークの充実など、中部国際空港の戦略的整備を進めてまいります。
  また、鉄道・空港・港湾・道路のネットワークの充実、そして名古屋港・三河港・衣浦港の国際競争力の強化など、社会基盤の整備をさらに進めてまいります。

   そして、3つ目、「産業首都あいち」であります。先ほど申し上げましたが、県別GDPで大阪を抜いて全国2位となったこの愛知の力をさらに盛り上げ、そして日本を支える大きな力としていきたいと思います。私は、国会議員時代以来、特にこの十数年、2000年以降かなと思いますが、世界における日本のプレゼンスはどんどん下がっている、小さくなっているという思いがしてなりません。そしてそれが現実だと思います。しかし、その一方で、愛知のプレゼンスはそういう中で、日本の中でさらに高まっていると思います。東京以外で、東京一極集中に抗い、立ち向かっている最大の勢力が我が愛知だと思います。引き続き、愛知が頑張り、踏ん張り、日本をしっかりと支えていく、そういう拠点としていきたいと思います。
  国際展示場「Aichi Sky Expo」の開業、MICEの誘致・創出、そしてスタートアップの更なる推進、自動車・航空宇宙・ロボット・ICT・健康長寿など最先端の産業の集積強化に取り組みまして、まさにイノベーションを次から次へと起こしていく、そういった拠点としていきたい。そして、中小企業の支援や商店街の活性化もしっかり進めてまいります。

   4つ目として、「農林水産業の振興」であります。先ほど申し上げた豚コレラ対策に万全を期すとともに、ITやロボットなどを活用したスマート農業・林業の推進、また、ブランド力の強化など愛知の農業の競争力向上に取り組んでまいります。中部最大の農業県・愛知の力をさらにパワーアップしてまいります。
 また、6月2日には、愛知県森林公園を会場として「第70回全国植樹祭」が行われます。しっかりと準備を進めてまいりたいと思います。

  そして、5つ目、「人が輝くあいち」であります。
 何と言っても、愛知の力を発揮させていくためには、「人づくり」が基本であります。子ども、若者、女性、高齢者、障害のある方など、すべての人が活躍する、「人が輝くあいち」をつくってまいります。
 教育立県、そして人材創造あいちを進めてまいります。女性の活躍を促進してまいります。子ども・子育て支援をしっかりと進めてまいります。医療・健康長寿を進めてまいります。そして障害者福祉・支援、ノーマライゼーションを進めてまいります。産業人材・雇用につきましてもしっかりと取り組み、今年の秋、技能五輪全国大会、そしてアビリンピック大会が2019・2020と2年連続して行われます。2023年の「技能五輪国際大会」の誘致にも取り組んでまいります。しっかりと進め、「人が輝くあいち」をつくってまいります。

   そして、「観光あいち・魅力発信」であります。愛知の魅力をさらに高め、そして多くの皆さんにこの愛知にお越しいただけるように進めてまいります。
 11月には、G20外務大臣会合もこの愛知・名古屋で開催されます。しっかりと世界に向けて情報を発信していきたいと思います。

   そして、「文化・スポーツの振興」。8月からは「あいちトリエンナーレ2019」があります。そして9月からはラグビーワールドカップ、そして2020年東京オリンピック・パラリンピック、そして2026年のアジア競技大会、世界ラリー選手権大会にも取り組んでまいります。

   そして、「あいちのグローバル展開」であります。グローバル化が進むこの今の時代をしっかりと見据え、捉え、この波をしっかり乗り切っていきたいと思います。グローバルに世界の国々との連携を進めますし、そしてまた、愛知県にお越しいただく多くの外国人県民の皆様とも多文化共生がしっかりできる、そういう地域づくりを進めてまいりたいと思います。

   そして、「安全・安心なあいち」はすべての基盤であります。南海トラフ巨大地震を始めとする自然災害へ備えるために、広域的な防災活動拠点の整備、そして耐震化、河川・海岸堤防の整備など、防災・減災対策にしっかりと取り組みます。
  交通安全対策につきましても、県警察、市町村及び関係機関の皆様と連携して全力で取り組んでまいります。
  また、消費者の安心を守る取組として、安全・安心な食の確保、先ほど申し上げた家畜防疫体制の強化にも全力で取り組んでまいります。

   また、環境面でも愛知はトップランナーでなければならないと思います。「環境首都あいち」をしっかりと進めてまいります。
  また、「地方分権、行財政改革」にも引き続き全力で取り組みます。
  また、「東三河の振興」として、東三河8市町村と連携しながら、東三河を大きな県政の柱として盛り上げていきたいと思います。

   最後に、私は、年末年始から、17日間に及ぶ選挙期間中を含め、三河山間部から知多・渥美両半島、三河湾に浮かぶ島々を始め、県内隈なく、隅から隅まで、全ての市町村を駆け巡ってまいりました。朝から晩まで本当に多くの県民の皆様に熱いご支援、温かいお出迎えをいただき、感激いたしております。そういう中でも、県民の皆様のニーズをしっかり捉え、常にアンテナを高くし、耳を研ぎ澄まし、県民の皆様の声なき声を聴きながら、時代の流れを着実に見通し、布石を打っていきたいと思います。

   物事の真実はすべて現場にあります。現地・現物・現場主義を貫き、日本一の産業集積・愛知をさらに成長させ、県民の皆様すべてが豊かさを実感できる、住みやすさ日本一の愛知、すべての人が輝き、多様な文化・スポーツ・歴史を享受できる、未来へ輝く「進化する愛知」を、皆さんとともにつくっていきたいと考えております。

   私はこの選挙期間中を通じ、この選挙運動、愛知県内を隈なく巡る、ある意味この旅はどういうものだろうと思いながら、一日一日を過ごしてまいりました。その中で、ひとつの言葉として「グレートジャーニー」という言葉が頭に浮かんでまいりました。
  アフリカで出現したホモサピエンス、我々の人類の祖先がアフリカ大陸からユーラシア大陸、そしてベーリング海峡を渡り、北アメリカ、南アメリカといった世界中に5万年をかけて旅をしたのがグレートジャーニーであります。その間、進化発展を遂げてまいりました。この愛知を巡る選挙運動は、まさに愛知県民の皆様とともに、これから愛知をさらに飛躍、進化させるグレートジャーニーの一環ではないかと思わせていただきました。
  常に世の中は、世界は進化発展いたします。世界は立ち止まりません。我々は常にその波を受け、そしてその波を乗りこなし、日本のため、愛知のため、県民のため、一人一人の幸せのためにこの愛知が進化発展を遂げていかなければならないと思います。そうしたグレートジャーニーをまた皆様とともに、今日から一歩一歩進めていきたいと思います。
  どうか何卒、職員の皆さん、県民の皆様と心を一つにして、これからも愛知の発展進化のため、県民の皆様の幸せのために全力を傾けていただくことを、そしてともに歩んでいただくことを心からお願いを申し上げまして、私からの就任のあいさつとさせていただきます。
  どうかこれからの4年間、何卒よろしくお願いいたします。