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2022年度新規採用職員入庁式訓示(4月1日)

ページID:0397235 掲載日:2022年5月16日更新 印刷ページ表示

2022年度 新規採用職員入庁式 知事訓示

 

   皆さん、おはようございます。愛知県知事の大村秀章です。
   本日は、晴れての愛知県入庁、誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。
   学校を卒業されたばかりの方、民間企業等での社会人経験のある方など、学歴、職歴は様々でありますが、こうして意欲に満ちあふれ、元気一杯の皆さんが、今日から、我々の仲間として、愛知県庁で一緒に仕事をしていただくことになります。心から歓迎を申し上げる次第であります。
   また、本日は、愛知県議会から、坂田県議会議長様、近藤副議長様にも御臨席をいただいております。ありがとう新規採用職員入庁式訓示ございます。
   さて、愛知県政の課題はいっぱいありますけれども、まずはこの2年間、新型コロナウィスル感染症対応ということでありました。みなさんもこの2年間、学校や職場もそうですが、特に大学に通われていた方々は、リモート、オンラインという形で、なかなかキャンパスなどへ行く機会も少なかったと思います。そういうコロナ渦で、とにかく県民の皆様の命と健康を守るということ一点で、全力で取り組んでまいりました。検査体制をしっかり作り、医療の提供体制をしっかり確保し、そしてワクチン接種をどんどん進めてまいりました。まだまだ第6波が収まりきってない状況ですが、この間、医療体制もギリギリのところで持ちこたえてきました。ただ、第6波、2月の半ばが愛知県も1日6000人を超える日が続き、現在3000人を切るところまできましたが、ここにきてほぼ横ばいで、なかなか容易ではないという状況です。引き続き、感染防止対策をきちっとやって、県民、事業者の方へ呼びかけをし、あわせて社会活動、経済活動をそろりそろりと段階を踏んで再開していく、コロナの感染防止と社会経済活動を回す、この両立をしっかりやっていきたいと思っていますので、それぞれの部局部署に配属される皆さんも、それぞれの持ち場で、まずはこの新型コロナ感染対策を全力で取り組んでいただくようお願いを申し上げたいと思います。
   一方で、愛知県は日本一の産業県であります。1977年以来43年連続で製造品出荷額等が日本一、また都道府県別の総生産額、GDPも東京に次いで第2位となっており、日本の成長エンジンとして、飛躍、発展をとげております。
   今後も、ウィズコロナ・アフターコロナを見据え、将来にわたっても、日本の成長をリードできるように、「日本一元気な愛知」として形作っていけるよう、皆さんと一緒に取り組んでまいりたいと思います。
   愛知を前進させる取組として、これからの数年間、愛知カレンダーとして様々なプロジェクトに取り組んでおります。
   まず今年は、ジブリパークが11月1日にオープンします。建設工事も着実に進み、開園準備にも入っております。これは愛知のプロジェクトというより、日本のナショナルプロジェクトであり、この世界に誇るオリジナルコンテンツであるジブリの作品の世界を、未来永劫、この愛知で残していけることだと考えております。是非皆様も期待をしていただきたいと思います。
   ちなみに、3月に東京の帝国劇場での「千と千尋の神隠し」の舞台版が大好評であり、上白石萌音さんと橋本環奈さんのWキャストということで話題となりましたが、そのお二人が、千秋楽の夜にネット投稿し、最後の20秒くらいで「今年はジブリパークですね」と宣伝をしてくれておりまして、有り難い限りでありました。80万回ほどの視聴があったそうで、私もリツイートしました。最後にアドリブで、「ジブリパークで働かせてください」と言われたので、「是非、働いてください」とコメントしました。こういうコロナの時代だからこそ、未来に向かった、明るい話題を提供していきたいと思っております。
   また、今年は国際芸術祭「あいち2022」、11月には世界ラリー選手権もやってまいります。色々なことを仕掛けていきたいと思っております。そして、2024年10月には、国内最大のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」のオープン、そして、2025年には愛知県体育館をアジア最大級のスマートアリーナとして整備するプロジェクトも着々と進めております。そして、2026年はアジア競技大会、27年以降はリニア中央新幹線と中部国際空港の2本目滑走路など、どんどん仕掛けを作り、進めていきたいと思っております。
   そういうことを成功していくためにも、やはり「人づくり」が大事であります。教育、福祉、医療、介護、雇用などの施策をしっかり充実させ、子ども、若者、女性、高齢者、障害のある方、外国人など、「すべての人が輝く愛知」を皆さんと一緒にしっかりと実現していきたいと思っております。
   また、愛知は日本一の産業県だからこそ、環境施策でも日本のトップランナーでなければならないと思っております。カーボンニュートラル対策も含めしっかりと取り組んでいきたいと思います。また、愛知は中部地域最大の農業県でもあります。農林水産業の活性化にも引き続き、日本のリード役として取り組んでいきたいと思っております。
   そして、2022年は愛知県が今の形になって150周年にあたる節目の年です。1871年の廃藩置県からいろいろ変遷を経て、今の尾張と三河が合体した愛知県という形になって、今年の11月27日でちょうど150年です。この150年の節目の年をしっかりと足下を見つめながら前を向いて進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたしします。
   さて、私は、常々、職員の皆さんには、物事の真実は常に現場にあると申し上げております。常に現地・現物・現場主義で物事を考え、物事を解決していく。現場が動いてこそはじめて、物事は前に進んでいくということを申し上げております。皆さんにも、是非とも現場に飛び込んでいただいて、若く瑞々しい感性で様々なことを感じ、それぞれの仕事を前進させていただきたいと思います。
   これから皆さんは、それぞれの部署に配属されますが、そこでの業務は、皆さんにとっては初めてのことばかりだと思います。戸惑うかもしれませんが、わからないことは、一人で抱え込まず、職場の同僚、先輩、上司に遠慮なく聞いて取り組んでいただきたいと思います。人に聞くことは決して恥ずかしいことではありません。最初からすべてわかっている人はおりません。とにかく聞いて、自分で理解して、そこから一歩踏み出すことが大事だと思っております。
   そして、なんといっても一番大事なことは皆さんの健康であります。健康でなければ仕事ができません。健康で、毎日笑顔で日々の仕事に打ち込んでいただきたいと思います。大いに期待しています。
   最後に、県政の守備範囲は、皆さんが想像する以上に幅広く、仕事の内容は多種多様であります。まさに、森羅万象にわたるといっても過言ではないと思います。それだけ皆さんが活躍できるフィールドが広いということだと考えます。県庁の中はもちろん、県民の皆様、国の各省庁、他の都道府県、市町村の皆さん、みんな仲間であります。みんなこの世の中を良くしたい、愛知を元気にしたい、日本を良くしたいという仕事に取り組んでいる仲間なので、そうした仲間とネットワークを作りながら、日々の仕事に邁進していただきたいと期待しています。
   今日から皆さんは、我々の仲間であります。
   どうか健康で、笑顔で、何事にも前向きに取り組んでいただいて、皆さん自身の人生を実りの多いものにしていただくよう、大いに期待して、私から新入職員皆さんへのメッセージとさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。ありがとうございました。