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2025年知事年頭所感(1月6日)

ページID:0561106 掲載日:2025年1月6日更新 印刷ページ表示

知事年頭所感

 新年あけましておめでとうございます。
 年頭にあたり、県民の皆様にご挨拶を申し上げます。

 昨年は、3月に「魔女の谷」が誕生し、「ジブリパーク」がフルオープンし、10月には、国内最大のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」がグランドオープンを迎えました。
 昨年は、世界中から注目を集める2つのビッグプロジェクトが花開き、新たなものを創り出した、まさに、「創造」「創出」の1年であり、大きく進化した愛知を創り上げることができた1年となりました。

 さて、今年2025年は巳年です。年頭会見
 毎年、干支にちなんだ書き初めを行っていますが、今年は「騰蛇遊霧(とうだゆうむ)」と書かせていただきました。​
 この「騰蛇遊霧」は、中国古代の書「韓非子」に登場し、中国の伝説上の蛇「騰蛇」が、霧の中をうねり天に昇る様子を表した言葉です。
 「韓非子」の中では、「飛竜乗雲(ひりゅうじょううん)」と並んで登場し、勢いのある様をたとえる言葉として紹介されています。
 今年は、愛知の成長・発展の推進力となる「ジブリパーク」と「STATION Ai」との相乗効果を生み出しながら、日本の未来をつくる様々なビッグプロジェクトをさらに大きく前進させてまいります。
 そして、日本一を誇る産業力を強化し、次代の愛知を担う「人づくり」にも全力を注ぐことで、天高く昇る「騰蛇」のごとく、愛知が勢い盛んに成長・発展し、昨年以上に大きく躍進する1年にしてまいります。

【ジブリパーク・愛知万博20周年記念事業】
 ジブリパークは、今年、開園から3周年を迎えます。
 愛・地球博記念公園の入園者数は、2023年11月からの1年間で283万人に上り、ジブリパーク5エリア開園時の年間想定入園者数280万人を早くも上回ることができました。
 今年は、2005年の愛知万博の開催から20周年の節目の年でもあり、ジブリパークの開園により賑わいが増す愛・地球博記念公園において、3月25日から9月25日までの185日間、「愛・地球博20祭」を開催します。
 「ジブリパーク」や「大阪・関西万博」ともコラボレーションさせながら、愛知の多彩な魅力を発信し、万博を知らない若い世代にも愛知万博の成果や理念をつなげていけるよう、大いに盛り上げてまいります。

【STATION Ai・スタートアップ支援】
 10月31日のグランドオープン後も、「STATION Ai」では、Google社による国内初の起業家向けイベント「Startup School Aichi」やNVIDIAが登壇した「Startup Innovation Day」など、スタートアップやイノベーションの創出に向けた様々なイベントが連日開催されています。
 現在の会員数は、スタートアップ約500社、パートナー企業約250社を数え、着実にメンバーを増やしております。
 今年も、海外のスタートアップ支援機関等と連携したプログラムの実施やビジネスコンテストの開催など、取組をさらに充実させるとともに、スタートアップと企業とのマッチングなど、オープンイノベーション創出に向けた取組を精力的に展開してまいります。
 そして、今年2月には、世界中のスタートアップを集めたテックカンファレンス「TechGALA Japan」を開催します。多数のスタートアップや著名人による基調講演、パネルディスカッション、交流会などを通じて、中部地区と世界をつなぎ、グローバルなスタートアップ・エコシステムの形成をさらに進めてまいります。
 また、昨年12月に東京都と締結した連携・協力に関する協定に基づき、「STATION Ai」と「Tokyo Innovation Base」、「TechGALA Japan」と「SusHi Tech Tokyo」の連携など、スタートアップ支援やイノベーション創出を始め、様々な分野で連携・協力を進め、日本の成長・発展をリードしてまいります。

【休み方改革】
 「あいち県民の日」と「あいちウィーク」の制定から2年目となった昨年も、「県民の日学校ホリデー」や「ラーケーション」、「愛知県休み方改革マイスター企業認定制度」など、愛知独自の「休み方改革」プロジェクトの取組を着実に実施してまいりました。
 昨年9月には、こうした取組が高く評価され、「ジャパン・ツーリズム・アワード」において、愛知県の「休み方改革」プロジェクトの取組が、最高賞の国土交通大臣賞を受賞することができました。
 今年も、経済界、労働界、教育界の皆様と一丸となって、「休み方改革」プロジェクトを一層推進し、愛知発の「休み方改革」の輪が国民運動として全国に広がっていくよう、全力で取り組んでまいります。

【少子化対策】
 少子化対策は、国家の存続に関わる喫緊の課題であります。
 昨年は、AIマッチングシステムを活用したオンライン型の結婚支援センター「あいち結婚サポートセンター(あいマリ)」の開設や、大規模婚活イベントの開催、男性育児休業取得を促進する中小企業等への支援など、様々な取組を進めてきました。
 さらに今年は、10月から、県独自の補助制度を拡充させ、3歳未満児の保育料無料化・軽減の対象を、第三子から第二子以降に拡大する予定としています。
 今年も、子育て家庭の負担軽減を図りながら、安心して子どもを生み、育てられる社会の実現に向け、少子化対策に一層力を注いでまいります。

【人口問題対策】
 人口問題は、県全体に関わる非常に重要な課題であります。
 愛知県では、県の人口問題対策プランに基づき、産業振興や雇用、子育て支援、三河山間地域の振興など幅広い施策を進めています。
 また、昨年5月に「愛知県・市町村人口問題対策検討会議」を立ち上げ、「農林水産業の振興」、「地域交通の確保」、「空き家の活用」をテーマに、市町村と連携して具体的な対策の検討を進めているところです。
 今年も、人口減少にできるかぎり歯止めをかけるとともに、人口減少下でも安心・快適に暮らせる社会の構築に向け、県を挙げて取り組んでまいります。

【リニア大交流圏の形成】
 リニア中央新幹線の開業により、首都圏から中京圏に及ぶ人口5千万人、GDP280兆円の「リニア大交流圏」が形成されます。
 そのインパクトを最大限に活かすため、引き続き、名古屋駅のスーパーターミナル化や鉄道ネットワークの充実・強化、広域道路ネットワークの整備、港湾の機能強化など、社会インフラの整備を着実に進めてまいります。
 また、今年は、中部国際空港代替滑走路の2027年度供用開始に向けた工事が本格的に着工します。引き続き、中部国際空港の機能強化に向け、しっかり取組を進めてまいります。

【イノベーション創出・産業首都あいち】
 今年も、ドローンや空飛ぶクルマ、自動運転車両の実証実験など、人やモノの移動に境界がない新しいモビリティ社会を目指す「あいちモビリティイノベーションプロジェクト」を始め、スポーツや農業、デジタルヘルス、環境など、愛知独自のイノベーションプロジェクトの取組を積極的に展開してまいります。
 また、水素・アンモニアの社会実装に向け、私が会長を務める「中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議」一丸となって、水素・アンモニアの需要創出と利活用の促進、普及啓発等の取組を進めてまいります。
 さらに、昨年12月に設立した「あいち次世代バッテリー推進コンソーシアム」では、産学行政が連携して研究開発を加速させ、電池イノベーションの創出と次世代バッテリーの開発・生産拠点の形成を進めてまいります。
 また、今年12月には、Aichi Sky Expoで、国際的なロボット複合イベント「World Robot Summit 2025」も開催します。
 今年も、次世代自動車、航空宇宙、環境、健康長寿、IT・ロボットなど今後の成長が見込まれる様々な分野で、高付加価値のモノづくりの維持・拡大を図るとともに、愛知の産業・経済を支える中小企業や商店街の振興にも、しっかりと取り組んでまいります。

【農林水産業の振興】
 農林水産業の分野では、引き続き、担い手確保、生産基盤の強化、県産農林水産物のブランド力強化などの取組を着実に進め、愛知の農林水産業の競争力強化に力を注いでまいります。
 また、生産現場における様々な課題の解決に向け、スタートアップ等とイノベーション創出の取組を積極的に進めてまいります。

【人が輝くあいち】
 今年4月、いよいよ、県立中高一貫校の第一次導入校4校(明和、津島、半田、刈谷)が開校します。また、一つの学校に全日制・昼間定時制・通信制の3つの課程を置く「フレキシブルハイスクール」や「夜間中学」も開校します。多様な学びのニーズに対応した魅力ある学校づくりを進め、愛知の教育の一層の充実を図ってまいります。
 また、特別支援教育については、2027年4月の開校を目指し、豊田市内に「西三河北部地区新設特別支援学校」を、名古屋市内に「名古屋東部地区新設特別支援学校」をそれぞれ整備してまいります。
 また、「いなざわ特別支援学校」と「小牧特別支援学校」の2校についても、校舎の増築を進め、特別支援教育の更なる充実にしっかり取り組んでまいります。
 そして、産業人材の育成にも力を入れてまいります。
 今年10月に、Aichi Sky Expoをメイン会場として開催する「技能五輪全国大会・全国アビリンピック」とあわせ、2028年に愛知開催が決まった「技能五輪国際大会」についても、大会の成功に向けて、しっかりと準備を進めてまいります。
 また、カスタマーハラスメント防止対策についても、その実効性を高めていくため、今月新たに「愛知県カスタマーハラスメント防止条例検討会議」を立ち上げ、条例制定に向けた作業を進めてまいります。
 もちろん、女性の活躍促進や医療・福祉の充実などにも全力で取り組み、子ども・若者・女性・高齢者・障害のある方など、「すべての人が輝き、活躍する愛知」を実現してまいります。

【観光あいち・魅力発信】
 「ジブリパークのある愛知」をディスティネーションブランドとして、愛知の魅力ある観光資源をPRするとともに、外国人旅行者向けの観光コンテンツを様々に造成していくことで、国内外から更なる誘客を図ってまいります。
 また、今年9月には、Aichi Sky Expoにて、世界最大級の旅の祭典である「ツーリズム EXPO ジャパン 2025 愛知・中部北陸」が開催されます。イベントの開催を千載一遇の機会と捉え、中部北陸各県と連携し、この地域の魅力を十分に発信してまいります。

【アジア・アジアパラ競技大会・IGアリーナ】
 2026年の「愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会」の開催まであと1年8か月となりました。引き続き、名古屋市や組織委員会はもちろん、国や関係自治体と緊密に連携し、開催機運の醸成を図りながら、しっかりと準備を進めてまいります。
 そして、今年7月、いよいよ、アジア最大級・世界最先端のスマートアリーナ「IGアリーナ」がオープンします。7月には、こけら落としとして大相撲名古屋場所が開催され、また、12月には、フィギュアスケートのグランプリファイナルも開催されます。世界最高峰のスポーツ・エンターテインメントのコンテンツを続々と愛知に呼び込み、国内外からの集客につなげてまいります。

【国際芸術祭「あいち2025」】
 今年9月には、国内最大規模の国際芸術祭「あいち2025(にーぜろにーごー)」が開幕します。
 昨年12月、国際芸術祭「あいち2025」のフール・アル・カシミ芸術監督が、イギリスの現代美術雑誌「ArtReview」が発表した、世界のアート界で最も影響がある100組のランキング「Power100」で第1位に選出されました。
 国際芸術祭「あいち2025」がこの地域の芸術文化の発展と魅力向上につながる素晴らしい芸術祭となるよう、フール・アル・カシミ芸術監督や組織委員会の皆様と力を合わせ、しっかりと準備を進めてまいります。

【安全・安心なあいち】
 もちろん、「安全・安心なあいち」の実現も重要な取組であります。
 能登半島地震の被災地では、今なお、多くの方が避難生活を強いられる中、一日も早い復旧・復興に向け、県職員の長期派遣を継続するなど、引き続き、息の長い支援に取り組んでまいります。
 また、能登半島地震を教訓とし、今後、発生が危惧される南海トラフ地震や局地化・激甚化する災害への備えにもしっかり取り組んでまいります。
 引き続き、「愛知県基幹的広域防災拠点」の整備や、住宅・建築物の耐震化、河川・海岸堤防の整備など、防災対策をしっかりと進めてまいります。

【カーボンニュートラル・環境首都あいち】
 「あいち地球温暖化防止戦略2030(にせんさんじゅう)」に基づき、「脱炭素プロジェクトの創出・支援」や「ゼロエミッション自動車の普及」、「EV等の充電インフラの整備」、「水素社会の構築」などの取組を進め、「カーボンニュートラルあいち」の実現を目指してまいります。
 また、全国に先駆けて、流域一体で再生可能エネルギーの創出やエネルギーの省力化などに取り組む「矢作川・豊川カーボンニュートラルプロジェクト」についても、地域と連携し、しっかりと取組を進めてまいります。

【東三河の振興】
 引き続き、「東三河振興ビジョン2030」に基づき、東三河県庁を軸に、市町村、広域連合、経済団体等と連携して、産業・農業の振興、魅力の創造・発信、社会インフラの整備、地域の将来を担う人づくりなどに、全力で取り組み、輝き続ける東三河の実現を目指してまいります。

【おわりに】
 今年も、こうした様々な取組を進めていくことで、「ジブリパーク」や「STATION Ai」、さらには「IGアリーナ」を起点に、世界中からたくさんの人と最先端の技術・サービスを呼び込み、愛知を更なる成長に導く、ダイバーシティ(多様性)に富んだ「世界と大交流する愛知」を創り上げてまいります。
 これからも、すべての県民の皆様が豊かさを実感できる「日本一住みやすい愛知」、すべての人が輝き、未来へ輝く「進化する愛知」の実現を目指し、全力で取り組んでまいります。
 今年1年が、県民の皆様にとりまして素晴らしい1年となり、笑顔で毎日を送ることができますよう、心からご祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。