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2020年度新規採用職員への知事からのメッセージ(4月1日)

ページID:0385914 掲載日:2022年3月24日更新 印刷ページ表示

新規採用職員への知事からのメッセージ

   皆さん、こんにちは。愛知県知事の大村秀章です。
   本日は、晴れての愛知県庁入庁、誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。

   学校を卒業されたばかりの方、民間企業等での職務経験をお持ちの方など、これまでの学歴、職歴は様々でございますが、こうして意欲に満ちあふれた元気一杯の皆さんは、今日から、我々の仲間として、愛知県庁でご活躍いただくことになります。心から歓迎を申し上げる次第であります。

   さて、ここ愛知県は、産業首都と言われるにふさわしく、製造品出荷額等が42年連続日本一、県内総生産、GDPが40兆円であり、大阪を抜いて東京に次いで全国2位となっております。そして人口は755万人となり、2025年まで更に伸び続ける見込みで、全国でも人口が増えている数少ない県であります。

   こうした勢いを加速させ、愛知の経済・産業力を強化し、雇用を創り、地域を元気にする、すべての人が活躍し、人が愛知をつくっていくという愛知の今のいい流れ、好循環をさらに前進させていきたいと思っております。そして、本日入庁された346人の皆さんと一緒に「日本一元気な愛知」をつくり、日本の未来をつくってまいりたいと考えております。

   2005年愛知万博の理念を継承し、国内外で愛されてきたスタジオジブリ作品を将来にわたって伝え残していく「ジブリパーク」構想について、具体的な着工に入っていきます。愛知だけのプロジェクトではなく、まさに日本のプロジェクトであり、2022年秋のオープンを目指して引き続きしっかりと取り組んでまいります。

   また、2026年にアジア競技大会の開催、そして2027年にはリニア中央新幹線の開業を控え、大きなプロジェクトが次から次へと進んでまいります。

   東京―名古屋40分、その後、大阪まで全線開通することにより、首都圏、中京圏、関西圏、7千万人規模のメガリージョン「リニア大交流圏」が誕生します。名古屋駅のスーパーターミナル化、中部国際空港の二本目滑走路、航空ネットワークの拡充といった社会基盤の戦略的な整備を進めるとともに、世界をリードする日本一の産業の革新・創造拠点づくりに、力を注いでまいります。

  今、世界はグローバル化やデジタル化の進展などにより、ダイナミックに変化しております。愛知県が今後も日本の経済、そして発展をリードしていくためには、革新的ビジネスモデルや最先端技術を持つスタートアップを起爆剤としたイノベーションの創出が必要であります。

   本県の強みであるモノづくりの伝統や優れた技術・技能との融合による新たなイノベーションを誘発し、本県産業の成長を拡大させるエコシステムを形成するため、スタートアップ中核支援拠点「ステーションAi」を始めとした「Aichi-Startup戦略」に基づく取組を強力に推進してまいります。

   また、愛知は中部最大・全国三番手の大農業県でもございます。農林水産業の振興にも力を入れております。

   日本一の産業県、愛知だからこそ、環境施策においてもトップランナー、フロントランナーでなければならないと考えており、環境面でもしっかり取り組んでおります。

   こうした取組を進め、愛知が飛躍するための原動力となるのが、「人づくり」であります。子どもたちの学力を伸ばす教育や特別支援教育の充実、女性の活躍促進、子ども・子育て支援、認知症に理解の深いまちづくりを目指す「オレンジタウン構想」や地域包括ケアシステムの推進、多文化共生社会づくりなど、教育、医療、福祉、介護、雇用などの施策を充実させ、子ども、若者、就職氷河期世代、女性、高齢者、障害のある方、外国人など、「すべての人が輝く愛知」を目指しております。

   これからも愛知県は、日本の成長エンジンとして、我が国の発展を力強くリードする存在であり続けたいと考えております。引き続き、「日本一元気な愛知」「すべての人が輝く愛知」、そして「日本一住みやすい愛知」の実現を目指し、職員の皆さんと一丸となって全力で取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたしします。

   私は、常々、職員の皆さんには、物事の真実は常に現場にあると申し上げております。常に現地・現物・現場主義で物事を考え、物事を解決していく。現場が動いてこそはじめて、物事は前に進んでいくわけでございます。皆さんにも、是非とも現場に飛び込んでいただいて、若く瑞々しい感性で様々なことを感じ、それぞれの仕事を前進させていただきたいと思います。

   また、県政の守備範囲は、皆さんが想像する以上に幅広く、仕事の内容は多種多様であります。それだけ皆さんが活躍できるフィールドが広いということでありますので、県庁の中はもちろん、県民の皆様、国の各省庁、他の都道府県、市町村、多くの企業・団体、NPOなど、様々な方々と意見交換を積み重ね、よりよい政策につなげていけるように頑張っていただきたいと思います。

   これから皆さんは、それぞれの部署に配属されますが、そこでの業務は、皆さんにとっては初めてのことばかりだと思います。少し戸惑うかもしれませんが、分からないことは、一人で抱え込まず、職場の同僚、先輩、上司に遠慮なく聞いてください。人に聞くことは決して恥ずかしいことではありません。最初から全て分かっている人はおりません。まず聞く、聞いたことを自分なりに解釈して理解を深め、そこから自分の仕事のやり方を作り、積み上げていただきたいと思っております。

   そして、これまでとは生活環境が大きく変わる中で、皆さんにしっかりとお伝えしたいのは「健康管理」でございます。環境の変化や緊張感で、最初は疲れると思いますが、一生懸命に頑張るということと無理をするということは違いますので、くれぐれも無理はしないように、健康第一で、笑顔を大事に過ごしてください。

   皆さんは、今日から、我々の仲間、県庁マンです。 是非、今日の愛知県庁に入庁された時の思い、フレッシュな気持ちを持ち続けて、愛知のために、県民の皆様のために、そして皆さん自身のために、一日一日さらに精進をしていただくよう期待しております。

   私も皆さんと一緒に、愛知を、日本を大いに盛り上げていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。