ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 知事の発言・寄稿 > 年別一覧 > 2022年 > 2022年仕事始めにおけるあいさつ(1月4日)

本文

2022年仕事始めにおけるあいさつ(1月4日)

ページID:0387408 掲載日:2022年3月24日更新 印刷ページ表示

2022年仕事始めにおけるあいさつ

   皆さん、新年あけましておめでとうございます。

   年頭にあたり、県民の皆様、そして職員の皆様にご挨拶を申し上げます。

   昨年は、新型コロナウイルスが、県民の皆様の生活や経済活動に大きな影響を与える中、安心な日常生活と活力ある社会経済活動を取り戻していくということで、オール愛知で一丸となって、感染症の「克服」に向けた取組を進めてまいりました。

   こうした中でも、ジブリパークの整備推進、世界最高クラスのアリーナとなる愛知スマートアリーナ、国内最大のスタートアップの支援拠点「STATION Ai」など、ポストコロナに向けて、日本の成長をリードし続ける愛知を作っていけるよう、愛知を「前進」させた1年となりました。

   さて、今年は2022年であります。今年の干支は寅年でございます。毎年、干支にちなんだ書き初めを行っておりますが、今年は「老虎千里(ろうこせんり)」というふうにさせていただきました。

   「虎は千里往って千里還る」ということわざがあります。これが一番有名なんですけどね。まあそれでもいいかな、とも思ったんですけれども、少し言葉を作りましてね、「老虎」というのは、これは中国の言葉で、「老」というのは、年老いた、という意味ではなくて、物事に熟練した、練達した、という意味でございましてね、それに虎ということで、老虎というのは立派に成熟した虎ということでございます。練達の技を持った立派な虎、というのが老虎でありまして、それが千里行って千里帰るということで、なみはずれた行動力を意味する言葉であります。ということで、「老虎」と「千里」を掛け合わせて、私が作った言葉でありますけれども、造語でありますが、老虎千里ということで、老虎というのは、これまで仕込んできた様々な事業、プロジェクト、愛知がですね、さらに千里行って千里帰る、並外れた行動力で、今年1年、この大型プロジェクトを含め、県政を前進させていく、という決意を込めた、そういう1年にしていきたい、並外れた行動力で愛知を前進させ、さらに発展をさせていく、そういう決意を込めて、「老虎千里」というふうに書かせていただきました。ということでしっかりやっていきたいと思います。

   続いて、新型コロナウイルス感染症でございます。これにつきましては、検査、医療、そしてワクチン接種と、関係の皆様、医療関係の皆様のお力をいただいて、進めてまいりましたが、これからさらに3回目のワクチン接種をしていかなければならない、という状況でございます。

   そういう中でも、年末から、ちょうど休みにはいるところからですね、いままで愛知県は11月から1日あたりほぼ一桁、平均4人から5人という感染者でありましたが、12月28日の仕事納めの日が10人になって、それからずっと、昨日まで二桁であります。正月休み中、二桁というのは、たぶん今日、明けて検査数がぐっとあがってくると、相当増えるんではないかということが懸念をされます。また昨日まででオミクロン株の確定が27人、疑いが58ということで、ほぼほぼ5割以上はもう置き換わっているのではないか、ということが想定されます。そして入院患者さんも53人ということで、昨日時点でもっと増えてると思いますが、ということになってきております。まだまだグリーンからイエロー、警戒領域にするには、入院患者さんの指標は228人、新規陽性者50人でありますので、まだそこまではいっておりませんが、大変警戒をしなければならない状況に来ているということは間違いありませんので、しっかりと緊張感を持って取り組んでいきたいというふうに思っております。今年もこのコロナ対策、全力を挙げて取り組んでいく1年といたします。

   続いて、ジブリパークにつきましては、今年秋の開園に向けて、準備を着々と進めてまいります。

   また、リニア大交流圏の形成ということでありまして、これにつきましても、名古屋駅のスーパーターミナル化始め、着実に進めてまいります。沿線9都府県でつくっておりますリニア建設期成同盟会の皆さんとも連携をして進めてまいりますが、また、国とJR東海と静岡県さんとの協議もしっかりと前進するよう、後押しをしていきたいと思います。

   次に、業首都あいちでありますが、愛知が日本の成長エンジンとなっていくためにも、引き続き、イノベーションを引き起こしていきたいと思っております。STATION Aiのプロジェクトはもちろんですが、昨年4月に開設した「PRE-STATION Ai」などで、さらにその準備を進めてまいります。また、中部国際空港周辺を含めて、スーパーシティの構想も進めてまいります。ロボットの祭典のあと、「高校生ロボットシステムインテグレーション競技会」なども進めてまいります。

   続いて、農林水産業の振興でございます。中部地区最大の農林水産業を、引き続きしっかりと振興して参ります。また、スマート農業の推進、ブランド力強化、新しい農業イノベーションの創出など、取組を進めてまいります。

   続いて、人が輝くあいちであります。子ども・若者・女性・高齢者・障害のある方など、すべての人が活躍するあいち、社会を実現してまいります。

   「あいち福祉保健医療ビジョン2026」に基づいて、「地域共生社会」をつくってまいります。

   また、「あいちオレンジタウン構想」も「第2期アクションプラン」を含め、認知症対策をさらに進めてまいります。

   また、今年4月、本県初となる、知的と肢体の両方に対応する「にしお特別支援学校」を開校いたします。2023年、1年後には知多地区の聾学校分校、2024年は岡崎特別支援学校の移転新築ということで、着実に進めてまいります。

   さらに、産業界におけるデジタル人材の育成、女性の活躍促進、人権施策の推進、就職氷河期世代の就職支援など、雇用対策に引き続き取り組んでまいります。

   続いて、あいち観光戦略であります。多様な地域資源を磨き上げ、観光コンテンツとしての付加価値を高める「あいち『ツウ』リズム」を推進いたします。ジブリパーク開園に伴う相乗効果も進めてまいります。

   また、2023年大河ドラマで、「どうする家康」が放送されますので、引き続き、「武将観光」などにしっかりと取り組んでまいります。

   続いて、文化・スポーツであります。今年7月から、3年に一度の国際的な現代アートの祭典、国際芸術祭「あいち2022」を開催いたします。また、今年4月には、愛知県立芸術大学美術学部に「メディア映像専攻」を開設いたします。さらなる人材育成を図ってまいります。

   そして、今年9月、中国・杭州におきまして、第19回アジア競技大会が開催をされます。その閉会式では、フラッグハンドオーバーセレモニーが行われ、大会旗を受け継いでまいります。2026年の愛知・名古屋大会に向けて、さらにPRを進めてまいります。

   そのアジア大会の会場の一つとなる「愛知県新体育館」につきましては、世界最高クラスのアリーナとして整備を進め、2025年夏オープンに向けて、取り組んでまいります。

   そして11月には、FIA世界ラリー選手権ラリージャパンが、愛知・岐阜で開催されます。モータースポーツの中心地として、さらにアピールをしてまいります。

   続いて、グローバル展開であります。グローバルなネットワーク、コロナをにらんで、引き続きしっかりと進めてまいります。

   MICEを核とした国際観光都市の実現も目指してまいります。

   また、愛知県は、東京に次いで全国で2番目に多い外国人県民の方がお住まいでありますので、日本語教育の充実、環境整備、多文化共生社会の推進にしっかりと取り組んでまいります。

   安全・安心なあいちであります。大規模災害時に機能を発揮する「愛知県基幹的広域防災拠点」の整備に取り組んでまいります。また、住宅・建築物の耐震化、河川・海岸堤防の整備など、防災対策に取り組みます。

   そして、交通安全でありますが、昨年は、現行の交通事故統計となった1948年以来、交通事故死者数は最少ということになりました。117人ということで、これまでに一番少なかったのが、一昨年の154人、その前が156人でありまして、その前ずっといきますと、昭和25年の169人というのがありますが、まさに最少ということでございましたが、いずれにしても、悲惨な交通事故を1人でも減らせるように、引き続き、関係機関一丸となって取り組んでいきたいと思っております。

   そして、環境首都あいちであります。「第5次愛知県環境基本計画」に基づいて、「地球温暖化対策」、「自然との共生」、「資源循環」、「安全・安心の確保」、SDGsの取組、人づくり、進めてまいります。また、「あいち地球温暖化防止戦略2030」の改定に着手をいたします。カーボンニュートラルに全力で取り組んでまいります。

   東三河の振興です。「東三河振興ビジョン2030」に基づいて、東三河県庁を軸に、東三河地域の市町村、広域連合、経済団体等と連携して、産業・農業の振興、魅力の創造・発信、社会インフラの整備、人づくりなど、東三河の振興を進めてまいります。

   地方分権・行財政改革、「あいち行革プラン2020」、そして、「あいちDX推進プラン2025」などで、デジタルトランスフォーメーションにも取り組んでまいります。

   最後に、2022年、今年は、1872年、明治5年に、現在の愛知県が誕生してから、150周年にあたる記念すべき年であります。

   県民の皆様に、郷土への愛着と誇りを改めて持っていただき、そして、将来も愛知県に住み続け、愛知をより良くしていきたいと思っていただけるよう、今年も全力で取り組んでまいりますので、一層のご理解とご支援をお願いをいたします。

   今年1年が、県民の皆様にとりまして素晴らしい1年となり、笑顔で毎日を送ることができるよう、心からご祈念を申し上げます。

   とにかく、コロナを克服して、ポストコロナ、ウィズコロナも含めて社会経済活動もしっかり回していく、その先頭に立って愛知が日本を引っ張っていく、そういう1年に今年もしていきたいと思っております。

   様々な仕掛けは、昨年までにだいたい段取りはつけさせていただいたと思っております。今年以降は、ジブリパークを始め、一つひとつ、大きなプロジェクトを刈り取っていく、実りを刈り取っていく一年になろうかと思っております。コロナを克服して、県民の皆様の笑顔と健康をしっかり守り、そして愛知を、日本を前進させていく1年にしていきたいと思いますので、何卒、今年1年よろしくお願いいたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。