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2021年仕事始めにおけるあいさつ(1月4日)

ページID:0385869 掲載日:2022年3月24日更新 印刷ページ表示

2021年仕事始めにおけるあいさつ

   あけましておめでとうございます。
   職員の皆様に年頭のご挨拶を申し上げます。

  昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、県民生活や社会経済活動に大きな影響が生じる中、職員の皆様には、感染拡大防止と社会経済活動の両立に向け、日々業務に励んでいただき、心から感謝申し上げます。

   一方、そうした中でも、ジブリパークの本体工事着手や、国内最大のスタートアップ支援拠点「ステーションAi」整備事業の開始など、ウィズ/アフターコロナを見据えつつ、愛知の未来を形づくるプロジェクトを着実に進め、「愛知」を「新起動」させる1年となりました。

   さて、今年2021年は丑年です。
毎年、干支にちなんだ書き初めを行っていますが、今年は「河中鐵牛」と書かせていただきました。
   この言葉は、宋史・謝徳権伝に登場する「黄河の氾濫を防ぐため、鐵の牛を河に沈めたところ、その後氾濫が無くなった」という故事から引用したものです。
   中国では、牛は五行の「土」にあたり、「土は水に克つ」とされ、治水の象徴とみなされています。
   転じて、我が国でも、「牛」がキーワードとなる治水工法として、武田信玄公が川の氾濫を抑えるため創案したとされる「聖牛」が伝えられています。「聖牛」は、材木を三角錐状などに組んだもので、川に沈めることで、水勢を抑える減勢効果や、流れを変える導流効果を発揮します。
   災害を防ぎ、国を守る「鐵牛」のごとく、県民の皆様の笑顔と安全・安心をしっかりと守るとともに、水勢や流れをコントロールする「聖牛」のごとく、県政を的確に導き、時代の荒波を乗り越え、愛知の輝く未来を創り上げていく、そういう1年にしてまいりたいと思います。

   具体的な今年の取組をいくつか申し上げます。
   まずは、新型コロナウイルス感染症対策です。
   新型コロナウイルス感染症の克服に向けては、感染状況を的確に把握・分析しながら、適時適切に必要な対策を講じていかなければなりません。
   引き続き、感染状況を睨みながらの県政運営となりますが、職員の皆様とともに、粘り強く取り組んでまいりたいと思います。

   続いて、ジブリパークであります。
今年は、「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」の3エリアの展示・演示工事と、「もののけの里」、「魔女の谷」の2エリアの本体工事に着手します。世界中の皆様に笑顔あふれる日々をお届けできるよう、来年秋のオープンに向けて整備を進めてまいります。

   リニア大交流圏の形成に向けては、名古屋駅のスーパーターミナル化や鉄道ネットワークの充実・強化、港湾の機能強化など、社会インフラの整備を着実に進めるとともに、二本目滑走路整備を始めとした中部国際空港の機能強化にも取り組んでまいります。

   また、様々な国・地域とのネットワークを活用し、最先端の技術・サービス・人材を取り込みながら、「ステーションAi」を中心とした愛知独自のスタートアップ・エコシステムを推進し、新たな付加価値を創出し続ける「愛知発イノベーション」の実現を目指してまいります。

   あわせて、中部国際空港島を中心とする地域を、最先端技術を取り込んだ「世界ナンバーワンの国際観光都市」に飛躍させ、最新テクノロジーを活用した未来の都市の新しい空間、時間マネジメントの形を世界に提案する、愛知ならではのスーパーシティの実現を目指してまいります。

   こうした取組を進め、愛知の未来を創り上げる原動力となるのが「人」であります。子ども・若者・女性・高齢者・障害のある人など、全ての人が活躍する社会の実現に向けた取組をさらに加速していきたいと思います。

   他にも、医療・福祉、環境、農林水産、雇用、多文化共生、防災、文化・スポーツ、東三河の振興など、行政課題は多岐にわたります。しっかり連携を取りながら、県庁全体で課題解決に取り組んでいただきたいと思います。

   さらに、今年は、東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されます。ここ愛知でも、「夢!きらリンク愛知国体」や、WRC最終戦「ラリージャパン」が開催されます。これらの大会を通じて高まった機運を、2026年のアジア競技大会につなげてまいりたいと考えております。

   また、2026年アジア競技大会の会場の一つとして、2025年夏のオープンを目指す「愛知県新体育館」は、愛知・名古屋のシンボル、世界トップクラスのアリーナとなるよう、着実に整備を進めてまいります。

   2040年頃の社会経済を展望し、昨年策定した「あいちビジョン2030」では、「暮らし・経済・環境が調和した輝くあいち~危機を乗り越え、愛知の元気を日本の活力に~」を基本目標に掲げ、「危機に強い愛知」、「すべての人が生涯輝き、活躍できる愛知」、「イノベーションを創出する愛知」、「世界から選ばれる魅力的な愛知」の実現を目指すこととしています。

   愛知県には、成長エンジンとして、我が国の発展を力強くリードしていく使命があると思っています。喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症を克服し、愛知の元気を日本の活力に繋げていくため、皆様と一丸となって取り組んでまいりたいと思います。

   今年1年が、愛知県にとりまして素晴らしい年となりますよう心から祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。